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2010年12月24日 (金)

コミック百合姫2011年1月号

 この号から隔月刊の始まりとなります。表紙や
装丁が新しくなり、ページ数もかなり増えて、
コミックだけでなくノベルも掲載されるなど
リニューアルされている感じですね。重要なのは、
楽しい百合作品がたくさん読めるかどうか、、、
ここは期待できそうでしょうか。

 発行一迅社コミック百合姫の2011年1月号を
見てみました。7月発売の前号のVol.21までは
発行号数の通し番号が前面に出されていました
が、今号からは「○月号」という呼び方がメインに
なるみたいですね。

 呼び方だけでなく他にもいろいろな部分が
新しくなっているようです。誌名のロゴの
デザインが変わるのと同時に、表紙や裏表紙の
感じもこれまでとはちょっと別になっている気が
します。これまでは何となく少女漫画誌の体裁
だったように思いますけれど、この号では
もう少し大人向けな雰囲気が演出されているかも
しれません。
(個人的には、前のようなノリも良いように
思ったりします。あまりおすましし過ぎないで
少女漫画的なファンシーな(?)感じで百合を
繰り広げていくのもありかなと。まあその辺りは
編集側の考えなどあるのでしょうね。)

 本誌は表紙にも「再誕。」と書かれているように、
リニューアル第1号といった位置づけもある
ようです。誌面の最初に巻頭言のような形で、
編集長の中村成太郎さんの言葉が載せられて
います。それによると、百合姫では、直球の
百合だけでなく想像力を必要とする作品なども
掲載していくらしいです。(、、、個人的には
直球の百合だけを読みたい気もするのですけれど、
なかなかそういうわけにもいかないという事
なのでしょうか。)

 これに対応するように、巻頭にある企画では
「百合脳を鍛える」という記事があります。
百合がメインではない作品でも、想像力で
補えば女の子同士の関係が見えてくる、といった
感じみたいですね。
(確かに振り返ってみて例えばここのブログ
でも作品の行間を読みまくっている気がします
、、、。でも本当は補わなくても百合とわかる
作品をもっと多く見てみたい所ですよね。そういう
ものが増えていくようになってもらいたいかも
です。)
 本誌の記事では、実写作品で百合なシチュを
探す事についても書かれています。実写作品では、
アニメやコミックス、小説、ゲームのような百合
展開は少ない感じはありますね。実写のドラマや
映画などでも、女の子同士の関係を描く作品が
増えると良さそうです。

 とまあ最初の部分を見ると本誌で扱うのが
百合オンリーではなくなってしまうのかななんて
感じもし始めてしまうのですけれど、そういう
事ではないのですよね、たぶん。本誌のページを
開けばどこを見ても百合に出会える、というのを
期待したいですね。

 ちょっと気になっていた点としては、表紙の
体裁と同じように表紙イラストの雰囲気も新しく
なっている感じがします。前にも少し書きました
けれど、地面にねじ伏せられた金髪の少女の
上に腰掛けた黒髪の少女が悠然と本を読んでいる、
といった構成になっています。この状況は別に
百合っぽくはなさそうなのですよね、、、。
 この表紙は、深見真さんの文とカズアキさんの
イラストによるノベルにつながっていくようです。
そちらを読むと彼女達の関係が描かれていて
彼女達の絆みたいなものも見えてくる雰囲気に
なっています。けれど、あまり百合な感じでは
ないこのイラストを表紙に持ってくるという事は、
編集側としては何か狙いがあるのかもです。

 目次は、面白い造りになっていますね。一部が
半透明になっていて、下のイラストが透けて
見える構成です。イラストは古街キッカさんが
描かれていて、淡いカラーのインナーを着た
2人の女の子が横たわっていて指を絡めている
絵柄になっています。小指と小指が重なっている
かすかな感じが、かえって百合テイストを
増している気がします。
 彼女達を取り囲んでいるのは、、、ウサギ?
そういえば来年は卯年ですね(ってあまり関係
ない?)。

 では掲載作品を部分的にご紹介、、、。

(・作品名(作者名(敬称略)))

・GIRLS UPRISING(絵:カズアキ、文:深見真)
 戦後、銃の携帯が当たり前になった世界に生きる
女子高生、瑞慶覧(ずけらん)紗香。彼女はなぜか
転校生の戦部(いくさべ)千里に言いなりだった。
 表紙イラストの印象から続く「カバーストーリー」
となっています。はじめは力尽くで言いなりに
させられていたような所のある紗香でしたが、
千里との接点が増え、また何よりも「誰かを守る」
という今までにない行動をとる事で、新しい感覚
が生まれてきているようです。また千里の方も
変わってきているのがポイントですね。
 この文章の最後には「Fin.」と書かれています
けれど、ストーリー的には続いていきそうな感じ
です。次号予告を見ると「カバーストーリー」
としてカズアキさんと深見さんのお名前が出て
いますので、紗香と千里の物語が見られるのかも
しれません。でもそうなると、表紙はまたこの
2人、という事?

・憧れの愛しい人(竹宮ジン)
 陽子の前で、幼なじみの那奈が叫んだ。「お姉様が
ほしい」と。彼女が今はまっている百合小説の
「お姉様」の影響なのは明らかだった。
 陽子は「お姉様」やそれにまつわるストーリーが
苦手のようですけれど、それってやっぱり、自分の
姉の月子を見ていたから、だったりするでしょうか。
幼なじみの那奈と、自分の姉の月子。陽子の位置
ならどちらの事もある程度わかるから、かえって
悩んでしまうのかもですね。でもそこで自分が
どう思うか、も重要なのでしょう。

・宵待群青姫王子(テクノサマタ)
 合同学園祭の打ち合わせ先の学校で、るりは
その容貌から大変目立っていた。だが彼女は周りの
声を気にもせず、1人の女の子だけを探していた。
 幼い頃のちょっとした思い出だけが頼りらしい
ですけれど、それはるりにとってはとても大切な
ものなのでしょうね。その気持ちをいちこに
わかってもらえるかどうか、がポイントなの
でしょう。2人ともくるくる変わる表情が魅力的
かもです。また、るりと一緒に来たらしい2人の
生徒もいい味出してるような。

・パイをあげましょあなたにパイをね(さかもと麻乃)
 合コンに行っても今ひとつなじめないみどりは、
今日もその足でユキの部屋へと向かう。ユキは、
女しか愛せないみどりの数少ない理解者だった。
 自分を卑下しても、会えば世の中の愚痴ばかり
言っていても、それでもみどりはユキに何かを
期待してしまうようです。なのに自分からは
一歩も踏み出せない所が、彼女のいじらしい
一面なのではないでしょうか。それではユキの
方はというと、、、彼女も何か考えてしまっている
ようです。こういう関係が百合っぽいですね。

・ふ~ふ 5や目(源久也)
 在宅勤務している寿美(すぅちゃん)に、喜菜々
(きな)が買い物へ行こうと呼びかける。2人は
甘い同棲生活を送る真っ最中なのだ。
 新キャラの大守はやせと小笠原小麦が本格的に
登場、ですね。こちらもこちらで甘々な関係らしく、
これからの活躍(?)が楽しみです。小麦がはやせへの
愛を言葉に出してはっきり言えているのは、はやせ
がそういう所に気づきづらい人だから、ではあるの
でしょう。でもそのおかげで、小麦も自分の愛情を
思いっきり言える役得があるのかも。

・メッてされてキャッ♥(田仲みのる)
 有島理郷(りさと)は、合コンの場を楽しめずに
いた。トイレへ行くと、同じく参加していた同学年の
美女、奈倉美子に出くわす。
 美子になつかれまくっているのにむやみに追い払おう
としないのは、理郷の中で何か感じるものがあった
からなのでしょう。それは、美子が美少女だから
という事も含めていろいろなものが理由になっている
気がします。ところで美子は、以前から女の子を
愛せる女の子だったのでしょうか。それによっては
彼女の気持ちの動きも違って見えるように思えます。

・それでもやっぱり恋をする。(倉田嘘)
 予備校生の蒼(あおい)はネットゲーム漬けの日々
を送っている。ゲームの中でカモにしてやろうと
話しかけた相手は、そらという名の中学生だった。
 ゲームでは違う自分になりきって、大ぼらを吹く
なんてお手の物、、、と蒼は考えていたかもです
けれど、隠しようのない気持ちが、言葉を交わす
間に伝わっていく事だってあるのでしょうね。
そらはちゃんと、蒼の本心を理解した上で、しかも
女の子同士だとわかっても、相手に近づこうと
考えたのではないでしょうか。
 この作品は、12月発売の同じ名前の単行本にも
収録されていますね。あちらに収録されているのは、
どれもネットを主題にした作品になっています。
ところで蒼とそらがプレイしていたゲームが
apocalypse」なのかどうかが気になります、、、。

・「百合姫」レビューリストレビューセンター

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