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2011年4月17日 (日)

スイートプリキュア♪ 第9話

 「親友」の重要さについて考えさせられ始めている
セイレーンの方も気になりますが、ここでは奏の
思いと、それに響がどう答えるかが意味を持って
きているようです。、、、何というか響と奏の
仕草や言葉の一つ一つが胸に響くようで、彼女達の
つながりの強さを示している感じがします。

 テレビアニメ「スイートプリキュア♪」、第9話
ハニャニャ? 奏に足りないものって何ニャ?
です。
 気がつくと、キュアリズムは何もない空間に
立っていた。突如出現したネガトーンの攻撃に、
彼女はピンチに。その時、キュアメロディが現れ、
ミラクルベルティエから「プリキュアミュージック
ロッド」を放って、ネガトーンを見事倒した。
リズムは、この所メロディに頼ってばかりの自分を
嘆き、自分にもベルティエがあれば、と漏らす。
だが気づくと、ハミィやセイレーン、トリオ ザ
マイナー達までがベルティエを持っている。思わず
「なんで?」と叫んだ所で、奏は目が覚めた。

 冒頭の場面は、奏の深刻な気持ちが表れていた
とも言えそうです。事実は違ったとしても、
彼女は自分が戦力になっていなくて相手の足を
引っ張っていると考えているようなので。
 でもこの場面はちょっとコミカルでもありますね。
皆がミラクルベルティエを持っているという、、、
(皆同じ形(でサイズだけが違う)なのは、この時
奏達が知っていたのはミラクルベルティエだけだった
からなのでしょう)。プリキュアと関わりのある
ハミィやセイレーン、トリオ ザ マイナー辺りは
ベルティエについてより詳しく知っているとも
言えそうです。でもそれだけではなく奏太や
アコまで、、、。ベルティエを持っている男の子
というのも面白い構図かもです。

 気になるのはアコですね。特に家族なわけでも
ないですし学年も違っていてそんなに深い知り合い
でもないでしょう。なのに奏が夢に見るのは、
それだけ奏にとって印象が強い、という事?
 確かに、普段の暮らしの中で奏が不満に思ったり
腹を立てているのは、響や家族以外で言ったら
アコぐらいのものでしょう。最近何かがあると
よく出会っていますし、それに時折見せるアコの
寂しそうな表情を、奏は見逃してはいないのでは
ないでしょうか。
 奏は、そして響も、今は具体的に何かをしようとは
思っていないかもしれません。でもいつかは彼女の
気持ちに触れるエピソードが描かれる可能性も
ありそうですね。

 もう1人、気になる所では、やはりセイレーン
でしょう。前回はプリキュアの仲を引き裂くために
響に近づいたはずだったのに、反対に「親友」に
ついて深く考えさせられる結果になってしまって
いました。そしてこの話数ではというと、何だか
全然乗り気じゃないみたいです。自分のやっている
事自体に興味を失っているとも見えますね。それ
よりももっと気がかりで、答えを知りたいものが、
彼女にはできてしまったのかもです。(何しろ
あれだけ音符を集めてもまだ気が向かないみたい
ですので。)
 かといって、響達やハミィにそれを教えてと
言うわけにもいかず。またトリオが答えを知って
いるとも思えないのでしょうね。彼女的には
悩んでいるのでしょうけれど、周りの人達どころか
本人でさえ、まだ事情をわかっていないように
感じられます。

 そんな態度をセイレーンがとっていますから、
トリオの方も不満がたまっているっぽいです。
もともとメフィストのそばに仕えていたらしい
3人は、後からやって来たと思われるセイレーン
が上司に収まっているのが気にくわなかったようで。
今はまだ愚痴をこぼすぐらいですけど、その内
だんだん溝が大きくなっていきそうな気もします。
その結果セイレーンがマイナーランドの側から
解き放たれたりしたら、メイジャーランドや
プリキュア達と近づいていくきっかけになるかも
ですね。

 ところで、セイレーン達とメフィストが通信
する場面では、水が使われているように思います。
えさ用の皿に張った水とか、公園の噴水や池の水
などをスクリーンのように使って会話してますよね。
 さらには、フェアリートーンも、水を使って
いました。確か第2話の音楽堂の所で、響と奏と
ハミィが話し合っている時に、フェアリートーン
が近くの水辺にいる場面がありました。7つの
フェアリートーンが手をつないで水に近づき、
ドリーが「ドー」と音程を奏でると水が波紋を
浮かべるという、、、。メイジャーランド、
マイナーランド、どちらの側も、水とは何か
深い関係があったりするのでしょうか。

 「レジェンドメロディ」のレリーの力を
借りて、気持ちを切り替えた奏。ハミィが言う
響のパワーの源を、彼女は突き止めようと
します。
 彼女がしたのは、とにかく響に密着してどこに
秘密があるのか調べる事だったようです。
響のする事を全部真似すれば、ベルティエを
手にする資格が与えられるはず。響と同じに
なれれば、、、。
 でもどうしてもうまくいかないようですね。
響のようにたくさん食べて、響のように軽々と
運動をこなせば、と思っても、すぐにはその
通りになりません。反対に、響の苦手な料理を、
奏は見事にやってのけています(奏って、お菓子
作りだけじゃなく料理の方もうまいのですね)。

 相手と同じ事をして、相手と同じになれば、
同じ力を手に入れられる、というのはシンプルで
基本的な考え方かもしれません。でもただ真似
をしても、同じになれるわけではないのですよね。
 奏にも響にも、それぞれ長所や短所がある。
それを認めて受け入れあう事ができたら、彼女達は
もっと重要な意味で一つに重なり合えるの
でしょう。

 2人は違う、でも2人は一緒、、、。言葉では
何だか矛盾しているようにも感じられます。でも、
ここで彼女達はお互いが一つになれるんだという
事を感覚的に理解した、とも言えそうです。
 彼女達の「連弾」は始まったばかりです(その割
にはかなりうまいですね)。けれど、ここから先、
2人で奏でていく未来に、彼女達は少しだけ希望を
見いだせたのではないでしょうか。

 戦いの場面の2人のせりふも素敵ですね。メロディ
に迷惑をかけていると悩むリズムに、メロディが
語りかけています。自分達は仲間、それは「もう
リズムが私で私がリズムくらい一緒って事」だと
彼女は言っています。その言葉に気づかされた
リズムは、後でメロディを「私のすべてを受け止めて
くれる仲間」と表現しています。聞いていて恥ずかしく
なってしまうほどのやりとりですが、お互いに相手を
思う彼女達の真剣さが伝わってくる部分なのでは。

 そしてこの後、リズムの新しい技が発揮されて
いますね。アクションもメロディに負けないぐらい
華麗です。それに「フィナーレ」の後、ふと横を
向いて歩き去る姿がクールでかっこいいのでは。
2人はこれからも数々の技を見せていくのでしょうね。
 ちょっと心配になるのは、2人一緒に放つ技が
これから出てくるのかどうか、だったりします。
「プリキュアパッショナートハーモニー」のように、
彼女達の息の合った技ももっと描いていって
もらいたい気がします。

 この話数では、2人がお互いに近づいていこうと
する姿が素敵な感じになっていますね。響のように
なろうと一生懸命走ったりしたものの、うまく
いかなくて奏が落ち込む場面があります。響から
「何かあったの?」と聞かれて横を向く奏の
表情がちょっと切ないですね。一番の親友だから
何でも話したいのに、これ以上響に迷惑をかけたら
呆れられて友情が冷めてしまうかも、といった
悩みがあったように感じられます。

 またその後、2人で座って話している場面での、
響の仕草もなかなかですね。響は、抱えた膝の
陰に顔を埋めて、じっと奏を見ていました。
相手を問い詰めるような意味があったのかな、
とも思えましたが、実は違ったみたいです。
 どうも響は、また奏とけんかになると考えて
いたようです。なのであの表情は、けんかに
備えて身構えていた、という事なのですね。
そう思うと何だかかわいらしい反応のように
感じられます。

 響が言っていたように、もう何年も親友を
やっている2人。ですがお互いの事を思うと
どうもまだまだ初々しい気持ちになってしまうの
ではないでしょうか。そんな彼女達の姿が
これからも描かれていくと良いですね。

・「ふたりはプリキュア」レビューリストレビューセンター

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