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2010年10月26日 (火)

ひだまりスケッチ×☆☆☆ 特別編第1話

 テレビアニメでは久しぶりのゆの達ですが
あの暖かい雰囲気は変わっていないようです。
ファミレスへ皆で行くという何気ない日常でも、
彼女達には大きな話題になっている感じですね。
そして「なつめ、、、」、彼女の過去が少し語られて
います。けどこれは物語としてはまだまとまって
いないような。彼女に笑顔が戻ると良いですね。

 テレビアニメ「ひだまりスケッチ×☆☆☆(ほしみっつ)
特別編」、第1話「6月11日 ファミレスわっしょい!」、
「4月7日~4月17日 なつめ、、、」を見て
みました。
 朝、ひだまり荘の庭に出て体操をするゆの達6人。
朝に弱いヒロは目もうつろで体も動いていなかった
が、起き出して皆と一緒にいるだけでもかなりの
進歩だ。やがて体操を終えて彼女達が戻ってくると、
郵便受けにチラシが入っているのに気づいた。
新規オープンのファミレスのもので、チラシには
クーポンもついている。ヒロの目が俄然生き生き
としてきた。

 番組が始まってゆの達の動いている姿が見えたり、
主題歌「できるかなって☆☆☆」が流れ始めると、
懐かしさを感じつつまたこの作品が見られるという
感動が呼び覚まされる気がします。作中の雰囲気の
ゆったりさ加減も相変わらずで、いつもと同じ
ように皆で和気あいあいと物語を積むいている
感じです。

 前半のエピソードでは、ヒロが朝の体操に参加
する姿が見られます。サブタイトルにある
「6月11日」というと、「~×☆☆☆」本編の
中では第11話第12話の間に当たります。
確かに第12話では、ヒロは何とか体を動かし、
体操に参加していたようですね。あの場面に至る
までには、この話数のような状況もあった、という
事なのでしょう。

 そういえばこの特別編は、画面の演出が本編とは
少し変わっていたような気がします。これまで
だと、場面の合間の所々に、文字だけが描かれた
ような画面がほんの一瞬だけ挟まれる、みたいな
演出がけっこうあったように思います。が、
ここではそういうカットはあまり見当たりません
でした。
 それと、メインで会話をしている以外のキャラが
割と細かく描かれているような感じがします。
以前は学校の場面とかで、「BOY」、「GIRL」と
書かれた棒のようなものが移動している、といった
描かれ方もありました。ここでは、ファミレスの
場面などで、詳しい色づけはされていないものの
お客さん達が描かれていました。もしかしたら
演出の方向性を新しくしているのかもですね。

 さてゆの達ひだまり荘の住人達は、ファミレスが
できた事で盛り上がっていますね。やはり通学
0分の場所に住んでいると寄り道もしようがない
ようで、彼女達はそこに不満を感じてもいた
みたいです。
 制服を着たまま学校帰りにファミレスでお食事&
おしゃべり、という、彼女達にとっては憧れの
シチュエーションが実現されていきます。また
それを6人で一緒にしようと考える所が、彼女達
らしいですね。面白い事、記念になるような事は
いつも皆で。ひだまり荘に住むようになって2ヶ月
ぐらいしかたっていない乃莉やなずなも、ちゃんと
その輪の中に入っている所が良い感じです。
彼女達のつながりはもう確かなものになっている
ようです。
 宮子の「今日は女子高生なのです!」という
発言や、ウェイトレス姿を披露する大家さん、
呼び出しボタンが押したかったゆのなど、
いろいろなエピソードが描かれています。
彼女達がそろっていれば、どこであっても
ひだまり荘のような空気が生まれるのでしょうね。

 吉野屋先生と桑原先生の方も、いいコンビな
所を見せていたかもですね。吉野屋先生は、ゆの達
生徒の前ではちょっと先生っぽく厳かな雰囲気で
話したりしていますが、桑原先生とかといる時は、
素の自分がより多く出ているようにも見えます。
彼女の桑原先生に対する信頼感の表れだったり
するのかもしれません。

 そして後半のエピソード「なつめ、、、」ですね。
時間配分は短めでしたけれど、ちょっと意味の
あるストーリーだったのではないでしょうか。
 時期としては、ゆのや宮子がやまぶき高校に
入る前、夏目の入学の頃が描かれています。
希望に胸を膨らませていた入学式当日に、彼女は
いろいろ望まないハプニングに出くわしてしまい
ます。どれをとっても自分のせいではなく、
まして他の誰のせいでもない事ですから、不満を
ぶつける先がなくて、彼女は1人で暗い思いに
なっていたようです。
 そんな時に出会ったのが、沙英でした。本当に
偶然の出会いだったみたいですが、夏目の気持ちは
一瞬で奪われてしまったようですね。世の中は
嫌な事ばかりじゃない、そう感じられる出来事
だったのでしょう。

 2人は別のクラスだった事もあってそれから
再会するチャンスはなかなかつかめなかった
ようです。それでも夏目は、気にはしていなかった
みたいですね。なぜなら自分は沙英という素敵な
女の子の存在を知っている、沙英も自分の存在を
知ってくれている。その事実があれば、ちょっと
会えないぐらいどうって事ない、と考えていたの
かも。

 ですが、現実はそううまくはいかなかった
ようです、、、。確かに、沙英は自分の事をちゃんと
憶えてくれていました。一度会ったぐらいなのに
夏目の顔を見たとたんに名前が出てくるというのは、
沙英の中での夏目の位置づけは相当高いと言える
でしょう。なのに、沙英の隣には、見知らぬ
かわいらしい女の子がいて、親しいどころじゃない
ほど親密な会話をしていました。

 それまでずっと沙英の事だけを考えてきた
夏目には、これはショックだったみたいですね。
自分はこんなに思っているのに、いつの間に
そんな子と親しくなっているの、と、ちょっと
筋違いな考えさえ出てきています(でもこれは
後ですぐに夏目が自分で訂正していました)。
 自分のクラスに戻れば、夏目にも友達はたくさん
います。けれど沙英についてだけは、その友達
に対するのとは違うものを、夏目は求めていたの
でしょうね。この願いは叶わないんじゃないか、
と直感したらしい夏目は、沙英に向かってある
態度をとってしまいます。もうどうしたらいいか
わからなくなって、あんな事をしてしまったの
でしょうね。

 気になるのが、このエピソードが夏目や沙英が
1年生の時のものだという事。この感じだと、
夏目はずっと同じ気持ちを抱き続けてきたのでは、
と感じられます。(1年生の頃の夏目はそうなる
なんて想像もしなかったでしょう。けれど視聴者
としては彼女の未来の姿に当たる2年生から後の
物語を先に見てしまっているため、彼女がどんな
道を歩いているのか、何となくわかってしまうの
ですよね。)
 沙英と仲良くなりたいと願っているのに、会えば
つい憎まれ口を叩いてしまう。後になると必ず
自分の行動を後悔する、そんな繰り返しだったの
では、という気がしてきます。それに、もしいつか
本当に沙英に嫌われてしまったら、という不安も
あるでしょうね。3年生までずっとクラスは別だし、
同じ部活をしているわけでもないし、住んでいる
場所だって違う、、、そんな2人の接点といえば、
廊下ですれ違ったり食堂でたまたま近くの席になる
ぐらいです。そんな状態では、少しでも避けられて
しまったら修復するチャンスなんてほとんどなさそう
にも見えます。(この話数でも、前半のファミレスの
場面で、いつになく夏目の言葉がしゃくに障って
しまった沙英は、つい強い言い方をしています。
それを聞いた夏目の反応は、、、かなり不安そう
ですね。)
 これは夏目にとってけっこうつらいのではない
でしょうか。通じない思いを胸に2年以上も彼女は
学校生活を過ごしてきました。この分では卒業まで
このままという可能性だってありそうです。沙英が
彼女にとって大切な人には違いないのでしょう
けれど、これでは夏目の高校生活は明るいものには
なりづらいような、、、。入学式の時に覚えた予感は、
実はこんなに長く続くものだった、なんて事にも
なりかねないかもです。

 沙英の方も、もう少し相手の気持ちを考えて
あげられたら良いのかな、という気もします。
例えば沙英が夏目にもっときっぱりと自分の
立場を伝えていれば、夏目も気持ちを改めて他の
何かに興味を持つようになる場合もあるのかも
しれません(そういう風になってほしくない気持ちも
ありますけれど、、、)。中途半端な状態が続くのは
どちらにとっても良くなさそうな感じもしてきます。

 ですが、沙英の方も、夏目には他の人とは違う
ものを感じているように思えます。上にも書いた
ように彼女はちょっと会って言葉を交わしたぐらいの
夏目の事をちゃんと憶えていました。それにあれだけ
つんけんされているのに、沙英はどうしても夏目を
嫌いにはなれないみたいです。沙英も、本当は
夏目ともっと仲良くなりたいと思っているの
でしょうね。

 番組の最後には、「つづく」の文字がありました。
これはたぶん、特別編の第2話に続く、という意味
と思われます。けれどストーリーの流れから見ると、
夏目の苦悩がこれからもっと続く、という雰囲気も
ありそうですし、夏目の気持ちが晴れ晴れとして物語
にきちんと片がつくまで続く、とも読めそうです。
何にしてもこのままでは夏目も落ち着けないでしょうし
、、、例えば第4期とかでこの先を描いていって
もらえたら、と期待したくなります。

 このエピソードの中で、夏目が、沙英について考えて
いる描写がいろいろありました。それを一つ一つ
見ていると、何だかもう百合な雰囲気がたっぷり
ですね。夏目、そして沙英も、自分では気づいて
いないかもしれませんけれど、お互いの間にあるのは
単なる友情とかではないのでは、と思えます。

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