Rio RainbowGate! 第10話
幼い頃の、暖かいはずだったリナとの記憶が、
今になってリオを苦しめているようです。今と
なってはどうしようもない過去の出来事を責め
られてしまうリオは、このピンチを乗り越えて
いく事ができるのでしょうか。そしてカルティア
やICDGの動きも気になりますね。
アニメ「Rio RainbowGate!」、第10話
「リバース」です。
リオとダーナの眼前に広がるゴルトシュミット
キングダムの街並み。しかし2人以外に人の
姿は見えない。ダーナは、これが対戦相手の
ロールルーラーの世界だと直感する。だが相手が
何者なのか、何を狙っているのかがつかめない。
戸惑う2人の前に、リオの飼っているチップが
姿を現し、2人を道案内するように街路を走って
いった。
「ロールルーラー」の本質について、ジョーカー
と名乗る女性の口から語られています。それは、
人の運さえ左右してしまうほどの能力、「人心
誘導技術」とまで言われていますね。何だか
とてもすごいものになっているような気もします
、、、。有能なディーラーはこの力を持っている
という事らしいですけれど、それってディーラー
と呼ばれる職種のハードルを上げちゃってるの
では、なんて思ってしまいます。
リオは、カジノに姿を現しただけで客に幸運を
呼び込む力を持っているらしいですよね。これも
ロールルーラーの一つらしいです。が、リオ自身は
この力について、第1話の中で「自分ではよく
わからないんだけど」と言っていました。彼女の
場合は、力が周りに与える影響は大きいらしい
ですけれど、意識して操ったりしているわけでは
なさそうです。
そんな事情がわかったリオは、自分が未熟である
と痛感したみたいですね。MVCDになるつもりなら、
この力の制御が重要だ、とも思ったかもしれません。
でも、ロールルーラーの腕を磨いて自在に操れる
ようになる事が、リオが求める姿なのかというと、
そうでもないように思えます。リオがしたいのは、
「お客様」にカジノのゲームを楽しんでもらう事、
なのですよね。だからディーラーとしての腕前
だけでなく接客態度にも気を遣い、何より相手の
気持ちを汲んだ対応をしています。自分でできる
努力を一つずつ積み重ねる事で、彼女は訪問客に
ゲームを楽しんでもらおうとしているように感じ
られます。
カジノにいる時に自然にロールルーラーを使って
いたのだとしたら、制御する方法まではリオは
身につけていないと考えられそうです。その点
では、彼女は未熟とも言えるのでしょう。
彼女がディーラーとしてこれから生活していく
ためにこの力が必要でないなら、別にこのままでも
良いとも考えられます。が、少なくとも今は、
この力に頼らなければならないらしいですね。
リナを救う、、、この事が、今のリオの一番の
目標なのでしょう。幼い頃を一緒に過ごした
リナ。彼女のためならどんな事でもしてあげたい、
とリオは考えているのではないでしょうか。
その気持ちは、ずっと前から変わっていない
ようです。リオの母親のリサを待っている時、
2人はゲームをしていました。リオは、大好きな
リナとお菓子をちょうど同じ数だけ分け合いたい
から、ゲームに手心を加えたらしいです。
別に見下したりしていたわけじゃない。愛する
人と同じでいたいと願う子供心だったとも
言えるでしょう。実際、その時リサはとがめたり
しませんでしたし、当のリナも、リオの気持ちを
わかって「大好き!」と抱きついていました。
その思い出はそのままにしておいても良かった
はず、、、なのですが、周りは放っておいては
くれないようです。特にジョーカーは、その時の
リオの気持ちの核心を突いてきました。
なぜジョーカーが、リオの子供の頃の事を知って
いるのか、についてはタネはありそうです。が、
それよりも大切なのは、リサがディーラーであり、
リオもまた成長してディーラーになった、という事
なのかもしれません。プロのディーラーになった
からには、ゲームについての意識もきちんと
持たなければならないのでしょうね。それができて
初めて、リオはリナを助けるための準備を
始められるのでしょう。
この話数では、リオの気持ちの動きが描かれて
いっています。けれどコミカルな部分も忘れずに(?)
語られていますね。ジャックは、以前から言われて
いた「マイティボンジャック」のコスチューム
(と言うとジャックは怒りそうですけれど)を着て
いました。それに、冒頭の部分でリンダが披露した
妙な知識を誰が教え込んだのか、という場面も
笑える感じでした。この話数では絵の描き方も
細かくなってきているようで、コミカルな部分も
シリアスな部分も、クライマックスに向かって
盛り上がっているのかもしれません。
ここではICDGの狙いははっきりしてきている
感じです。けれどカルティアが求めているのは
ICDGとは必ずしも同じではなさそうですね。
彼女は以前から、ゲートがすべてそろった時に
見えるという「虹」に興味があるとは言って
いますが、何だかそれだけでもなさそうな雰囲気
もあります。この部分も、やがては明らかに
なるのでしょう。
知らず知らずの内に、人々を喜ばせるロール
ルーラーを使っていたリオ。もしその力が自分の
ものであるなら、彼女が一番に喜ばせたい相手は
はっきりしているようです。その人の所へ、
彼女が迷いなく踏み出していけるようになると
良いですね。
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