魔法少女まどか☆マギカ 第2話
少しずつ、日常ではない世界に入り込んでいく
まどかとさやか。自分の意志でそちらに進んでいる
つもりではあるのでしょうけれど、彼女達に
教えられていない事実がまだあるような気も
します。それが明らかになるのはまだ先かも
しれませんけれど、自分達の相手が何者なのかを
いつも気にしておく必要がありそうです。
アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」第2話、
「それはとっても 嬉しいなって」です。
ビルの中で魔女に襲われかけたまどかとさやかは、
マミに救われた。彼女は同じ見滝原中学の
3年生で、キュウべえと契約を交わした
「魔法少女」だった。その後彼女の部屋に招かれた
2人は、この世の闇にうごめく「魔女」と、それを
倒す力を持つ魔法少女の存在について説明
される。キュウべえが認めた人間が契約をすると、
魔女を見つけ出し倒すための力と責任を
負わされる代わりに、どんな願いでも1つだけ
かなえる事ができるのだという。
魔法少女になって魔女と戦う事が、「命がけ」
だと、まどかとさやかは聞かされます。マミの
部屋で話している段階ではまだ言葉で聞いた
だけですけれど、その後「お試し」にも2人は
参加していってますね。
そこで見たのは、魔女と呼ばれるものの姿。
第1話で魔女の手下達に出くわした時と同じように、
まどかとさやかは恐ろしくなってしまっている
ようです。
2人は、あらかじめマミから、相手の素性を
教えられていました。魔法少女が世界に希望を
与えるのに対して、魔女は絶望をもたらす、、、。
彼女達は、魔女の出で立ちを見ただけで、マミの
言う通りだと思ったかもですね。
魔女に対して、魔法少女がどうするかを、
2人は見る事になります。ここの場面は、マミが
華麗なバトルを繰り広げていますね。
彼女は魔法で銃を無数に作り出し、弾丸を
撃ち込んでいます。銃が1発しか弾を撃てない
らしいのは、やはり先込め式だから、でしょうか
(銃にこだわりがあるのは、虚淵玄さんがシリーズ
構成をされているから、とか)?
それと、スカートの中から得物を出す場面も
ありますね。これは別の作品を思い出させる
ような(こちらは、監督の新房昭之さん他の
スタッフが関わられている関係、かな?)。
後輩候補(?)が見ているから、というわけでは
ないのでしょうけれど、マミの手際は鮮やか
ですね。最後のポーズもばっちり決まっていた
感じです。魔法少女にまつわるアイテムの説明
などもあって、まどか達にはとても参考に
なったのではないでしょうか。
、、、それで、考えてみるとここまでで魔法少女
として活躍しているのはマミが断然トップ
みたいですよね。まどかはまだまだ、、、。
一応作品名は「『魔法少女まどか』☆マギカ」
ですし、彼女の活躍を見てみたいかもですね。
第2話まででこういう状態だとすると、まどかが
魔法少女としての自覚を持つ事が物語の大きな
目的になりそう?
まどかは、「魔法少女」と呼ばれる人について、
希望のようなものを持っている感じがしますね。
そう思う理由とかカンがどこかにはあるのかも
ですけれど、とにかく否定的な印象は持って
いないようです。
その感覚が正しいのか、それとも裏切られて
しまうのか、そこは彼女自身が確かめる事なの
でしょう。そのためには、まどかはもっと
たくさんの事実を知って行かなきゃなのかも
です。
前にも書いたかもしれませんけれど、登場
するキャラは何か胸の中にそれぞれの事情を
隠している感じがしますね。この第2話でも、
マミやほむらは、魔法少女になった理由や、
代わりに何を願ったかについては語っていません。
(さやかがやたらとマミを持ち上げるのも、
何だかかえってマミに裏がある事を示している
ようにも感じられてしまいます、、、。)
さらにさやかも、「願い」についてまどかと
話し合っている時に、誰かの事を考えていた
ようでした。またその事を、まどかには伝えて
いないみたいです。
まどかにしても、自分がそれほどほむらを
嫌っていない事をさやかには教えていない
ようです。ほむらも今の所ほとんど口をきいて
いませんし、まだ皆がお互いをわかり合おう
という所まではいっていないと言えそうです。
彼女達が、自分の持っている過去やしがらみ
を捨てて、お互いをもっと近くに感じられる
ようになると良さそうですね。
事実を伝えられていないという点では、
仁美も実は寂しい思いをしているのでは、
という気がします。魔法少女としての資格が
あるとされたまどかとさやかは、マミの
部屋に招待されていましたし、キュウべえが
見えたり考えている事をマミと共有できたり
と、いろいろ新しい経験をしています。
2人の様子がいつもと違うのは、いつも
一緒にいる仁美ならすぐにわかるでしょう。
でもまどかとさやかからは何の説明もない
、、、。朝の学校で、2人をおいて先に教室に
来た仁美は、不満そうな顔で椅子に座って
いました。それは、まどかとさやかが恋仲に
なった(?)事を怒っているのではなく、2人が
自分に事情を話してくれないから、というか
自分をないがしろにされている気がして寂しい
気持ちが表れているのでは、と思えます。
まどかとさやかとしては、どうやら危険
らしい魔女退治に、仁美を巻き込むのは
良くない、と考えているのでしょう。仁美は
キュウべえから魔法少女になれるとは認め
られていないらしいですから、そういう
面倒にわざわざ引っ張り込む事はない、と
、、、。
でもそうだったとしても、仁美は、2人に
本当の事を教えてもらいたいと思うのでは
ないでしょうか。そしてもし、その願いが
聞き入れられなかったら、、、彼女が魔女に
狙われる可能性もある、かな?
さて百合的にはというと、はっきりした
表現はあまりなかったような感じもします。
仁美はしきりに、まどかとさやかの仲を
怪しんでいるみたいですけれど、2人は
(まだ?)そういう関係ではないですよね。
仁美が百合っぽい言葉を言い続けるのも、
何となく作品のコミカルな演出の一つとも
考えられそうな?
例えば仁美が、まどかかさやかのどちらか
を愛していて、何とか自分が入り込む隙を
探している、みたいな事だったりすると
発展の余地がありそうですね。後は、ほむらが
まどかと深く関わってきて、この2人で
愛情を育てるとか、そこに気づいたさやかが、
ずっと友達としてつきあっていたまどかへの
気持ちが恋愛感情なのではと思い始めるとか。
そういうパターンがあったりすると素敵かも
です。
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