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2010年11月 2日 (火)

ひだまりスケッチ×☆☆☆ 特別編第2話

 ほんの少しの間の事ではあります。けれど、
ひだまり荘にゆのがいないのを、なずなはちょっと
不思議な、寂しい感覚で受け止めているのかも。
他の人達も口には出していないですけれど、ゆのを
大切に思う気持ちはあるのでしょうね。さらに、
後半では夏目も登場します。彼女にとって素敵な
事が起きると良いですね。

 テレビアニメ「ひだまりスケッチ×☆☆☆(ほしみっつ)
特別編」、第2話「6月23日~6月25日
帰っちゃった」、「7月30日 バベキュ」を見て
みました。
 ひだまり荘の庭で日課の朝の体操をする宮子、
沙英、乃莉、なずな。そこへ1階のサッシが開いて
ヒロが現れる。辺りを見回してゆのがいないのに
彼女は気づいた。ゆのは学校が連休なのを機会に、
実家へ帰っているのだった。

 ゆののいないひだまり荘、、、。ヒロと沙英が
1年生の時は当然いなかったわけではあります
けれど、他の住人にはあまり経験のない状態
なのでしょうね。大きな休みの前後とかぐらい
でしょうか。
 よく誰かの部屋に集まったり、皆でそろって
出かけたり、彼女達は一緒にいる事が多いみたい
です。それだけに、誰かがいないと拍子抜けする
ような事もある?

 ちょっと考え込んでしまっていたのは、なずな
だったようです。彼女は割と引っ込み思案で物事を
少し後ろ向きに考えてしまう場合があるようで、
ここでもそういう面が出ていたのかもしれません。
 でも特に彼女の場合は、これまでのエピソード
だと、2人でいる時にゆのに手を握ってもらったり、
お互いに姉妹のような気持ちを抱いてみたりと、
ゆのとはより親密な位置づけにいるような気が
します。入学以来いろいろ面倒を見てくれた
先輩がいないと、一人暮らしを始めて2、3ヶ月
ぐらいではまだ寂しいのではないでしょうか。

 気になるのは宮子なのですけれど、、、彼女は
どう感じているのでしょうね。部屋もお隣な
一番仲のいい同級生がいつもの場所にいないと
落ち着かないのでは、と思えたりします。
 ですが彼女の場合は、何となく、自分の前に
人がやって来たり去っていったりするのには
慣れているのかも、とも思えたりします。ゆの
との会話とかで時々世慣れした発言をする所を
見ていると、人と人との関係なんていつ消えても
おかしくない、という覚悟みたいなものを彼女は
いつもしているのかな、とか。
 でもやはり、ゆのとの関係にだけはこだわって
もらいたいかもですね。まあここでのゆのの
帰省は短い間ですし、夏休みとかと比べれば
楽勝なのでしょう。ちょっとした事など気にせず
どっしり構えている、という事も、ゆのを安心
させる要素になるのではないでしょうか。

 ではゆのの方は、、、こちらも安心して家に
戻っているようですね。ひだまり荘に電話をかけた
時にも、電話口での彼女達の会話を聞いて、思わず
自分もそこにいる気分になってしまったような
感じです。実際にアパートに戻ってきた時も、
ひだまり荘「らしさ」を目の当たりにできて
嬉しかったのでは。

 突然家に帰ってきたために、両親がいろいろ
理由を考える場面があります。ゆのにいい人が
できたのかも、という母親の言葉を聞いて、父親
は思わず現実から目をそらそうとして宮子や
沙英、ヒロの名前を出しています。それはそれで
ちょっと見てみたいかも、、、。

 後半は、サブタイトル通り皆でバーベキューを
する事になったみたいです。ところで宮子だけが
「バベキュ」と言っていましたけど、他の人達は
特に彼女の言葉を訂正したりとかはしてない
ですね。まあ特に気になる言い方でもなかったの
でしょう。
 皆で一緒に食事を作るのは、本編第12話の
7月12日 みつぼし×リコピン」でも行われて
いました。日付的にはその時からあまり時間は
たっていないようですね。もしかしたらこの夏は、
住人達がそろって料理をするのがブームになったり
しそうでしょうか。

 バーベキューについては、あまり手の込んだ
調理はしないですから、食材の方が注目されて
きそうです。ゆの達には見慣れないものを持って
きたのは、宮子と、、、なずなでした。
 宮子のは彼女専用だった事もあって他の人達は
賞味できませんでしたけれど、なずなのは全員が
気に入っていたようですね。皆でいろいろやって
いると、こうした新しい発見をする機会も増えるの
かもです。それになずなにとっても、自分の好みが
乃莉や先輩達に受け入れてもらえたのはとても
嬉しかったのではないでしょうか。

 さらに、この集まりに新しい参加者が2人
増えるようです。それは吉野屋先生と、夏目です。
夏休みでも仕事がある吉野屋先生はつい皆の前で
愚痴をこぼしていましたが、教師として生徒達を
指導する姿勢は忘れていないようです。(にしても
「大人」って、、、。開放的になりがちな夏休みを
引き締めるには効果的な言い方だったかもですね。
聞いていた7人の生徒の中では、その意味を
何となくでも理解した人とよくわからなかった
人の割合は、4対3ぐらいだったみたいです。)

 そして、偶然ではありますが、夏目はこの会に
参加して、新しいふれあいを経験したようですね。
1年生2人とも正式に知り合いになれたみたいです。
 この時の夏目は、2学年も下の後輩の前でも、
何だか恥ずかしそうにしていました。彼女って、
意外と人見知りする方だったのでしょうか?
B組には友達も多いようですから、つんけん
するのは沙英を相手にした時だけで、他の人とは
普通に接しているのかと思ってました。こういう
部分は、彼女のうぶな一面の表れなのかも。

 では肝心の(?)夏目と沙英の関係は、、、。何か
少し前進しているように見えますね。まあこの
エピソードだけで特別編第1話で夏目が2年以上も
前に抱え込んだ悲しみが一気に解消されるわけでは
ないのでしょう。けれど、何か期待を持たせる
ものがあるように感じられます。
 形に残るような思いでも作れましたし、接点も
着実に増えていますよね。その後の夏目の表情を
見ていると、希望が胸の中に宿り、喜んでいる
ように思えます。
 夏休みは始まったばかり。高校生活最後の夏に
なるかもしれないけれど、何か素敵な事が起きそうな
予感なのではないでしょうか。卒業までの短い
時間の中で、夏目には、沙英との大切な記憶を
重ねていってもらいたい気がします。

 この話数で一つポイントだったのは、最後に
ひだまり荘の6人が集まっている場面だったかな
という感じがします。そこで2人ずつのカットが
3種類流れるのですが、その組み合わせは、
ゆのとなずな、宮子とヒロ、乃莉と沙英でした。
 これでもし、沙英とヒロが一緒に描かれて
いたりすると、やっぱり沙英はヒロの所へ
行っちゃうんだな、という感覚を思い知らされて
しまう所だったように思います。特に夏目の
笑顔を見た後にもしそうなっていたら、ちょっと
やりきれない印象も残りそうでした。
 でもそうなっていない所が良かったように
思います。沙英としてはやはりヒロを頼る
気持ちは大きいと思います。けれど少なくとも
このエピソードでは、夏目との関係を大切に
感じていてもらえれば、と思います。

・「ひだまりスケッチ」レビューリストレビューセンター

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