侵略！ イカ娘 第４話

　イカ娘が周りからどう見られているかや、栄子達
の家、イカ娘が夜どうしているかなど、彼女のいる
環境が少しずつわかってきたような気がします。
それにしても、千鶴や早苗をはじめ、やはり皆濃い
キャラのようですね。渚がどれくらい冷静で
いられるかが気になります。

　テレビアニメ「侵略！ イカ娘」、第４話
「買わなイカ？」、「乗りこまなイカ？」、
「ニセモノじゃなイカ？」です。
　海水浴客が捨てていったごみを集めて処分
するイカ娘。人間達の勝手な振る舞いに怒りを
禁じ得ない彼女は、落ちていたごみの中から
見慣れないものを見つけた。「れもん」に戻って
渚に尋ねると、それは財布だという。誰かが
誤って落としていったものらしい。

　これまでいろいろイカ娘の特徴が描かれて
きましたけれど、まだちょっと謎な部分はあるの
ですよね。一つは、寝起きはどうしているか、
というもので、この話数ではその辺りが描かれて
いました。
　一応眠りはするみたいですが、今まで「れもん」
で寝ていたっぽいですね。しかも相沢家は
海の家のそばにあるらしく、栄子達の楽しそうな
笑い声が聞こえてきたら、そりゃあイカ娘も
すねてしまうのでしょう。（そういえばイカ娘が
早苗の家と栄子達の家を比べていましたね。
彼女の見立てからすると、やはり早苗の家は
裕福なのでしょうか。）
　そんな彼女に手を差し伸べる人は、、、あまり
いないようで。「れもん」を切り盛りしていて
権利を持っているだけでなく、優しそうな態度や
言葉遣いを示す千鶴でさえ、イカ娘を手玉に
とって(?)喜んでいるような具合ですし。

　早苗も、イカ娘を愛してやまないみたいです
けれど、そのふれあい方はまだ一方的のような
感じもします。においでイカ娘の存在をかぎつける
能力はさすがですけど（イカのにおいがする？）、
一緒にいる渚を見て嫉妬の炎を燃やす辺りは、
やや突っ走り気味とも言えそうです。
　こういう姿を見ていると、早苗はやはりイカ娘と
ラブラブな仲になりたいのでは、という気がします。
単に愛でたいだけなら他に誰がいても思うように
愛でればいいでしょうし。第２話で相手に惚れた
早苗が自分で言っていたように、これは「恋」なの
かも、と思えます。
　それならそれで、イカ娘の気持ちを振り向かせる
方法を真剣に考える必要がありそうでしょうか。
相手が嬉しくてどきどきしちゃうような事をやって
あげる、とか？

　この話数では、早苗はイカ娘の好みを発見
しました。すかさず彼女は手を打っていますね。
相手好みの自分になろうと奮闘しているみたい
ですけれど、ちょっと方向性が違っていた
らしく。さすがのイカ娘も送られてきたものが
何なのかは冷静に理解したようです。

　この辺りの演出も、千鶴の時と同じように
やや激しい(?)感じがありました。原作は少年誌に
連載されているため、これぐらいの演出が必要
なのかもですね。　海の家「南風」にいる「にせ
イカ娘」のエピソードも、何となく近いものが
ありそうです。
　また、アニメ化されるとその激しさが強調される
場合があるようにも思えます。早苗が息を潜めて
いる場面とか、「仕事ができる方の」にせイカ娘が
顔からいろいろなものを出しながら料理する場面
とかは、動く絵になっている事でより迫力が
増しているかもです。これからの話数でもこういう
感じが続いていく、のかな？

　にせイカ娘の情けなさを見た栄子は、思わず
「イカ娘の評判を落とすような真似は、、、」と
相手に食ってかかっています。栄子は、イカ娘が
「れもん」の看板娘として価値があると思って
言ったのか、それともイカ娘に恥ずかしい思いを
させたくないと思ったのでしょうか。いくら
わがままで向こう見ずな女の子でも、同じ海の家の
仲間として、栄子はイカ娘を見ているのかも、
なんて考えてしまいました。