つぼみ Vol.9とつぼみシリーズコミックス２冊が発売です

　作品のリストを見ると「～話」と書かれているものが
ほとんどで、連載を意識したものが多いみたいですね。
「prism」や「むすんでひらいて」は新連載、という感じ
でしょうか。
　それから、コミックスは２種類の発行となります。
どちらも読み切りを中心にしつつキャラのつながりも
あるようです。

　発行芳文社による百合コミックアンソロジー
「つぼみ」のVol.9が本日発売となっています。
また、本誌連載作品を単行本化した「つぼみシリーズ
コミックス」２冊も同日発売されます。

　本誌の表紙は、かんざきひろさんが担当されています。
薄暗い背景なのは、冬の夕方の帰り道、とかなの
でしょうね。それでも２人の女の子の表情は明るくて、
一緒にいられるうれしさを感じているのでは、という
気がします。
（ちなみにAmazonなどでは、表紙以外に帯も見られる
ようになっています。毎号書かれている方程式(?)の
コピーは、「少女＋よりみち＝まっしろ吐息」ですね。
その上に小さく書かれている言葉も、彼女達の気持ちを
表しているようです。）

　カラー口絵は朔ユキ蔵さんが担当されています。
ネットでは画像は特に紹介されていませんけれど、
ちょっと知りたい点もあったりします。それは、
「キス」が描かれているかどうか、、、。
　たぶん口絵では、前号Vol.8の加茂さんによる
イラストで描かれたのが初めてなのかな、と思います。
今度もそういう雰囲気はあったりするでしょうか。

　掲載コミック作品としては１５本がラインアップ
されています。前号と同じ数ですので、１本当たりの
ページ数は同じぐらいなのかもですね。その内の
８本については公式サイトで、１ページ分では
ありますが試し読みができるようになっています。

　今号の特徴っぽいのが、最初にも書きました
けれど、連載作品が多くなっている事。作品名を
見た感じでは、かずといずみさんの「Under」以外は
すべて「～話」と書かれています。これまでは、
読み切り作品が多い事が特徴とされていましたけれど、
連載の方に比重が置かれてきているのかもですね。
　ちなみに新連載となる作品もあるようです。
東山翔さんの「prism」と、イコールさんの「むすんで
ひらいて」は「１話」とされています。

　つぼみシリーズコミックスの方は、ここでは２冊が
発売されるそうです。一つは、きぎたつみさんの
「共鳴するエコー」です。Vol.1の「ランナーズハイ」
から、上中下の３編で掲載された「ロンサムエコー」
までいろいろな作品が載せられてきていますので、
この単行本でもそれらが見られたりするのでしょう。
表紙のイラストは、「ロンサムエコー」よりヨーコ
ですね（「ヤマネコ少女」とも言われているみたい
です）。

　もう一つは、大朋めがねさんの「ひみつ。」です。
こちらも読み切りを集めた１冊になるでしょうか。
大朋さんも、Vol.1の「ついでのはなし。」から
読み切りを多く描かれていて、表題作の「ひみつ。」
もありますね。またこの頃は「Green.」の連載を
始められています。この本に収録されるのは、、、
たぶん読み切り作品の方だけなのでしょう。

　どちらも、各エピソードの間でキャラにつながりが
ある構成になっていますね。あるエピソードで言って
いたキャラのせりふが、別のエピソードで描かれて
いたりしています。また人間関係もちょっと複雑な
場合もあるようです（例えば大朋さんの作品では眼鏡
キャラが多い事もあるのでしょうか、人を見間違え
そうになったり、、、。ちなみにきぎさんの本の帯
には人物相関図が描かれているようです）けれど、
１冊の本にまとめられていれば一気に読めて物語の
スケール感もつかめるのではないでしょうか。

　本誌とコミックスの発売を記念したショップ特典も
いろいろ用意されているようです。例えばとらのあな
では３冊それぞれに描き下ろしのイラストカード、
アニメイトでは「共鳴するエコー」と「ひみつ。」に
メッセージペーパー（「共鳴～」の方の配布店舗は
限られているみたいです）、COMIC ZINでは３冊
それぞれにイラストカードなどを先着順でプレゼント
するらしいです。これだけではなく他のショップでも
企画があるようですので、Vol.9、「共鳴するエコー」、
「ひみつ。」それぞれの購入者特典情報の記事を
見てみてください。