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2011年1月 6日 (木)

コミックス「Candy boy」 第1巻

 アニメ版のだけではなくオリジナルのキャラも
登場してにぎやかな雰囲気になっている感じですね。
また咲夜を主人公にしたストーリーも収録されて
いて、別の角度から作品を見られるのも楽しいの
では。姉妹百合(?)という特別な関係に触れるのが
初めてな人に向けても、彼女達のつながりを
発信している雰囲気も興味深いですね。

 ネットで無料配信されていたアニメ「Candy boy
は、峠比呂さんの作画によるコミックス版が
メディアファクトリーより発行されています。
その第1巻を見てみました。(発売は半年ほど前
ですけれど、、、。)
 ストーリーは、、、おとぎ話の王子の格好をした
櫻井奏(さくらいかなで)の目の前には、姫の
姿をした雪乃(ゆきの)が目を閉じて横たわって
いた。姫の深い眠りを覚ますのは王子のキスだけ、
とばかりに奏が唇を近づけていくと、突如邪魔
する声が響く。魔法使いの服装の咲夜(さくや)が
立っていて、彼女を戒める。実の姉妹の間でその
ような行為をするのはおかしいという主張だが、
奏に言わせれば、これは純粋な姉妹愛なのだ。
咲夜ともめている間に、奏は夢から覚めた。

 この冒頭のエピソードでは、奏は、雪乃との
関係をさんざん言われていますね。確かに、女の子
同士の恋愛関係だってそれほど一般的というわけ
ではない上に、彼女達の場合は実の姉妹、しかも
双子なのですから、珍しい状況と言えそうです。
 そのため、百合作品をあまり読んだ事のない
読者には、かなりハードルが高い状況なのかな、
とも考えられます。こういう世界観を持つこの
作品に読者を案内していくために、この第1話の
エピソードが用意されているのかもですね。
 周りから何と言われようとも、奏は雪乃を
大切に思っているし、雪乃もその気持ちに
応えています。誰かが誰かを大事にするという
事はとても重要で、相手が姉であっても妹で
あってもその意味は変わらない、という考えが、
ここでは表されているのでは。

 この物語の登場人物について言えば、奏と雪乃
の関係をとやかく言う人はいないみたいですよね。
アニメ版でメインになる咲夜や雫も認めている、
というか本人達も百合な感情を胸に抱いている
ようですし。
 それから、コミックスオリジナルのゆりっぺも、
2人の事はおおらかな目で見ている感じがします。
彼女自身は女の子好きというわけではないみたい
です。けど奏とは大の仲良しなようで、彼女の
心配事には、ちょっと茶化しながらも親身になって
相談に乗っています。
 アニメ版では、奏と雪乃は基本的に2人だけで
問題を解決してきました。それが良いかどうかは
わかりませんけれど、コミックス版では、自分達
の悩みを打ち明けられる相手としてゆりっぺが
いる事はとても心強いのでは、と思えます。

 ストーリーの方は、大きな流れはアニメ版と同じ
みたいです。その間に、オリジナルのエピソードが
入っている感じでしょうか。
 奏と雪乃は相変わらずラブラブですし、咲夜も
何かと奏へアタックしています(さすがに簀巻きに
されるまではいっていない?)。彼女達のこの
コミカルで暖かな、ラブいっぱいの関係が、新しい
ストーリーの上で描かれていくのはやはり嬉しい
ですね。

 そしてもう一つ携帯サイトの「モバイルフラッパー」
で配信されているストーリーも同時収録されて
います。タイトルは「Candy boy~Young girls fall
in love~」です。こちらは、咲夜を主人公に、彼女の
クラスメイト達(1年生ですね)、一茶子(いさこ)、
眞澄、エリ達の物語が見られます。
 この作品の中では、百合なエピソードはあまり
描かれていない感じですね。咲夜は奏ラブな
わけですけれど、こちらの方にはあまり奏や雪乃は
登場していません。
 また、一茶子は奏の大ファンで咲夜とはライバル、
といった位置づけのようですけれど、彼女が奏に
アタックしていく場面もそれほどないような気が
します。眞澄とエリについては、咲夜や一茶子の
友達として普通に接している感じです。

 そんな中で彼女達が見つけていくのは、一茶子の
意外な一面や、咲夜の本当の優しさなど、、、。
いろいろな発見をするたびに、実は咲夜と一茶子
の気持ちが近づいているのでは、という気も
しますね。こちらの作品では、この2人が百合な
関係を築いていく、みたいな流れがあったり
するでしょうか。

・「Candy boy」レビューリストレビューセンター

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コメント

特にモバイルは終盤にかけて百合な展開になってきますので出来れば最後まで読んで頂きたいところです。

投稿: 峠比呂 | 2011年1月 7日 (金) 06時16分

原作はすごいショートストーリーだったんで
色々と新たな話をコミック版に盛り込まなきゃいけない訳ですね。
(個人的には、7分×7話とはとても思えないほどのインパクトがあったのですが…)

アニメ版では、
奏と雪乃が自分達の特別な関係に何の疑問も抱いていない所とか、
咲夜が奏を、雪姉が好きな所も含めて好き、っていうちょっと特殊な形の思慕が
とても印象的でした。

その辺は少しアニメ版と異なっているのでしょうか。
でも画はアニメ版よりも好みなので是非手に取ってみようと思います。

投稿: greenfiddler | 2011年1月 7日 (金) 12時56分

峠比呂さん、、、ご本人でしょうか? 「Candy boy」は
コミック版も雰囲気が良くて楽しめています。
モバイル版はオリジナル要素も多く、これで
百合度が高くなってくるのは期待が膨らみますね。

投稿: ギンガム | 2011年1月 8日 (土) 22時43分

greenfiddlerさん、確かにアニメ版は1回の
配信時間が短かったんですよね。それでも
おっしゃるように印象が強くて、濃密な百合な
雰囲気があったように思います。

アニメでは奏と雪乃の過去エピソードもちょっと
出てきていて、その頃から2人はお互いに
愛情を注ぎ続けていたんだなと思わせられますね。
寮でも普通にいちゃついているためなの
でしょうか、周りも特別視していない感じが
良いです。
咲夜も、行動はやや過激ですけれど、人を
愛する気持ちはピュアなんでしょうね。

コミックスでは、キャラが増えている分、
いろいろな会話の組み合わせがあって、
その中でその場面にはいない相手への思いが
語られていく所なども特徴のような気がします。
コミカルなカットもラブラブなカットも
キャラの愛らしさがあって楽しめるのでは、
と思います。

投稿: ギンガム | 2011年1月 8日 (土) 22時45分

ちょっ…!!
でもこれだけレビューやってるギンガムさんの所なら
降臨もあり得るのかなぁと。。

それはそうと、より百合な展開というのは期待大ですね!

投稿: greenfiddler | 2011年1月 9日 (日) 00時30分

レビューについては突っ走り気味に書いて
しまっていますけれど、より多くの皆さんの
お役にでも立てたら良いなと思っています。

「Candy boy」モバイル版の百合展開、とても
楽しみです!

投稿: ギンガム | 2011年1月 9日 (日) 23時15分

お騒がせしました。本人です。レビューをきちんと書いてくださる方はとても貴重ですので、賛否どちらの意見もありがたく読ませて頂いています。今回は元々2巻という制約の中で構成しましたので、1巻だけですとコメディで終ってしまうんです(笑)。なので機会がありましたら是非2巻まで読んで頂いて感想をお聞きしたい所です。たくさんの作品のレビューをなさっている方に図々しいのですが、余裕のある時にでも見てやってください。

投稿: 峠比呂 | 2011年1月10日 (月) 12時43分

こちらこそ大変失礼しました。
長さが決められた中で構成していくのは、
エピソードの配分などいろいろ難しい所があるの
でしょうね。
第2巻ではモバイル版も百合展開になってくる
そうで、楽しみです。第2巻は入手しましたので
さっそく読んでみたいと思いますw。

投稿: ギンガム | 2011年1月11日 (火) 22時14分

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