戦国乙女～桃色パラドックス～ 第２話

　飛ばされた異世界で、ヒデヨシが見た現実、、、。
その時彼女はどんな風に思ったのでしょうね。彼女の
行動を見て、ノブナガはさらに興味を抱いている
ようですが、単に人材としての有能さだけを買って
いるのか、それとも女性として気になっているのか、
気になる所ではあります。そして新キャラも
ちょっと登場していますね。

　テレビアニメ「戦国乙女～桃色パラドックス～」、
第２話「困惑乙女」です。
　朝、布団の中、体操服姿でヒデヨシは目覚めた。
寝ぼけつつ顔を洗い、歯ブラシを探すが見つからない。
母親を呼びに行こうと廊下へ出ると、いきなり大剣が
振り下ろされてきた。ヒデヨシは驚いて腰を抜かすが、
そこにいたのは剣の稽古をするノブナガだった。
ヒデヨシはまざまざと思い出す。自分はなぜか
見知らぬ場所へ来ていて、ノブナガとミツヒデに
助けられ彼女達の屋敷に泊めてもらっていたの
だった。

　作品のサイトなどで紹介されているヒデヨシ達の
表情は朗らかですし、あおり文句には「トンデモ
戦国女子絵巻」とも書かれています。そのため、
設定を無視したギャグ満載のハイテンションな
ストーリーなのかな、と、見る前は感じていました。
が、第１話から、さらにこの第２話では、ヒデヨシが
他の人達のために一生懸命になる姿が描かれて
いて、感動的な場面になっていますね。

　そこにいたのは見ず知らずの人達ばかりですし、
彼女に義理はなかったとも言えそうです。現に
ノブナガ達も見ているだけでした。でも、ヒデヨシ
の胸にある何かの気持ちが、それじゃいけない、と
彼女を奮い立たせたのでしょうね。

　ポイントなのは、彼女が人助けをしている、しかも
楽しそうにやっている所なのでしょう。ヒデヨシは、
自分の持ち合わせていた物をうまく使って、沈んで
いた人達を元気づけています。いつの間にか人々の
顔には笑顔が戻ってきています。

　この事は、ノブナガにも影響を与えたようです。
彼女も行動を起こしましたし、さらには今まで
以上にヒデヨシに興味を覚えたみたいです。
　結果として彼女は、この世界にもう少し長居する
事になりそうです。けれど、彼女自身はあまり
嫌がっていないようで、自分の直面している状態を
ポジティブに受け止めています。けっこう環境に
適応できちゃうタイプなのかもです。

　プレゼントされた着物にも喜んでいましたし、
裁縫道具を借りようとしていた所からすると
縫い物が得意なのでしょうか？　自分に与えられた
部屋を、（最初に寝ていた部屋より狭いと不平を
言う事もなく）自分好みに模様替えしているのも、
彼女の積極さの表れと考えられそうです。

　「主人公は異世界で頑張るのが王道」という王道
っぽいせりふも出ていました。ので、これからも
変にくよくよしないで明るく難関を越えていこうと
する姿が描かれていくのではないでしょうか。
そこに百合なテイストがたくさん盛り込まれると
良いですね。

　女性だけがいるこの世界で、一つだけ男性的な
要素があります。それは犬のシロなのですが、
このキャラはどういう位置づけなのでしょうね。
ヒデヨシにだけは言葉を話しかけていますけど、
ミツヒデには素直な犬らしい振る舞いを見せて
いるのですよね。シロ自身もヒデヨシのように
この世界の生まれではないらしいですけれど、、、。
　話している感じでは、物語の世界を説明する
役回りっぽいかもです。それに人間の男性では
ないため、女の子達の恋愛関係には関わってこない、
という意味とも思えます。このまま女の子達の
間のやりとりがクローズアップされていくような
物語になってもらいたい所です。

　後は、最後に少しだけ登場した新キャラ、
伊達マサムネですね。ヒデヨシ（日出佳乃）のいた
世界にいた伊達先生と何か関係が、、、というか
本人の可能性も？　物語の鍵を握っていそうです。
　第２話までで、登場している武将は、ノブナガ、
ヒデヨシ、ミツヒデ、マサムネといった所でしょうか。
他の武将達も早く集結して、にぎやかな物語が
見られるようになると素敵かもですね。