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2010年10月15日 (金)

ハートキャッチプリキュア! 第35話

 いつもはファッション部の部長として、自分の
才能も生かしながら皆を引っ張っていくえりか。
ですがやる事が重なってくると余裕がなくなり
パニック状態に。そんな時、えりかをばっちり
支えてくれるのは、つぼみの言葉と存在のようです。
やはり2人は良いパートナーなのでしょう。、、、
にしてもこのエピソードでは、彼女達が変身しない?

 テレビアニメ「ハートキャッチプリキュア!」、
第35話「ワクワク学園祭! ファッション部は
バタバタです!!
」です。
 つぼみ達の通う学校の学園祭、「第53回明堂祭」が
近づく。生徒達は各自の出し物の準備に追われ、
学園全体が活気づいている。ファッション部も
部活の真っ最中。ステージで開催する予定の
ファッションショーの準備をしているのだが、
意外にも作業が多く、部長のえりかはあたふた
し始めている。つぼみも、ゆりが着る予定の服の
仕上げがまだ残っていた。

 学園祭直前、忙しさの中にも期待が膨らんで
くる雰囲気が描かれている感じですね。皆で
協力して何かを作り上げる喜びみたいなものが
伝わってくるのではないでしょうか。
 ファッション部には、部員以外からも協力の
手が差し伸べられています。これは日頃から、
つぼみやえりかがたくさんの人達と交流していて、
その人達を一生懸命助けてきた結果、なの
でしょうね。皆つぼみ達に感謝しているから、
困った時には自分達が彼女達を手伝いたい
という気持ちになっているのでしょう。

 作品としても、これまでゲストとして登場
したキャラが、その後ちょくちょく顔を出す
というのが特徴になっている気がします。
かなえやケンジだけでなく、ファッション部員の
ななみやなおみも、ゲスト回の後でも出番や
せりふが多いように思います(ななみの妹のるみ
も学園に遊びに来ていました)。こういう演出が
されていると、作品の世界観の中でキャラ達が
ちゃんと生活していると感じさせられるのでは。

 つぼみ達も、皆の中で自分達らしさを出している
感じです。人前で自分をアピールしたりするのが
苦手そうなつぼみは、ステージの上に立った
だけで、練習なのに緊張しまくってますね。
それでもいつきが飛び込んできてポーズを
決める(といってもファッションショーとは
別の雰囲気になっちゃってますが)と、とたんに
反応しています。もうハートマークをいっぱいに
飛ばしながら、、、。

 やはり彼女が憧れている人はいつき、なの
でしょうか。たぶんそういう部分はあるの
ではと思われます。いつきが女性だと知った
後でも、つぼみの態度は変わっていない
(というかさらに熱が上がっている?)みたい
ですし。
 その上で、つぼみにはえりかという女の子
との絆を育てていってもらいたいですね。
このエピソードでも、2人のつながりが描かれて
いる気がします。
 自分をうまく主張できず、言いたい事も
抱え込んでしまう傾向があるつぼみを、いつも
リードして引っ張ってくれているのはえりか
ですね。でも彼女だって万能なわけではなく、
行き詰まって慌ててしまう事もあります。特に
今は部活の発表という大舞台の直前です。
 そんな時、不安になるえりかを、つぼみが
支えています。つぼみ自身だって、舞台に立って
自分達の服を皆に見せるなんて、考えただけでも
緊張してしまう所でしょう。でも彼女は、自分
よりもえりかを助けてあげたい、その一心で
奮起しているのではないでしょうか。
 いつもえりかに助けてもらっているから
恩返しがしたい、、、そういう理由もあるの
でしょう。けれどそれよりも、相手がえりか
だから、彼女のそばにいて不安を取り除いて
あげたい、と、つぼみは考えているのでは、
という気がします。

 もう一つ、ももかが衣装合わせをしている
場面で、ちょっとしたトラブルが起きて
いました。つぼみは慌ててしまいますが、
えりかはとっさに閃いて、見事に対応できて
いましたね。部員達は驚きの声を上げ、えりかは
得意顔に。
 そこでももかも一緒になってえりかをほめると、
何食わぬ顔をしながら、えりかは頬を赤く染めて
いました。照れているんでしょうね。
 そしてその時つぼみは、えりかの表情を見て
微笑んでいました。彼女には、えりかが今
どういう気持ちなのか、よくわかっていたの
でしょうね。
 えりかは姉に対しコンプレックスを持って
いました。そのマイナスの思いが強くなって、
「こころの花」をしおれさせてしまい、「砂漠の
使徒」に狙われてしまいます。
 その時彼女を救ったのは、キュアブロッサムに
変身したばかりのつぼみでした。その出来事を
きっかけにえりかは少しずつ前向きになれて、
今ではももかとは普通に姉妹として接する事が
できるようになれたみたいです。
 またこれは、つぼみにとっても初めてのハート
キャッチだったんですよね。つぼみにも思い出深い
経験があったから、今のように姉とふれあえている
えりかを見ると、つぼみも自然に微笑みがこぼれて
くるのでは、と思えます。

 ファッション部の作業でもそうですけれど、
つぼみはえりかとよく一緒にいるように感じ
られます。ではいつきは、どうでしょうか。
つぼみはいつきに憧れているみたいではある
ものの、いつもそばにくっついているわけでは
なさそうです。それに気になるのは、いつき
自身が誰といたいと思っているか、、、。
 彼女の場合は誰かに憧れて寄り添う、みたいな
姿はあまり見られませんね。唯一近い距離に
いるのは、ポプリ。いつきは「赤ちゃん」の
ポプリをいつも心配していて、ポプリがそばに
いる時はいつもそちらの方を見ている感じが
します。一時期は「めっ!」と叱る時もありました
けれど、今はちょっと甘やかし気味? 何にしても
今の彼女にはポプリがとても大切なのかもです。

 そしてゆりは、、、。彼女がこの所早く帰って
いたのには理由があったようです。これは
彼女なりの努力と協力の気持ちの表れなのでは、
と思えます。彼女的にはちょっと照れくさいの
かもしれませんけれど(ここで恥ずかしがる
表情とかちょっと見てみたかったですね)、
今までももかとだけつながっていた彼女が、
他の女の子達に気持ちを開き始める大事な
一歩になるのでしょうね。

 これまで自分の痛みに耐える事で精一杯だった
ゆりも、またキュアムーンライトになれました。
それによって、以前自分が背負っていた使命、
すなわち皆の「こころの花」を救い、「こころの
大樹」を復活させるという大きな目標に目覚め
始めているみたいです。その思いはブロッサムや
マリン、サンシャインとも同じでしょうから、
いつか彼女達4人が力を合わせて繰り出す大技が、
砂漠の使徒の野望を打ち砕くのでしょう。

 というかこのエピソードでは、ムーンライトが
大活躍ですね。つぼみ達の出る幕がなかった?
ムーンライトの実力のすさまじさなのでしょう。
でも主人公(ですよね?)のつぼみが変身しない
というのも珍しい気がします。これまでもあまり
なかったでしょうし、これからもそう多くは
起きない出来事なのでは。そういう点からも
貴重な回と言えそうでしょうか。

・「ふたりはプリキュア」レビューリストレビューセンター

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