侵略！ イカ娘 第１話

　大きな野望を抱いている割に意外と無知
だったり従順だったりするイカ娘は、栄子達に
いいように扱われてしまっている感じです。
まあそれはそれで皆に当てにされているという
事なのかも？　イカ娘と千鶴のボケや栄子の
鋭いツッコミが笑える所ですね。

　テレビアニメ「侵略！ イカ娘」の第１話を
見てみました。１話は３つのパートに分かれて
いて、それぞれのサブタイトルは「侵略しなイカ？」、
「同胞じゃなイカ？」、「最強じゃなイカ？」です。
　ストーリーは、、、海を汚染して我が物顔で
振る舞う人類に怒りを燃やし、侵略のための
使者が深海からやって来た。その名はイカ娘。
上陸地点のすぐそばにあった海の家「れもん」を
侵略の拠点にしようとした彼女だったが、店を
切り盛りする高校生の次女、栄子は、イカ娘の
主張をまるで信じようとしなかった。

　オープニングの映像などを見ていると、
「れもん」がある場所は鎌倉とか江ノ島とかの
ような感じがします。（海の家のメニューに
「生しらす丼」があったりしました。）やはり
海で有名な場所の一つとして舞台に使われて
いるのかもですね。

　夏真っ盛りでにぎわっている「れもん」に、
イカ娘が派手に登場、、、したつもりなのに、
周りの反応は今ひとつみたいです。小さい女の子
が突然現れて「侵略」と言い出しても、何の事
なのかピンとこないのでしょうね。
　またイカ娘の方も、人類について知らない部分が
多いらしく、その認識のずれも彼女の侵略を
難しくしている原因なのかもです。彼女の触手
とかも強力そうではあるのですが、思うように
活躍させられていない感じです（というか千鶴が
あまりにもパワフルで、せっかくの触手も封じ
込められてしまった、とも言えそうです）。

　イカ娘が海の中でどんな風に暮らしてきたの
かは、ここでは特に語られていません。けれど、
彼女の振る舞いを見ていると、何か純真というか
疑う事を知らずに育ってきたのかなという
感じがしますね。
　それに、地上の事や人間の習慣、文化みたいな
ものをほとんど知らない点も、彼女の無邪気さを
引き立たせているような気がします。彼女の
場合はそこを栄子達にうまく丸め込まれて(?)
こき使われる事になってしまうのですよね。
でも栄子達も、イカ娘の純粋さには大事に
したいと思っているのではないでしょうか。

　生意気な口の利き方をする割にはかわいらしさ
のあるイカ娘を愛でるようなタイプの登場人物が
いても良さそうではありますが、この第１話
では出てきていないですね。気になるのは、
第２話で出てくるらしい長月早苗です。彼女が
どういう気持ちでイカ娘とふれあいたがって
いるのか、その辺りがわかると百合的にも
はっきりしてきそうな気がします。

　早苗の他、まだ登場していないのは、悟郎、
渚、シンディとかでしょうか。悟郎は次回に
出てくるみたいです。渚とシンディは、
オープニングの映像には姿を見せていますね。
シンディは（科学的な興味からだとは思います
けれど）、早苗と同じぐらいイカ娘にくっついて
います。渚は、何となく中性的な雰囲気のキャラ
で、百合作品にはこういうタイプのキャラも重要
でしょう。
　この２人が出てくるのはもうちょっと先の
ようです。彼女達が登場した時、イカ娘との
間に甘い関係性が築かれたりすると良さそう
ですね。

　さてまだ本編には出てきていない早苗ですが、
エンディングでは存在感を出しているかも？
エンディング曲の「メタメリズム」は早苗の声を
担当されている伊藤かな恵さんが歌っていらっしゃい
ます。
　歌詞の内容も、「奇跡の巡り会い」とか「交わす
言葉が嬉しくて」など、出会って一緒にいる事を
喜ぶ気持ちが込められている気がします。この
詞は、イカ娘と周りの人達との関係を語っている
とも言えそうです。が、やはりかな恵さんが
歌う事で、イカ娘と早苗の甘い関係を特に強調
するものになっているかもです。彼女が登場
するらしい第２話で、そういう甘い雰囲気が
たっぷり描かれていると良いですね。）