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2010年12月 6日 (月)

侵略! イカ娘 第9話

 イカ娘と清美、もしかしたらお互いに知り合う
事なんてずっとなかったかもしれない2人の出会い
は、やはり奇跡的と言えるのでしょう。でも
そこから先、より親しくなろうとするのは、偶然
とかじゃなく本人達の意志なんでしょうね。これは
早苗もうかうかしていられない?

 テレビアニメ「侵略! イカ娘」、第9話
「ピンポンダッシュしないか?」、「メイクしなイカ?」、
「秘密兵器じゃなイカ?」です。
 イカ娘が街を歩いていると、たけるとその友達が
ある家の前にいるのが目に入った。たけるはその
家の呼び鈴を鳴らしたとたんに駆け出してしまう。
用があるなら待っていなければと引き留めるイカ娘
を、しかしながら2人は力尽くで引っ張ってその場を
離れた。たける達は自分のしていた事をイカ娘に
説明するが、それは彼女の興味を特にそそるような
ものではなかった。

 たけるも人に迷惑をかけるようないたずらを
するのはあまり良くないですね。このエピソード
ではたけるのその後はあまり描かれていませんけれど、
友達と一緒にちょっと反省する必要があるのでは。
 でもイカ娘も、何だか乗せられてしまってますね。
「侵略者らしさ」について言われると、彼女はつい
周りが見えなくなってしまうようです(その傾向は
他のエピソードでも出てました)。

 そこにタイミングが重なってしまい、イカ娘の
ピンチに。、、、ですがそんな状況さえかすんでしまう
ほどの展開がここで起きていますね。
 このエピソードでは普通にギャグなノリだけで
進むのかなと思っていましたけれど、そこに何か
違った雰囲気が入ってきています。こんな風に、不意に
やわらかく暖かい物語が挿入されるのも、何となく
良いかもですね。いつでも女の子同士の親密さを描く
用意がある、と示しているのでは。

 清美は、突然イカ娘に引っ張り回された上、うまく
言う事を合わせてくれなんて無茶なお願いをされて
います。普通なら驚いて怪しむ所でしょう。
 ですが清美の反応は全然違っていました。これには
言われたイカ娘の方が驚くほどです。
 しかも清美は同じ言葉を繰り返していますね。
大事な事なので2回言いました、ってわけではない
でしょうけれど、彼女としては、自分の本当に思って
いる気持ちを、間違わずにちゃんと伝えたかったのでは
ないでしょうか。

 いったい何が、清美をそういう気持ちにさせたの
でしょうね。同じぐらいの背格好だけれど、白が
まぶしいワンピースを着て、頭には奇妙なかぶり物、
髪の毛は触手の束のような形をしている、、、。見た目は
他の誰とも違っていて、確かに清美も不思議がっては
いました。けれど彼女は、そんな外見にはとらわれず、
イカ娘の内面を見抜けていたのでは、という気がします。
 清美自身が勘の鋭い女の子なのかどうかはわかりません。
でも、イカ娘の純真さや素直さについてだけは、何も
言わなくても理解できた、というように感じられます。

 例えば渚は、イカ娘の特殊な能力と侵略者だという
彼女の言葉を聞いて、恐れをなしています。シンディは、
人間とは違う体の構造を見て、イカ娘を貴重な研究対象
として認識しています。
 どちらの捉え方も、それほど間違っているわけでは
ないのでしょう。イカ娘と常に距離を置こうとしている
渚や、科学的な事実だけに耳を傾けるシンディなら、
それなりに冷静な判断をしているはずです。

 けれど2人は、清美ほどイカ娘の事をわかっては
いないようにも思えます。清美と接している時の
イカ娘はのびのびとしていて、屈託がない感じですね。
イカ娘の方も、清美が相手なら素直な自分を隠す事なく
出せるのでは。
 イカ娘にしてみれば、人間は海を汚すあくどい連中、
自分が海の使者として支配する対象です。清美だって
人間なのですから、敵と見なすべき所なのでしょう。
でも彼女と一緒にいる時は、そんな気持ちは一つも
起きていないようです。人間だとかイカだとか、
ましてや女の子同士なんていう壁は、彼女達の間には
ないのでしょうね。

 さてこうなってくると、早苗がどう思うかが気に
なりますね。早苗も、イカ娘を理解している1人では
あります。けれど彼女の場合は、恋におぼれて周りが
見えなくなっているようで、つい自分の思いを先に
ぶつけてしまっている感じがします。彼女ももう少し
落ち着いておつきあいすれば、イカ娘ともっと
通じ合えるのでは、とも思いますが、まあなかなか
そうはいかないっぽいですね。
 このエピソードに早苗が登場しなかったのは運が
良かったかも? もし顔を見せていたら、何をしてでも
イカ娘と清美の間に割って入ろうとして、ストーリーも
別物になっていたとも考えられそうです。

 とはいっても、栄子や清美など、早苗にとって
手強い恋敵(?)が増えてきているようですし、かなり
注意しなきゃなのかもですね。イカ娘への愛情では
誰にも負けない、といった部分をどんどん見せていって
もらいたいように思います。

 という所で、2番目と3番目のエピソードでは、
早苗がかなり活躍していますね。暴走気味なのは
相変わらずですが、イカ娘への愛を叫ぶ彼女の姿は、
何だか爽やかで、青春、って感じもします。女の子同士
だろうが何だろうが、誰にも恥じる事なく愛の言葉を
口にできる彼女には、かっこよささえあるような
気がします。

 2番目のエピソードでは、メイクしてもらった
イカ娘を見るために早速現れています。その素早さは
栄子も驚くほど。
 いつもイカ娘のかわいらしさに触れている早苗には、
口紅をつけた相手はさらに魅力を増しているようです。
すぐに妄想が頭の中を駆け巡って、、、。アニメ的には
彼女の妄想している事が描かれていくわけですが、
そのビジュアルの百合っぽさが良いですね。彼女達
2人で挙式、みたいな絵まで見えています。

 結果的にはイカ娘の必死のアイディアで、早苗の
思いはうまくはぐらかされてしまっています。が、
「でも愛してるぅ!」という叫びは、彼女の今の
ありったけの気持ちの表れ、なのでしょうね(ところで
早苗がいた場所って、、、?)。

 3番目のエピソードでは、何とかしてイカ娘を
研究しようとするシンディと仲間達の作戦、、、だった
と思われますが、早苗がけっこういいポジションに
いますね。栄子とシンディの間でイカ娘の取り合い
みたいになってしまった所へやって来て、自分も
イカ娘を独占しようとし始めます。

 彼女の考えとしては、「イカちゃんはかわいい」
→「だから当然他の女の子達にももてている」→
「だけど私が一番イカちゃんを愛してる」→「私も
イカちゃんにいろいろしてほしい」といった思いが
ぐるぐる巡っているのでしょうね。イカ娘に関わって
いるだけで、シンディの事もライバル視し始めて
います。
(でもシンディ達の研究成果はほしいみたいですね。
それはイカ娘への愛ゆえなのでしょうけれど、早苗は
そこまでしてでもイカ娘に近づきたいと考えている、
という事?)

 早苗は、栄子とイカ娘の接近にも気づき始めて
いるようですね。これまでの話数で、栄子はイカ娘の
かわいらしさにときめいたり、さりげなく「れもん」
以外の場所でも一緒にいたりするようになって
いました。これを早苗が知ったら大変なのでは、と
思っていたのですけど、やはりばれちゃったみたい
ですね。

 早苗の想像の中では、イカ娘と栄子はもうかなり
いちゃついているようです。その想像には栄子が
ツッコミを入れていましたが、でもそうは言っても
けっこう当たっているんじゃないの、という気も
します。
 イカ娘は「れもん」を修繕するために栄子のもとで
働かなければならない身。こんなに近くにいる2人が
相手を意識し始めたなら、それはもう誰も邪魔
できないような空間だって作れちゃいそうです。
栄子がいくら否定しても、早苗にはとても心配
なのではないでしょうか。それに友達がライバルに
なるとしたら、、、ちょっと胸が苦しくなったりも
するのでは、と思えます。
 まあ他の人から見れば取り越し苦労ではあるの
でしょう。けれど早苗にとっては重大な問題にも
なりそうです。彼女が少しでも安心した気持ちで
イカ娘とふれあえるようになる展開も見てみたい
かもですね。

 エンディング映像は、またちょっとアレンジが
加えられていました。2人で並んで手をつないで
いれば、暗い夜の海も、落ち着いた潮騒が奏でられる
安らぎの場所に早変わりするのでしょう。こういう
ビジュアルも百合的には良いですね。

 次回予告の感じでは、清美も早苗も登場するみたい
です。また百合度の高いエピソードが楽しめそう
でしょうか。

・「侵略! イカ娘」レビューリストレビューセンター

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