コミック百合姫2011年3月号 その2
特集では、百合アニメ作品が取り上げられて
います。「ヒメレコ」と一緒に、これまで知らなかった
作品を発見できるチャンスかもですね。そして本誌
のコミックスでは、何というか、「ゆるゆり」の掲載が
1話だけなのが新鮮な感じがしたり、、、。他にも
新連載があり、どんな内容になっているのか気に
なります。
発行一迅社、コミック百合姫2011年3月号を
見てみました。以前に別の記事でも書いています
ので、よろしければそちらも見てみてください。
本誌の編集担当者がお勧め百合作品を紹介する
「ヒメレコ」では、コミックやアニメだけでなく
写真集や音楽などで百合を感じさせるものが
載っています。個人的には、みなとさん作の
初音ミク&巡音ルカの曲「magnet」はなかなか
雰囲気があって良い気がします。
「Girls Love BOX」では、BD-BOXやDVD-BOX化
されているアニメ作品が紹介されています。BOX
になると値段が手頃になったり特典が付いたり
する場合もありますので見逃せないかもですね。
また、この記事で、これまで気づかなかった作品に
百合テイストを見つける事ができそうでしょうか。
個人的には、やはり「ストパニ」や「神無月の巫女」、
「ふたりはプリキュア」といった所が気になりますね。
では前に書いたもの以外の作品について一部
ご紹介、、、。
(・作品名(作者名(敬称略)))
・きみわたし(ロクロイチ)
けいと由奈が出会ったのは1年前。その頃2人は、
それぞれに憧れていた女性への通じない思いに悩み、
寂しさを埋め合わせるように体を求め始めた。
恋しく思っていても気持ちが通じないという
事はありますけれど、女性同士の場合だとより
困難さが高まりますね。そんな時に出会った
彼女達が体を寄り添わせる姿が切なさを感じ
させます。この辺りの描き方が感動的ですね。
そして2人の関係がそれだけで終わってしまうのか
どうかという所がもう一つ物語になっています。
・くちびるに透けたオレンジ 第1話(ロクロイチ)
いつもの友達グループ4人の帰り道、千鶴は
叶(かなえ)の美しさに見とれていた。転入生だった
彼女に、千鶴はひそかに憧れていた。
自分とは違って美しく誰からも好かれている
叶ともっと近づきたい、千鶴はそんな気持ちを
強く持っているようです。でも釣り合わないの
ではないかという思いが、千鶴をさらに内気に
させているらしく。叶は千鶴を気にはかけている
みたいですが、それが友達としてだけなのかどうか
は、第1話なのでまだよくわからないですね。
この作品は、以前に同名のコミックスとして発売
されています。その重版が発行されたのと、携帯
コミックのヒットを記念してこの第1話が本誌に
掲載された、という事らしいです。なので既に
単行本を持っている人(私もです、、、)にとっては
知っているストーリー、とも言えそうでしょうか。
・ゆるゆり(なもり)
45.さみしくないモン!!
放課後、向日葵はちなつからマフラー作りを
教えてくれないかと頼まれる。引き受けて相談に
乗っていた所へ、櫻子が飛び込んできた。
いつも一緒にいたからわからなかった気持ち
、、、それが何なのかわからない櫻子は、胸の中の
苦しみをうまく受け止められないみたいです。
その点では向日葵の方が大人なのでしょうか、
櫻子の感情に気づけているような。でもそれを
意識したとして、向日葵はどう思うのでしょうね。
櫻子も、そこから先へ成長できるのでしょうか。
このエピソードでは1年生だけが登場しています。
あかりとちなつも顔を見せていて、あかりの方は
けっこう出番もせりふも多いのですけれど、
櫻子にはちょっとおろそかに扱われているような
雰囲気も。あかりがもっとメインになるエピソード
とかも見てみたい所ですね。
冒頭では、櫻子が宿題を忘れて1人だけ課題を
出されたと言っていました。、、、これって以前
京子も同じ目に遭っていたような気がしますね。
やはり櫻子は京子に似てきている?
それからもう一つ、この作品はこれまで何本か
が一度に掲載される事が多くありました。以前は
百合姫SのVol.14で8本100ページが一挙掲載、
という事もありました。なので1話だけが掲載
されているのを見ると何か新鮮な感じが、、、。
これからはこれぐらいのゆったりしたペースに
なるのかな?
・オセロ-後編-(乙ひより)
未来(みく)からの突然のキス。すみれは胸の
ときめきを抑えられなかったが、しかしそれが
恋愛感情なのかどうかはよくわからなかった。
嫌ではないけれど、じゃあ愛しているのかと
聞かれたら答えられない。女性同士の関係が初めて
らしいすみれにはそれが本当の所だったのでしょう。
その後中途半端なまま2人の関係は続いていく
みたいですが、離れていったりしていないという
事は、彼女達の間には希望があるのかもです。
それにしても、、、「オセロ」だけど画面が白い?
・現(うつつ)の愛しい人(竹宮ジン)
陽子の所へ那奈が来て、今日は一緒に帰れない
と、わびを入れる。陽子の姉の月子とデートをする
らしいのは何となくわかった。
陽子の感情は後半になって高ぶっていくようです。
でもそうなってしまうのは、姉に愛しい人を取られた
とか、那奈への思いが通じないみたいな所とは
別の部分に理由があるような感じもしますね。
女同士の恋愛を否定される事が、陽子にとっては
とても悲しいみたいにも見えます。それを乗り越え、
さらに那奈へ近づくまでにはもっと物語がありそう?
・百合男子 第1話 男子禁制!!(倉田嘘)
花寺啓介は、書店へと足を向けていた。そこには
待っていた百合姫のリニューアル第1号がある。
啓介はゆっくりと表紙を眺め、ページをめくった。
発行前に作品名だけを聞いた時は、主人公の
男子が百合について熱く語る作品なのかなと思って
いたのですけれど、百合なストーリー展開もある
ようですね。沙織と茜、それにもう1人の女子が
関わってくるみたいで、次が気になります。やはり
百合を見ている人を描く作品を見るよりは、百合
作品自体を見たい気はしますね。
途中、百合姫の背表紙がずらっと並んでいる
場面が出てきますけれど、こうしてみるとなかなか
壮観ですね。啓介的には一迅社以外でも百合なら
興味はあるでしょうから、その内「つぼみ」や「ひらり、」、
「百合少女」とかについて語られる事もある?
後は、「花寺」啓介や、「藤ヶ谷(ふじがたに)」沙織
という名字も、他の百合作品を想像させます。
ところで茜の名字って、「宮鳥」と書いて「みやじま」
で合っているのでしょうか?
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