劇場版 プリキュアオールスターズDX2 希望の光☆レインボージュエルを守れ!
自分達以外にもプリキュアがいるのを知って、
驚きながらも憧れの気持ちを持つつぼみとえりか。
つぼみは、弱い自分とプリキュアの重い責任を
感じているみたいでなかなか前へ進む事ができずに
いるみたいですが、他のプリキュア達が優しく手を
差し伸べてくれますし、何よりいつも隣にはえりかが
いてくれるので安心できるのではないでしょうか。
劇場公開されたアニメ「プリキュアオールスターズ
DX2 希望の光☆レインボージュエルを守れ!」を
見てみました。
休みの日の朝、つぼみは思わず叫んでしまった。
シプレが置き手紙を残し姿を消してしまったのだ。
コフレも同様だったらしいが、えりかは冷静に
つぼみに突っ込みを入れる。手紙には「探してください」
と書いてあり、地図まで載っていた。2人は早速
妖精達を探して地図の場所へと向かうのだった。
全シリーズのプリキュア達が勢揃いするこの作品
だけあって、前回の「~DX」からさらに3人が
仲間に入って17人のプリキュアが登場します。
「~DX」の時は、なぎさ、ほのか、ひかりの3人、
咲と舞の2人、のぞみ、りん、うらら、こまち、
かれん、くるみの6人、そしてラブ、美希、祈里の
3人、それぞれのグループは初対面でした。その後
エンディングでは皆で一緒に遊んだり語り合ったり
する姿が描かれていましたので、その後も仲良く
友達づきあいをしているのだろうなと予想させる
雰囲気でした。
では今作はというと、ちゃんとその流れが受け
継がれているようで、この日は皆で一緒に新しく
できた遊園地「フェアリーパーク」に遊びに来る
約束をしていたみたいです。作品の枠を超えて
キャラが集合するという特別なシチュエーション
ではありますが、前作とのつながりを感じさせる
所は良いかもですね。
気になるのは、せつなの位置づけだったりします。
「~DX」の時はラブ達と敵対していたほどの女の子
ではありますが、今の彼女はプリキュアの力に
目覚めています。
でも彼女は、第50話でラブ達の住む世界からは
離れていったはず、なんですよね。さらに作中での
キャラのせりふの感じでは、このストーリーは
第50話よりも後に起きているらしいです。、、、
という事は、せつなはあの後ラブ達の前に戻ってきた?
だとしたら嬉しいですね。前にも書きましたけれど、
映画の公式サイトの今のトップページでは、ラブと
せつなだけが固く手をつないでいます。プリキュア達
それぞれのキャラの絆は深いですけれど、特に
ラブとせつなは近い関係にある、という事なのかも
しれません。
今作では、プリキュア以外にも、これまでのテレビ
シリーズの登場人物も顔を見せていますね。それだけ
ではなく劇場版のキャラもあちこちに出てきています。
せりふまであるキャラはそう多くはないですけれど、
絵的にもにぎやかな感じになっています。
そして満と薫の姿も、、、。前作には出ていなくて
気になっていたのですけど、ここで見られたのは
良いかもです。しかも咲の妹のみのりを助けている、
というのがまた、、、。彼女達は、第49話の後も、
自分達の愛する人達のために努力しているのだな、と
感じさせられる場面なのではないでしょうか。
しかしながら、これまでの登場人物が姿を見せて
いるのは、これだけにとどまりません。これまで
プリキュアが戦ってきた相手も暗闇からよみがえって
います。ノーザやウラガノス、ムカーディアなど、
続々と出てきています。(ちなみに全部で10人ほど
現れているのですが、「ふたりはプリキュアSplash Star」
からの登場が4人(キントレスキー、モエルンバ、
ミズシタターレ、カレハーン)で一番多いですね。
カレハーンの「カレっちと呼んでくれ」と、モエルンバ
の「チャッチャッ」の名ぜりふ(?)が聞けたのは
面白かったかも。)
この幹部達は、過去にプリキュア達と戦っています
から、戦い方や弱点なども知っているのでは、とも
思われます。一度は倒した相手とは言え、油断は
できないでしょう。
それに、幹部達の姿を見て、苦しい思いになる
人達も多いのではないでしょうか。満や薫もそう
ですし、フェアリーパークに来ていたウェスター、
サウラー、ブンビーなども、かつては「そちら」の側に
いた人達です。一歩間違えていたら自分達もボトムに
支配されて破壊を繰り返していたかもしれない、、、。
そう考えると複雑な気分になってしまうのでは。
その気持ちが一番強いと思われるのは、やはり
せつなでしょうね。管理されていたとはいえ、自分が
生まれ育ったラビリンスを自分の手で叩かなければ
ならなかった訳ですし、今だって、昔の自分と近い
位置づけにある闇の軍勢と直接対決しているの
ですから。
でももう彼女は、過去に引き戻される事はないの
でしょう。それは自分の力で築き上げた自分の意志
でもありますし、何より全力で彼女を救い出してくれた
ラブ達がそばにいてくれるから、迷いなどないの
では、という気がします。
ではつぼみとえりかは、、、。まだプリキュアの力に
目覚めてから日が浅いためなのでしょうか、相手の
幹部達の力を見せつけられるたびに、また闇が支配を
増していくたびに、彼女達は自信を失ってくじけそうに
なります。
そんな2人に、他のプリキュア達は優しく手を
差し伸べていますね。自分達も戦いの中で弱気になる
事が何度もあったから、2人の気持ちはよくわかる、と
思っていたのでしょう。
彼女達は1人1人が、つぼみとえりかにエールを
送っています。また彼女達自身の戦う姿が、2人に
何かを教えていた、とも思えます。
それでもつぼみとえりかは、2人きりで立ち向かう
事に恐れを覚えているみたいですね。彼女達「ふたり」
が、自分達だけでどうやって立ち上がれるか、という
所が見所になりそうです。
つぼみが弱気になっている時はえりかが、また
えりかが恐怖にとらわれた時はつぼみが、それぞれ
相手を励ましている感じなのが素敵かもです。なぜ
彼女達が「ふたり」なのか、という意味が示されている
部分なのではないでしょうか。
途中で、不安に襲われるつぼみを、えりかがそっと
支える場面がありました。つぼみの腕にえりかが腕を
絡ませ、きゅっ、と寄り添っています。しかも2度、
この仕草をする場面がありました、、、。つぼみより
ちょっと背の低いえりかが、下から腕を組んでいく
仕草がなかなか良いですね。これは誰かに言われた
からではない、彼女達自身が見つけた絆なのでしょう。
、、、といった感じで、15人の女の子達に見守られ
ながら、つぼみとえりかが自分達のつながりを深めて
いく、そんなエピソードにもなっていた気がします。
これから2人は、なぎさや咲、のぞみ、ラブ達と、
プリキュアだからというだけではない友情を築いて
いくのでしょうね。
今作でちょっと面白かったのは、つぼみとえりかの
性格がテレビシリーズとちょっと別になっていた点
でしょうか。テレビシリーズでは、つぼみは引っ込み
思案でちょっとした事があってもすぐおろおろする
感じですけれど、オールスターズではちょっと思い込み
が激しくて暴走気味な雰囲気になっています。また
えりかの方は、テレビシリーズではつい羽目を外す
ほど元気で時々相手の気持ちをよく考えずに突っ走って
しまう所があるみたいですが、オールスターズでは、
割と冷静に物事を見ていてつっこみも的確な感じ
です。まあこれも彼女達の一面なのかも?
後は、やはり取り扱うシリーズ数が増えてきたため
でしょうか、変身やバトルの場面ではラブ達やつぼみ
達が主に前面に出ているように見えますね。変身
シーンもこの2シリーズだけが映し出されていました。
ブラックやホワイトの変身もあってほしいようにも
思いますけれど、この辺りは仕方ない所でしょうか。
その中でも、ブラックやホワイトがパワーアップ
アイテムを使ったり、ブルームとイーグレットが
ブライトとウィンディに変身する場面などもあって、
ポイントは押さえられていたかも。それにもう一つ、
印象的な場面がありました。基本的に(ブロッサムの
「最弱」とは別の意味で)非力で肉弾戦には向かず、
また単独の攻撃技もあまりないシャイニールミナスが
見せる「ハーティエルアクション」が、とてもうまく
決まっていてかっこよかったように思います。
放送中の現シリーズでは、ブロッサムとマリンに
続いて「3人目」や「4人目」が扱われています。
仲間が増えていくのは素晴らしい事なのですけれど、
こうなってくると今作でより強くなった「ふたり」の絆
の意味が少し薄らいでしまうようにも感じられたり
する気がします。やはりつぼみとえりかには、
彼女達の間だけの特別な関係を持ち続けてもらいたい
ようにも思えますね。そういうエピソードをテレビ
シリーズでもたくさん見てみたい所です。
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