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2011年1月24日 (月)

魔法少女まどか☆マギカ 第3話

 まどかには「私の嫁になるのだ!」と言い、マミ
には「かっこいい」と憧れる、さやか。彼女が
どういう願いを抱くようになるのかは、まどかの
願いと同じく重要なのかもしれません。けれど
願いを決めるまでは「魔法少女」にはなれません。
それまではマミが奮闘しなければいけないのでしょう
けれど、それを彼女はどう思うのでしょうね。

 アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」第3話、
もう何も恐くない」です。
 さやかは病院を訪ねた。病室には上条恭介が
いる。さやかが買ってきたCDを渡すと、恭介は
プレイヤーを取り出し、2人で一緒に聞くよう
促した。CDにはバイオリンの曲が収録されていて、
それに聴き入っていた恭介は、いつの間にか
顔を背け、涙を流すのだった。その光景が忘れ
られないさやかは、マミに質問した。魔法少女に
なる代わりにかなえられる願いは、自分のための
ものでなくてもいいのか、と。

 前回第2話で、さやかがふと思い浮かべた
人って、この恭介のようですね。けがを負って
入院しているみたいですけれど、まだけがの
ショックからは立ち直れていないらしいです。
 恭介といる時のさやかの表情からは、彼女が
この人に淡い思いを抱いている感じもします。
自分の願いをこの人のために使ってもいいと
考えるぐらいですから、恭介とは積極的に関わって
いきたいと思っているのかもです。
(ちなみにオープニング映像の中で、一瞬だけ
恭介が登場するカットがあるようです。その中
では、隣にいるさやかが照れた表情を見せて
います。)

 まあ百合的にはちょっとマイナスな雰囲気も
あります。けれど、まだ気持ちはほのかなもの
らしいですし、まどかには別に恭介の事を
隠しているわけでもなさそうです。
 さやかは誰かに憧れる事が多いのでしょうか、
まどかの母親やマミをしきりに「かっこいい」と
言っている感じがありますね。自分もそう
なりたいと思っているのか、それともかっこいい
人に自分を助けてもらいたいと思っているのか、
その辺りはちょっとわかりません。けれど、
少なくともマミの事は、とても尊敬しているの
でしょうね。マミがピンチなら真っ先に手助け
しようとする、かな?

 そのマミは、学年も上ですし、魔法少女
として先輩になるかもしれなかったためなの
でしょうか、まどかとさやかには大人っぽく
優しく接しています。でも魔法少女の立場に
ついては穏やかに話すわけにもいかず、「命がけ」
とか「孤独」みたいな言い方をしています。
 マミの言葉を聞く範囲では、特に強い願い
でも抱いていない限り、魔法少女になるメリットは
なさそうな感じもします。それでもまどか達を
誘おうとしているのは、、、。まどかが何かを
持っているから、だけではない、とも思えます。
 マミが抱いた気持ちが百合なものだったり
したら、と期待しちゃうのですけど、何となく
そこまではいっていないかもですね。甘えたい
感情が強いのでは。その辺りを描いてもらいたい
気もしましたが、その前に何だかフラグが
立ちまくってしまいました、、、。
 オープニング映像を見ると、コスチュームを
着たまどかを、マミとさやかが傍観している図
(を想像しているまどか?)が描かれていますので、
マミが再び立ち上がるチャンスはあるでしょうか。

(ところで、マミがキュウべえと契約した時の
思い出を語り始める場面が途中にありました。
「後悔しているわけじゃないのよ」とマミは
話し出すのですが、たぶんまどかとさやかには
初耳で、どういう状況だったのかはわからないの
では、という気がします。こんな風に、昔の
大変な状況をさらっと口に出して、でも他の人
にはその大変さしか伝わらない、って流れは、
どこかで見た気が、、、。他の作品になりますが
ひだまりスケッチ」で宮子が、そんな武勇伝(?)
を時々話していたように思います。このアニメ
とはスタッフやキャストも一部重なる作品
ですし、それにマミと宮子が同じ方の声なので、
つい思い出してしまいました。)

 まどかは、魔法少女についてはシンプルな
考え方をずっと抱いているようです。マミが
危険な相手と渡り合っている姿を目の前で見て
いても、恐れのようなものはそれほど感じて
いなかったから、思いが揺らぐ事があまり
なかった、とも考えられます。
 それではこれから彼女はどうしていくのか、
といった部分は、次から描かれるのかもです。
でも次回すぐに答えが出るのかどうかは何とも
言えなさそうですね。

 というかこの話数になっても、変身して戦って
いるのはマミだけのような、、、(ほむらも力を
使ってはいますが、見滝原中学の制服姿のまま
ですよね)。ほとんど「魔法少女マミ☆マギカ」
なのでは、という感じもありますけれど、この
状況は変わっていくのでしょうか。

 この作品では、「魔法少女って」みたいに、時々
キャラのせりふの中で、魔法少女の意味づけを
する事があるような気がします。これは、他の
作品に出てくるのとは別の「魔法少女」の姿を
作り出そうとしている、とも感じられますね。
別の姿を作ろうとするなら、なぜ魔法少女という
モチーフを選んだのかはよくわかりません。
まあそこは何か狙いがあるのでしょうね。

 他のポイントとしては、キュウべえってどうも
「男子」らしいですね。魔法少女の素質のある
女の子を見つけて、契約をして、魔女と戦って
もらう、という役目を続けてきたらしいキュウべえ
は、男子としてどういう感想を持っているの
でしょうね。
 キュウべえは、たぶんこれまでたくさんの契約
をして魔法少女をスカウトしてきたのでしょう。
同時に、たくさんの魔法少女が魔女の手で
倒されるのも見てきたかもしれません。それに
ついてどう考えているのか、この第3話で
語ってくれるのかと思ったのですけれど、
口をつぐんでしまったようです。この後で
キュウべえが自分自身の気持ちをまどか達に
漏らす事はあるでしょうか。

 後は、まどかの周りの大人達も、大事な事は
あまりはっきり言っていない感じがしたり
します。特に両親は、何かを語って聞かせて
いるようではありつつ、それでも自分の娘を
導いているようでもなさそうな。やはりまどかの
年齢にもなると、いろいろ自分で決めなきゃ
だったりする?

 まどかは、魔法少女になる事の意味づけを
マミに話しています。ここで彼女が言っている
内容って、実はかなり強い思いのようにも感じ
られます。
 自分の欠点が気になる、というのは誰にも
あると思いますけれど、彼女の場合はそれが
「嫌」ではなく、「嫌でしょうがない」らしい
です。いつもおとなしくしていて、自分の
意見を押し通したりしなさそうな彼女も、
胸の底では激しい感情を持っているのでは、と
思えます。
 彼女のその感情から生まれるのは、向上心
なのか、それとも上昇志向なのでしょうか、、、。
答えは彼女のこれからの行動にかかっているの
でしょう。

 その他、この第3話からエンディング映像が
付いていますね。シルエットでまどか達が
登場しています。、、、1人多いみたいなのは、
5人目がいるという事? オープニングでも、
短いカットの中で、雰囲気のある女の子が1人
描かれている場面がありました(魚肉ソーセージか
アイスでも食べているっぽい?)ので、彼女が
関係してくるのでしょうか。

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