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2010年11月30日 (火)

OVA とある科学の超電磁砲 #EX

 新たな都市伝説に挑む美琴達4人。彼女達が
お互いを支え合う絆の深さや信頼感などが
たっぷりと描かれていて感動的なのでは
ないでしょうか。またそれだけでなくこの作品
らしい要素がたくさん詰め込まれ、キャストも
多く、にぎやかな仕上がりになっているように
思えます。

 テレビアニメシリーズの後に制作されたOVA
とある科学の超電磁砲(レールガン)」#EX
御坂さんはいま注目の的ですから」を見て
みました。
 ストーリーは、、、飾利から連絡を受けた黒子は、
複数の暴漢が暴れている現場へ急行する。が、
そこで見たのは、地面に倒れている数人の男達と、
その中に1人たたずむ美琴の姿。黒子が来る前に、
美琴が全員を片付けていたのだ。街の人々から
感謝の言葉を受けて照れる美琴だったが、不意に
どこからか鋭い視線を感じた。尋常ではない
感覚をいぶかる彼女に、涙子は都市伝説の一つ、
「誰かが見てる」に違いないと言い出す。

 以前別の記事にも書いたように、このOVAが
どういう内容になるのか気になっていました。
テレビアニメ1本分の長さでいろいろな要素を
詰め込むのは難しいのでは、と思っていたの
ですけれど、、、何だかかなりのものが描き
込まれていますね。ここまでできるなんて
素晴らしいかもです。
 美琴達4人のつながりが中心になりながら、
都市伝説の謎を織り交ぜつつ、美琴と黒子、
飾利と涙子の百合なじゃれ合い(?)やコミカルな
場面もあり、お色気も取り入れ、かつ超能力が炸裂
したりと、見所が多いですね。また登場人物も、
まあ今第2期が放送中の「禁書目録(インデックス)」
http://www.project-index.net/
から男性主人公が出てくるのはあるとしても
(でも少し顔を出すぐらいだったのが百合的
には良かったかも)、絹保(きぬほ)や万彬(まあや)
まで出ていたのはなかなかのラインアップ
ですね。この人選は、第13話の時と同じ
ぐらい、かな? こんな風にたくさんの人達に
囲まれているからこそ、美琴、黒子、飾利、涙子
の関係が引き立つとも言えそうです。

 オープニングの映像でもこの4人のいる風景が
見られます。、、、というか映像の感じがちょっと
変わっていますね。どうも美琴がフィルムで撮影
する8ミリカメラを使っているようで(しかも
2台も調達してるみたいです)、4人の姿が
次々と撮影されていきます。
 美琴って、ゲコ太グッズをはじめかわいいもの
には目がないですけれど、こういうものにも興味が
あるという事? 新しい発見かもですね。
(アニメ作品の場合、制作側の人達は、当たり前
ではありますけれど映像系の知識や経験をたくさん
持っていらっしゃいますから、この8ミリフィルム
のような、映像に関わる演出が採用される場合は
けっこうあったりするのかもしれません。)

 この映像の中で、美琴達はいろいろな姿を見せて
います。中でも、お互いの制服を交換して着ている
場面とかはちょっと面白いですね。柵川中学の
制服を着て飾利の花の髪飾りまでつけた美琴は、
照れまくっていますが、かわいらしい格好ができて
内心ちょっと嬉しかったりするかも?
 もしかしたらこの場面での彼女達は、それぞれ
自分が憧れたり興味を持っている人の服を着て
いるのかもしれませんね。いつもとは違った
シチュエーションに皆うきうきしているのでは。
(ちなみにエンディングの映像では、何枚かの
静止画が使われています。これは、雑誌に掲載
されたポスターなど版権イラストが使われている
みたいです。)

 さて本編では、この4人によるエピソードが
展開されていきます。彼女達のコンビネーションが
また見られるのは良いですね。彼女達が話し合って
いる感じからすると、このエピソードは第12話
後ぐらいの時期に起きている感じがします。また
飾利が、光子の飼っているニシキヘビ(エカテリーナ)
の事を言っているので、OVAの第13’話の後でも
あるのではないでしょうか。
 この辺りでは、春生が引き起こした「レベル
アッパー」事件と「AIMバースト」のためにピンチに
陥っていた涙子や他の学生達を美琴達が救い出した
後なのですよね。事件としてはあまり公には
されなかったみたいですが、噂というのはどこからか
流れ出すもののようで、美琴の人気は上がって
いるらしいです。もともと、学園都市に7人しか
いない「レベル5」の内の1人なため知名度は
高かった彼女ですけど、今はますます名前が
知れ渡っているのかもです。

 そんな中、美琴は不思議な感覚に襲われて
います。人気が出て人目に触れる事が多く
なったからだとも言われていますが、美琴は
あまりそういうものを気にする女の子では
ないはずですよね、、、。いったい何が起きて
しまったのでしょうか。
 今までに味わった事のない感覚のために、
美琴はだんだん追い詰められていきます。どこに
いても何をしていても、「視線」が気になって
しまうようです。
 ここで彼女がとった行動は、、、。逃げも隠れも
しない所が彼女らしいですね。

 美琴は、自分の能力をレベル1からレベル5に
まで引き上げる間にも、様々な困難にぶつかって
きた事でしょう。彼女はたぶんそのたびに、こんな
風に真正面から困難に挑み、そして打ち倒してきたの
ではないかと思われます。
 誰にも頼らず、自分だけの力で前人未踏の新しい
道を切り開いていく。そうする事で彼女は今まで
自分自身を叱咤激励し、高めてきたのでしょう。

 でも今は、彼女は1人なんかじゃないですよね。
ほんの1ヶ月ほど前に常盤台の寮の部屋に押しかけてきて
一緒に暮らし始め、いつもうるさいぐらいにまとわり
ついてくる下級生の黒子。彼女の風紀委員のつてで
知り合いになった飾利。その親友で、レベル0
であるがゆえの悩みから危険な状況に陥っていた所
から皆の手助けで立ち直った涙子。美琴の周りには
こんなにも素敵で個性的な女の子達がいます。
ファミレスで他愛もないおしゃべりをしたり、
デパートで買い物をしたり、4人でいる時は本当に、
「とある街の、とある少女たち」でいられるみたい
です。

 そして美琴に何かあれば、黒子達は必ず支えに
なってくれます。このエピソードでもそうですね。
美琴が自分だけで何とかしようとするのを
見越して、黒子と飾利は風紀委員のネットワークを
使って独自に調査を進めます。涙子は美琴のそばに
いて、美琴に異変があった時にはすぐにサポート
できる態勢で待機しているようです。美琴の
心情を最大限に尊重して行動ができるのも、彼女達
だからなのでしょう。
 心細くなっている美琴を見て、彼女の「背中」を
守ろうとする涙子の姿も良いですね。「背中を洗う」
事にうまく重ねながら、自分がどれだけ美琴に
感謝しているか、また、美琴がいつもの彼女で
いられるように応援する言葉をさりげなくかけて
あげられているのは、今の涙子だからできる事なの
でしょう。
 それと、苦しんでいるお姉様のためにどうしても
事件を解決したいと決意する黒子と、喜んで彼女の
サポート役を買って出る飾利と涙子の態度が
きっぱりとしていて良いですね。この4人の中で
誰が危機に陥ったとしても、彼女達は同じように
お互いを助け合うのでしょう。

 彼女達のコンビネーションという点では、テレビ
シリーズの第3話も近いものがあると言えそうです。
けれどあの時は、常盤台の生徒を狙う人間の正体が
わかっていたため計画的に行動できていたのですよね。
それに比べると、このエピソードでは、まだ詳しい
原因や誰の意図なのかなどもわかっていない状態で
美琴が動き出してしまいました。黒子も言っていた
ように「出たとこ勝負」の状況です。これでどこまで
美琴を支えられるかが、黒子達の腕の見せ所なの
でしょうね。

 その他では、事件の調査をしている時に、光子と
絹保、万彬の3人が一緒にいたのが印象的です。
彼女達は第13話で仲良しになれたのですよね。
いつも強がりを言っている光子の本心に触れる事が
できて、絹保と万彬は、彼女と友達になりたいと
思ったのでしょう。それからの彼女達は、テレビ
シリーズではよくつるんでいるのを見ますし、
ここでは、そのおつきあいが始まった頃の彼女達の
様子が描かれているのかもです。

 もう一つ、飾利と涙子の2人についてもその関係が
見られます。彼女達は1ヶ月ほど前に美琴と知り合いに
なってから彼女や黒子と一緒にいる事が多いわけ
ですが、2人だけで何かをする場合もあるみたい
ですね。ここでは、、、お泊まり? 涙子が飾利の
スカートを狙うのは相変わらずですけれど、彼女達の
間にはそれもひっくるめて親愛な気持ちがあるの
でしょう。

 といった感じで最初にも書きましたけれどこの
作品の特徴になっているいろいろな要素が凝縮
されたエピソードになっている感じです。アニメの
放送からは時間がたっていますし、ここで美琴や黒子
達の仲間を思う気持ちや真実を手に入れるために戦う
姿を見られたのは良いですね。
 この作品については、この後はPSP用ゲーム
発売が予定されています。ジャンルを示すらしい
言葉として「ガールズトークアドベンチャー」という
ものも紹介されていますので、こちらでも百合
テイストを含んだ彼女達の物語が楽しめるのでは、
と期待したいです。

・「とある科学の超電磁砲」レビューリストレビューセンター

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