戦国乙女~桃色パラドックス~ 第3話
ノブナガとヨシモトって、お互い相手を挑発
したり見下した態度をとったり、やっている事は
似ている気がします。実は意外と気が合うのかも?
天下統一なんて事にならなければうまくやって
いけるのでは、とも思えます。それからイエヤスは、
何か考えがあるようですが、それよりもヒデヨシ
とのこれからの関係はどうなるでしょうか。
テレビアニメ「戦国乙女~桃色パラドックス~」、
第3話「天空乙女」です。
財力、兵力ともに富み、弓の腕前も海道一と
うたわれる武将、今川ヨシモトの所へ、ノブナガ
から書状が届いた。ヨシモトに従う徳川イエヤス
によれば、今川家に伝わる深紅の甲冑のすね当てを
譲ってほしいとの事。富を誇るヨシモトにとっては
そんな物に価値など見出してはいなかったが、
ただで渡すのは面白くない。彼女は何かを思いつく
が、それを見るイエヤスは良い予感がしなかった。
ここではヨシモトとイエヤスが登場しています。
ヨシモトは公家の出でちょっと気位が高いっぽい
ですね。イエヤスは、彼女の上から目線な態度には
やや呆れているようでもありますが、ともかく
「お姉様」と呼んで付き従っています。
ヨシモトについては、公式サイトで配信されている
キャラPVが気になっていました。彼女が作ったという
物語は、3人の女性が恋愛模様を繰り広げる内容
らしいので、、、。
それで実際に彼女がそういう経験をするのかと
思っていたのですけど、少なくともこの第3話では
そういう流れはありませんでした。というかこの
話数は全体的に百合なエピソードが少ない感じ
ですね。
作品としてはどうなのでしょう。武将、もののふ達
は戦が忙しくて色恋などにかまっている暇はない、
とか、この世界には恋愛というものがない、なんて
事になってしまうとちょっと寂しいですよね。
第2話で、ヒデヨシとミツヒデが手合わせをした
時、ノブナガが見物しているそばに、側室らしい
女性達が何人もいました。こういう場面を見ると、
女性しかいないこの世界では、女性同士が仲むつまじく
生活しているのでは、と思えてきます。ミツヒデが
ノブナガを慕い、ノブナガがヒデヨシを気にする
関係が、もっと百合な方向に発展していくと素敵
かもです。
ヒデヨシの奇抜な意見を取り入れたノブナガは、
「れくりえいしょん」で天下布武を狙います。
「桶狭間」という重要な場所では、やはり今までに
ない作戦が実行されるものなのかな?
ビーチバレーやボウリング、カルタなどなど、
正にレクリエーションっぽい競技が繰り広げられて
いますね。、、、でも何というか、彼女達5人以外に
誰もいないせいでしょうか、女の子達が砂浜で遊んで
いるだけみたいにも見えてしまいますね。ノブナガ
達は武将ですし、自分の兵達が大勢集まり、家紋の
のぼりをたくさん立てて派手に応援、みたいに
なっているとにぎやかになりそうです。
派手という点では、「けんかだこ」が一番みたい
です。体重が軽いという、いつもなら嬉しいはずの
理由で、ヒデヨシはたこにくくりつけられて
しまいます(どうやって皆の体重を比べたの
でしょう、、、ノブナガがミツヒデとヒデヨシを
だっこした?)。
というかたこに人を乗せて飛ばすのも、火薬を
使って打ち上げるのも、「けんかだこ」とは違う
ような、、、。いえ、この世界ではこういうもの
なんでしょう。(ところでサブタイトルの「天空乙女」
って、これの事だったのですね。「天空」って聞いて
何となく優雅な雰囲気を想像していたのでけど、
このギャップが笑えました。)
それにしても、珍しく気を回したらしいヨシモト
のおかげで、イエヤスが大ピンチになってしまって
ますね。イエヤスは、おっとりしているようで
実はけっこう計算高い女の子みたいなのですけど、
この時ばかりはうまく切り抜けられなかった
ようです。
そこに手を差し伸べたのは、ヒデヨシでした。
敵味方に分かれて戦っていたとしても、誰かが
困っていれば助けずにはいられない、ヒデヨシは
そういう女の子なのかもしれません。
まあ結果はあまり報われなかった感じですけど、
イエヤスにはとても強い印象を与えたはず、
ですよね。ここからイエヤスの気持ちに変化が
起き始め、みたいな展開を期待したいです。
が、今の所はそういう予感はないっぽいです。
戦いの後それぞれの屋敷に戻る時も、イエヤスは
特に何も反応していなかったみたいですし。
これで例えば、ヒデヨシ達が帰って行く後ろ姿
を、イエヤスがじっと見ている、といった演出が
あると、百合なテイストが出るような気がするの
ですけれど、、、。イエヤスの本当の気持ちは、
この後描かれる事はあるでしょうか。
同じような事で、ノブナガの「ごほうび」の
エピソードももう少し掘り下げてもらいたかった
ように思います。レクリエーションをしようと
アイディアを出し、慣れない競技でも何とかしよう
と奮闘し、さらにはピンチに陥ったイエヤスを
命がけで助けるなど、ヒデヨシはとても活躍した
と言えるでしょう。
それに対するほうびですから、ミツヒデも
思わずうらやましがるほどのふれあいとかが
描かれると面白そうです。けれど、ここでは
そうはならなかったようで。ドライなつきあい
ばかりではなく、彼女達の親密な関係を、たくさん
描いていってもらいたいかもですね。
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