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2010年9月28日 (火)

ストライクウィッチーズ2 第12話

 ネウロイが出現した事、自分達が魔法力を持って
いる事、いろいろな理由が重なって、彼女達は
一つの場所に集結し、「ストライクウィッチーズ」
として戦ってきました。でも全員をつなぎ止める
ものはそれだけではないはず。他の何が変わった
としても、彼女達の間にある気持ちは変わる事が
ないのでしょう。

 テレビアニメ「ストライクウィッチーズ2」、
第12話「天空より永遠に」です。
 魔導ダイナモで完全に制御し大和をネウロイ化。
これを浮上させ、ネウロイの巣へと特攻させる。
連合艦隊起死回生の一大反攻作戦は、確かに成功
したかに見えた。しかし号令を受けても主砲が発射
されない。魔導ダイナモが停止してしまったのだ。
もはやベネツィア、ロマーニャをネウロイに
明け渡さなければならないのかと誰もがあきらめ
かけた時、否定の叫びが上がる。声の主は、美緒
だった。自分が大和へ行ってダイナモを再起動
させる、そう言い残して彼女は単身空へと向かった。

 クライマックスだけあってビジュアル的にも
かなり力が入っていますね。第11話で浮上した
大和にも驚きましたけれど、この話数でもネウロイ
との熾烈な戦いが大きなスケールで描かれて
いきます。

 美緒は、やはり戦う事でしか自分の存在を
示せない女性だったみたいですね。戦って、相手を
打ち破る、そのためには何をしたらいいのか、
彼女は日夜その事ばかりを考えて過ごしてきたの
でしょう。
 その生き方を、否定する事は誰にもできないの
かもしれません。それは彼女自身が選んだ道で
ありますし、またその道を進む中で、彼女は
数々の功績を挙げ、困っているたくさんの人達に
笑顔を取り戻させてきました。
 「皆を守る」、、、美緒は口幅ったくて自分から
はっきりと言えなかったとも思えます。また、
戦いばかりだった自分に果たしてそんな事が
できていたのか、振り返ってみる暇もないほど
前進を続けていたとも考えられます。

 彼女の真実の姿を教えてくれたのは、芳佳、
ですね。後半の場面で2人は真っ逆さまに
落下していくのに、芳佳は力強い笑顔で美緒に
言葉をかけています。そしてその後に起きた
事も、美緒の気持ちを救うものになっていたの
ではないでしょうか。
 第11話の記事にも書いたかもしれません
けれど、美緒は501部隊にいても他の隊員達と
悩みを相談しあったりする事が少なかったように
感じられます。戦いに関しては優秀ですし
上官として他のメンバーを引っ張っていく立場も
あって弱みを見せる事ができなかったのかも
しれません。
 でも、芳佳達は、同じ部隊のメンバーでもあり、
大切な仲間でもあるのですよね。皆が美緒の事を
心配もしているし、大事にも思っているはず。
美緒も、ほんのちょっとだけ振り返って、自分の
そばにどれだけ素敵でかけがえのない人達が
いるのかを知り、彼女達の笑顔を受け止めても
良いのではないでしょうか。

 この話数のエピソードがきっかけになって、
美緒が他の隊員達ともっと親密になれると
良さそうですね。、、、といっても戦いが終われば
また皆ちりぢりに? 彼女達のその後がどうなって
いるのかが知りたい所です。

 それと、もし戦いが終わったとして、世界全体が
どうなっていくのかも気になります。ロマーニャ
以外にもネウロイが残っていてそちらに対処
しなければならない、とか? トラヤヌス作戦
みたいにコミュニケーションを試みる動きも
あきらめないでもらいたいように思ったりも
します。
 あるいは、ネウロイが完全にいなくなれば、
ウィッチ達の地位も変わっていきそうにも
思えます。ウィッチの魔法力が、ネウロイに
対抗できるほぼ唯一の手段だったから、彼女達が
軍人として大きく取り立てられ戦場にかり出された
とも言えそうです。軍隊の相手がネウロイで
なくなれば、他の兵器の存在意義も大きくなって
くるでしょうし、もしかしたらウィッチ部隊は
縮小されちゃう? その辺りはどうなのでしょうね。

 本編のエンディングでは、501部隊以外の
ウィッチ達がたくさん登場していました。ハンナや
醇子、天姫、錦などなど、、、他にも個性的な
女性達がいるようですね。501部隊の任務を
引き継ぐ人達もいるみたいなので、ウィッチも
まだまだ活躍の場はある、という事なのかも?
「ストライクウィッチーズ」以外の部隊の物語も
いろいろありそうですね。アニメでそういう所を
見るチャンスはこの先あったりするでしょうか。

 それを期待する前に、この第12話でも感動的な
物語が展開していたわけですけれど、演出的に
もう少し深く見てみたいかも、という部分が
ちょっとあった気がします。例えば美緒が1人で
ネウロイの巣に向かって飛び出していく所では、
他のウィッチ達が飛べない理由をもっとはっきり
見てみたいかもです。
 ウィッチ達が空母に帰艦する時に本当に力尽き
そうになってよろめいている、なんて表現があると、
美緒以外に出撃できる人がいないというのがよく
わかるのかなとも思えます。途中でミーナが美緒の
前に立ちはだかる時も、例えばちょっと押された
だけで墜落しそうになる、という状態だったり
すると、美緒の決意がより引き立つのでは、なんて
思ってしまいました。

 まあそれはおいておくとしても、この時のミーナ
の行動には、本当に美緒を行かせたくない気持ちが
表れていたような気がします。第10話でハンナと
エーリカがお互いに銃を向けた時、ミーナは2人を
厳重に注意して営倉入りとも思える罰を与えて
いました。ですがここでは、彼女は2人と同じ事を
美緒に対してしているのですよね。軍紀に反する
ような事をしてでも、彼女は美緒を止めたかったの
ではないでしょうか。
 それに対する美緒の反応は、、、。近づく2人の
姿は、百合的にもなかなかのものだったかも。
美緒は、ミーナがどういうつもりで自分の前に
立ちふさがったのか、わかっていたのでしょうね。
その後でミーナが言っていた「これは命令よ」の辺り
のせりふも良い感じですね。

 それから芳佳の出撃シーンも感動的なのでは。
もしあの場に芳佳1人しかいなかったら、彼女は
美緒を救う事はできなかったでしょう。皆からの
熱い言葉、特にリーネの「頑張って!」や彼女の
アドバイスが、芳佳に力を与えたのでしょうね。

 その後メンバーが勢揃いする所は少し都合がいい
ような気もします、、、。けれど、たぶん美緒の
持っている根性や底力(?)が他のウィッチ達にも
伝わったからあそこまでできたのかもです。
 その後、美緒と芳佳がメンバーに体を支えられて
いる場面がちょっと面白いですね。美緒には
ペリーヌとミーナが、芳佳にはリーネとトゥルーデ
がついていました。それぞれ親密な関係にある
(またはありたいと願っている)人達が寄り添って
いるみたいです。ルッキーニが作ったハート型の
軌跡も、何となくラブな雰囲気を醸し出している?

 戦いの後、彼女達がどういう道を選ぶのかは
気になる所です。本編中ではあまり語られて
いませんけれど、また皆ばらばらになって世界中の
空を飛ぶ事になるのでしょうか。
 この第2期でもう一度一緒に戦う事になった
芳佳とリーネの関係も、結局はまた離ればなれに
なってしまうのかな、、、? 任務の時もそれ以外の
時も2人は一緒にいる事が多く、宿舎でも同じ
ベッドで寝たりしていました。それほど親密に
交流していた彼女達は、離ればなれになるのを
寂しがらないはずはないと思うのですけれど、、、
そこに百合なエピソードがあったりはしない
でしょうか。

 また、芳佳に関しては、美千子という女の子も
いるのですよね。第1話で芳佳と一緒に中学を
卒業した美千子は、横浜の師範学校に通う予定
でした。彼女もまた芳佳とは離ればなれになって
しまいそうな予感だったのですけれど、意外と
そうでもないような場面が描かれていますね。
芳佳と美千子の関係がどう発展するのかも
興味深い所です。

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