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2011年1月10日 (月)

ひらり、 Vol.3

 前号からさらに掲載数が増えて、いろいろな
作品が見られるようになっています。「まいにちの
ともだち」のように友情以上の感情に気づき
始めるものや、「プルケリマ」のようにもっと
多くを求めてしまう気持ちを描くものなどがあり、
お気に入りの作品など見つけていけるかも
しれませんね。

 発行新書館による、年3回刊の「ピュア百合
アンソロジー」となる「ひらり、」のVol.3を
見てみました。
 表紙は、これまでと同じく遠田志帆さんが担当
されています。発売日が12/25でもありますので、
クリスマスな雰囲気ですね。白いバックとリースの
取り合わせが鮮やかで、その中に描かれている
2人の女の子のおめかし具合からは彼女達の
うきうきした気分も伝わってくるのではないで
しょうか。
 ネットでは紹介されていないらしい裏表紙の方は
、、、これもクリスマスらしく靴下(クリスマス
ストッキング)が描かれています。また帯には、
「私たちに祝福を。」とも書かれています。たぶん
2人とも同じ思いなのでしょうね。
 帯には作品のタイトルなども書かれていて、
さらに小特集の案内もあります。今号ではテーマは
「プレゼント」だそうです。

 カラーのピンナップは、竹美家ららさんが描かれて
います。誰かにプレゼントを渡そうとしている
女の子が、建物の陰でどきどきしながら待っている、
みたいなシチュエーションでしょうか。一緒に
いる友達らしい女の子達も色めき立っている感じ
です。この場面が淡い色合いと柔らかい線で
ファンタジックに描かれていて、暖かな雰囲気に
なりますね。

 では収録作品を部分的にご紹介、、、。

(・作品名(作者名(敬称略)))

・さろめりっく(袴田めら)
 魔法を使える女の子、黒川さろめは、とある
学校へ転校してきた。またすぐ出て行くのだからと、
制服も買い換えず友達も作ろうとしない彼女に、
白倉ひかりは積極的に話しかけてくる。
 転校が多く、魔法を使う女の子というと、確かに
他の生徒達とはやや違う位置づけにありそうです。
さろめがそのギャップを取り払おうとしないのは、
あるいは昔苦い経験をしたからとかなのかも。けれど、
彼女があの魔法を使ったのは、実はまだ周りとの
関係に希望を持っていたから、とも考えられますね。

・白、またはピンク(仙石寛子)
 さーちゃんの絵のモデルを買って出た鈴ちゃん。
だが、ずっと動かずにいるのはつまらない。彼女は、
みっちゃんがやるというお茶会ごっこにさーちゃんを
連れ出そうとするが、さーちゃんは嫌がっていた。
 2人とも自分のしたい事だけをしている感じですが、
気持ちを重ねて行くにはもっとやり方を考えなきゃ
なのかもですね。それにこのままだとさーちゃんは
友達から孤立してしまいそうですし、、、そこから
救い出せるのは鈴ちゃんだけなのでは。さーちゃんの
視界にもっと入っていけるようになると良い?
 それと、ストーリーとは直接関係ないのですけれど、
2人が和服なんですよね、、、。やはり着物は良い
ですね。

・まいにちのともだち(ささだあすか)
 坂田麻子は、家が近い事もあって高崎ほのかと
毎日一緒に電車通学している。何でも適当に済ませて
しまう麻子と、生真面目でエネルギッシュなほのか
という取り合わせだが、不思議と気は合った。
 会えば話題が盛り上がり、どれだけ一緒にいても
飽きない相手。それは親友と言って間違いはない、と
周りも自分も思っていたのでしょう。けれどそれだけ
じゃない気がしてきて、、、という感じですね。百合的
にはもう少し踏み込んでいってもらいたい気もします
けれど、まあこれがこの作品の一つの形なのかも。

・箱庭コスモス(桑田乃梨子)
 永原風和(ふわ)は、「ふしぎ研究会」、略称「ふし研」
の活動開始の挨拶を始めた。が、途中でやめてしまう。
聞いているのは「ふしぎ」に興味のない双子の先輩で、
幽霊部員の御園燿子、鏡子だけだったからだ。
 河野燎(りょう)とは趣味が合いそうで、風和の顔
にもようやく笑顔(&ときめき?)が見え始めている
感じです。が、手放しでは喜べない状況もあるようで。
彼女はどういう風に答えを出すのでしょうね。その
振る舞いによっては、これから百合度が上がる可能性も
ありそうです。

・プルケリマ(藤こよみ)
 アクセサリーや小物を扱う店へ通う莉花子。親しく
なった店員の真帆は彼女に微笑みかけてくれるが、
莉花子はそのたびに胸苦しくなっていた。自分の中に
ある欲望に気づいているからだ。
 莉花子は割と公平なものの見方ができる人なの
でしょうか、自分の胸の中にある気持ちがどれだけ
世の中に受け入れられないものなのかをわかっている
ようです。でも止められない、、、。この主題やシチュ
は王道とも言えそうですけれど、百合作品としては
描かれ続けるテーマなのでしょうね。
(最初は、莉花子が店員にだまされて物を買わされて
いるのかと思ってちょっと心配だったのですけど、
そこは大丈夫だったようです、、、。)
 ところでこの作品はちょっと大人っぽいムードも
あり、また恋愛感情の点でも強く表現されている
気がします。今号でここまでに掲載されていた上の
4本は、どちらかというと友情から少し先へ進んだ
感情、みたいな表現が多かったのでギャップがあった
かもですね。でも莉花子があやふやにならなかったのは
ポイントだったように思います。

・サボタージュ(夏乃あゆみ)
 千木良(ちぎら)は、サボりの計画を実現するため、
トイレに隠れ、どきどきしながら通学の電車を
やり過ごす。晴れて自由だとばかりにドアを開けると、
隣から同じ制服を着た少女が出てくる所だった。
 顔見知りではあってもあまり話した事がないらしい
千木良と百々多(ももだ)ですけれど、いつの間にか
ニックネームで呼ぶようになったりしていて、距離感
はあまりない雰囲気です。そういう風になれたのには、
サボり仲間だからという以外にも理由があるのでは。
これから彼女達はそれに気づいていく?

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