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2011年4月26日 (火)

魔法少女まどか☆マギカ 第11話

 何度繰り返しても、同じ結果、、、。それでも
あきらめなければいつかは、という気持ちが
ほむらにはあったのでしょう。ですがキュゥべえ
の言葉によれば、物事はほむらの望まない
方向に進んでいるようです。追い込まれていく
彼女の思いに、まどかは気づいているの
でしょうか。

 アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」は、テレビ
放送
ネット配信とも中止されていましたが、
連続放送&配信という形で再開しています。その
第11話を見てみました(ちなみに個人的にはまだ
第12話は見ていません、、、)。サブタイトルは
最後に残った道しるべ」です。
 「時間遡行者」、ほむらの事を、キュゥべえは
そう言った。ほむらが手に入れた魔法の能力は
時間をさかのぼるものだったが、それは同時に
複数の平行世界を渡り歩き、因果の糸をたぐり
寄せる結果をもたらしていた。ほむらが時間遡行を
行うたびに糸は複雑に絡み合い因果の力が収束
されていく。その向かう先は、まどか。あり得ない
ほどの魔力と、それが絶望に変わった時の莫大な
エネルギーを彼女が秘めていたのは、このためだ。

 これまでほむらのしてきた事が世界に与える
影響、特にまどかに対してどんな影響を及ぼすのか
が、キュゥべえから語られています。まどかが
すさまじい魔力を秘めている理由は、ほむらには
とても重いものだったようですね。

 でも、この事情を話しているのって、キュゥべえ
なのですよね。今まで、魔法少女になるのと
引き替えに何を失うか前もって知らせなかったり、
さやかのソウルジェムを魔女から取り戻せると
嘘を言ったりしてきたキュゥべえの言っている
事ですから、簡単に信じちゃいけないような気も
します、、、。
 この話数の別の場面では、キュゥべえはまどかに、
人間とインキュベーターの昔からの関わりと、
魔法少女の位置づけを教えていました。何か幻影
のようなビジョンを見せながら説明してました
けれど、これも本当なのかどうかは怪しまれて
しまいます。
 ほむら達魔法少女は、自分が使えている能力は
実感できているでしょう。でもそれ以外の、
エントロピーや平行世界の事となると、今の所
キュゥべえがそう言っているだけのようです。
そのキュゥべえが信頼できない相手なら、そこで
表現された世界の様子も、眉唾ものだと言えるの
では、と思われます(「平行世界の因果線」なんて
言われてもよくわからないですし、、、)。

 ですが、ほむらもまどかも、けっこうそのまま
信じている感じですね。2人ともキュゥべえを
信用できないと判断したはずなのに、その言葉に
揺さぶられ、自分の行動を変えそうになって
います。(もっとも、ほむらの場合は、自分が
時間を繰り返すたびに何かが変わっていくのを
実感していたでしょうから、キュゥべえの言う事
にも一理あると考えた可能性はありますね。また
まどかは、キュゥべえから何も言われなかった
としても、ほむらを助けるための行動を起こした
事でしょう。)
 魔法少女や魔女というものに関わっている
彼女達でも、自分達の知らないものについて
説明されると、その言葉を素直に信じてしまうの
かもですね。重い使命を背負って戦っていても、
やはり彼女達は基本的に、中学2年生の女の子
なのでしょう。

 では大人はというと、何かあまりはっきりとした
意見をまどか達に伝えられていない気がします。
前に別の記事でも書いたかもしれませんけれど、
まどかの母親や父親って、まどかにいろいろ
言葉をかける割にはそれほど前面に出ていない
ように感じられます。中学生達を主役にするための
演出なのかも、、、。ですけど、例えばこの話数
ではたっぷり1シーンをかけて親の悩みが語られて
いますね(それにしてもまどかと詢子は、娘と母親
という関係にしてはあまり気心が通じ合えていない
かも?)。この作品では、「大人」の存在が実は
重要な意味を持っていたりするのでしょうか。

 ともかく、戦いはクライマックスに近づいて
いるようです。ほむらは、杏子もさやかもマミも
いない状態で、「ワルプルギスの夜」に戦いを
挑もうとしています。まどかは、そんなほむらを
見て、どういう事を感じるのでしょうね。
(ところで「ワルプルギスの夜」って、確かに
「超弩級」と言われるほど強力な魔女みたい
ですけれど、飛び抜けて異質、というわけでも
ない雰囲気ですね。ほむらが時間を繰り返す原因
にもなるぐらいですから、ほむらやまどかと深い
因縁を持っているのかと思ったのですけれど、、、。
まあもし何かあるとしたら、次回わかるのかも
ですね。)

 これまで何度も同じ時間を過ごしてきたほむら。
彼女は、なかなか自分の思いを果たせないようです。
 第10話の記事にも書きましたように、ほむらが
時間を操るのは、目の前でとても悲しい出来事が
起きた時です。つまり今まで時を旅してきた分だけ、
彼女はそのつらい光景を見せられ続けてきたの
ですよね。これが彼女の気持ちを絶望に沈め、彼女を
変えてしまうのではないか、という所が気になります。

 一つだけ望みがあるとすれば、それは、まどか
なのでしょうね。ほむら本人もそう感じている
ようで、まどかこそが「道しるべ」だと言って
います。彼女がまどかを見失わない限り、いつか
この果てしないらせんを抜け出す事だってできるの
でしょう。

 それに、ほむらは、まどかへの思いを、自分の
中できらきらと輝かせて、というか炎(ほむら)の
ように燃え上がらせる事ができているように
感じられます。なりふり構わず泣いてまどかに
すがりつくぐらいの感情を抱いているなら、まだまだ
ほむらには希望があるのではないでしょうか。

 やっと百合的にも期待が持てる展開になって
きました。が、話数的には次まで、なのですね
、、、。サブタイトルには「友達」という表現も
入っていて、何となくおとなしい方向に落ち着いて
しまいそうな気もしたりします。未来への希望と
同じぐらいに、百合なものへの希望も抱けるような
ストーリーになってもらいたい所ですね。

・「まどか☆マギカ」レビューリストレビューセンター

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コメント

はじめてのコメント。

いつも思うことですがすごく明晰にご覧になっていて、この第11話を手離しに頑健なものと見ていたというか、キュゥべえの説明にわりと簡単に納得していた自分がなんだか恥ずかしいです(笑)。
そうだよなあ、あの詐欺師まがいのキュゥべえが言ってるんだもんなあ。まどかがキュゥべえの説明を相槌みたいな態で補足するくだりなんて怪しさムンムンでとても信じられるものではないですね(笑)。

ただ、因果線のところにはSF的な頑健さがあると考えます。キュゥべえは「その人自身の持つ力」なんてものを措定しないで(かれなら「存在者」と枠を広げて言うでしょうけど)、人をただの容れ物とし、そのひとにまつわる色々の出来事が力量を決定すると考えているようなのです。だから「一国の女王」など歴史的正統性を持つ容れ物を例えに出すわけですね。

それにしてもギンガムさんも重要だと考えられているほむら自身の気持ちを思うといたたまれません。すごいことになってるはずですよね。そこがまともに描かれていないのにはなんだか行き届かずの観を持ちます。ほかのレビューをみても相応には触れられてないから、理解するにあたりあまりに人を選ぶものだと思う。
最終話、まだご覧になっていないとのことですが、これについてお書きになるのが楽しみです。重要なところをしっかり押さえてらっしゃるから(最終話観てる者の特権的物言い)。

投稿: 通りすがりではない | 2011年4月27日 (水) 00時11分

コメントどうもですー。
ここの記事を読んでくださっていたようで、
嬉し恥ずかしな感じです。

この作品では、オープニングの映像や、以前の
公式サイトのビジュアルと、本編内容との
ギャップが大きすぎるのが気になってました。
たぶんその影響で、本編で語られている内容も
個人的になかなか信じ切れなくて、つい疑り深く
なっていた、というのもあるのかもです。
でも今までのキュゥべえの言ってきた事を
聞いていると、やはり裏があるような
気がしてきちゃうのですよね、、、。

因果にまつわる部分はおっしゃるようにSF的に
かなり固められている感じがしますね。
願うものが大きく、さらにその後で味わう
絶望が大きいほど得られる力が強いから、
インキュベーターはそれに当てはまる人達を
次々に探し当ててきた。適性を持っている
女の子達の傾向を見ると、歴史を変えるような
インパクトを持った人達が多かったけれど、
インキュベーターにとって彼女達は単に力を
引き出すための対象でしかないのですね。

まどかに力が集中したのは、ほむらのせい
だとキュゥべえは言っていましたけれど、
ここにも意味がありそうですね。
願いが大きかったのは実はほむらだったのかな、
とか。まどかを救おうという希望を持って
時間を巻き戻したほむらは、次に時間を
巻き戻す直前にはその願いが失敗に終わる
という絶望を必ず味わっているのですから、
これを繰り返すのは相当つらそうですし。
今これを書いていてそんな気がしてきました。

第12話は今はまだ見ていなかったりします
、、、。おっしゃる感じでは何かありそうですね。
これからじっくり見てみたいと思います。

投稿: ギンガム | 2011年4月30日 (土) 21時22分

》》おっしゃる感じでは何かありそうですね。
あるですよあるですよ~!
十二話まだご覧になっていないなら是非是非lovely
結局マギカは最初から最後までまどほむの話なんですね
二人の愛はとてつもない程、宇宙さえ覆されるbud
十二話はいろんな意味で神回ですから
っていうか、神すぎますよ

初めましてなんですが
この辺で失礼させていただきます
では、では

投稿: 通りすがりです | 2011年5月 2日 (月) 16時45分

あっ、いいわすれたなんですが
blu-ray第一巻のスペシャルCDはお聞きになったのでしょうか
ほむらとまどかが初めてであった時のお話
何か切なすぎて泣きながら聞きました
ほんとにとてもいい話なんです
まだお聞きになってなかったら是非とも

投稿: 通りすがりです | 2011年5月 2日 (月) 16時57分

コメントどうもです!
まどかとほむらの愛、いいですねー。
実はまだ見ていないので(もったいぶりすぎな私
、、、)楽しみに見てみたいと思います。
何のためにほむらが苦しみながら時間を
巻き戻し続けたのか、その辺りも報われる
事を願いつつ、、、。

ブルーレイはゲットできていません、、、。
でもそのCDは気になりますね。
2人の気持ちのふれあいとかも描かれて
いたりするのでしょうね。

投稿: ギンガム | 2011年5月 3日 (火) 21時07分

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 普通な生活をおくる中学2年生、鹿目まどか。 自らの願いとともに魔法少女の契約を結ぶのか、11話目。場面1 ほむら、きゅうべえ@ほむらの部屋 きゅうべえはほむらが時間操... [続きを読む]

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