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2010年11月17日 (水)

つぼみ Vol.8 その2

 前号Vol.7にも掲載されていた「めとらば」は、
なかなか素敵な物語を描き出されている気がします。
また同じく続き物の「レンアイマンガ」の方も、新しい
展開があるようで。これまでのちょっとコミカルな
雰囲気に加えて、百合テイストもさらに高まって
きそうでしょうか。

 発行芳文社による百合アンソロジー「つぼみ」の
Vol.8を見てみました。以前に別の記事でも書いて
いますので、よろしければそちらも見てみてください。

つぼみ Vol.8

 では前に書いたもの以外の作品について一部
ご紹介、、、。

(・作品名(作者名(敬称略)))

・めとらば 後編(かずといずみ)
 派遣されてきた「嫁」の小桃をふとした事で
首にしてしまった沙々。しかしその後執筆には手が
着かず、部屋も荒れ放題に。別の家政婦を雇った
ものの、思い出すのは小桃の事ばかりだった。
 沙々と小桃の関係は、雇い主と働き手な上に、
作家とファンでもあるようです。これなら2人が
近くにいても不自然ではないかもです。が、彼女達
が本当に望んでいる関係になるには、そんな外見上の
つながりを脱ぎ捨てなきゃなのでしょうね。彼女達
なら、それは実現できるような気がします。
 最後の場面が素敵ですね、、、。自分達の事情を
知らない人達(それも報道関係者)に向かってでも
ああいう風にきっぱりと言える関係を、彼女達は
築いていくのでしょう。

・レンアイマンガ 第3話(コダマナオコ)
 取材中に倒れてしまった律を、羽田(はだ)は
部屋まで運び、介抱する。栄養を補給させるため、
彼女は手料理を山と作ってふるまった。編集者
として、作家の役に立とうという考えからだ。
 第2話の時にも書きましたけれど、羽田は律への
対応の仕方を学びつつあるようです。そんな時に
見た、律の昔のネームと資料には、知らなかった
律の過去が、、、。羽田も編集者だからこそ、そこに
潜んでいる感情に気づいたのでしょうね。ここで
彼女がどうするのか、次が楽しみです。

・神様とあめふらし(由多ちゆ)
 大粒の雨が降ってきて、夏祭りの準備は中止に。
夏子は浮かない顔だった。自分が雨女だと思って
いたからだ。意気消沈して歩く彼女の目に、窓から
乗り出して雨に濡れる少女の姿が見えた。
 雨が降っていれば自分のせいだと思い、晴れれば
自分に力がないせいだと思う、、、夏子はもしかしたら
後ろ向きに物事を考える癖があるのかもですね。
その気持ちを変えられるのは、あかりの一言なの
でしょう。そしてあかりも、自分が変わり始めて
いるのに気づいたのではないでしょうか。

・ふとめちっくらぶ(小川ひだり)
 かえでとむつみは大の親友だが、体格は全くと
言っていいほど違う。スリムなかえでに比べて
むつみは恰幅がいい。だがかえでは、そんなむつみの
体つきがとても好みだった。
 明るくオープンにかえでをかわいがるむつみとは
違って、かえではなぜか素直に自分の気持ちを
言えないようですね。かえでは、何もなければずっと
このままでいるつもりだったのでしょうか。と同時に
むつみの方も、かえでから愛の言葉が聞けない事を
寂しく思ったりしないのかが気になります。

・夏の思い出(宮内由香)
 結婚披露宴の会場へ、綾乃は足を踏み入れた。
彼女の胸の中では、夏の思い出があふれてくる。
親戚が集まってくるのが疎ましかった夏休み、唯一
心待ちにしていた、しょうこの記憶が。
 綾乃が小さい頃に感じた、年上の女性への憧れの
ような淡い気持ちが、夏のイメージとともに柔らかく
描かれていますね。自分の思いが一方的なものでは
ない、と確信できたとしても、親戚で、たまにしか
会えなくて、しかも女の子同士、、、。2人の関係は
「思い出」にしかならないのかもしれません。

・「つぼみ」レビューリストレビューセンター

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