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2010年8月19日 (木)

コミック百合姫 Vol.21

 5周年という事もあって付録もカラー特集も
充実してますね。ピンナップがまた楽しい
です。掲載作品の方でも、「レンアイ女子課」
では第1話の2人がメインにイケイケな(?)
恋愛模様が描かれ、「私と彼女。」では甘い
女の子達の関係が楽しめます。

 発行一迅社コミック百合姫のVol.21を
見てみました。
 表紙はタカハシマコさんが描かれています。
前にも書きましたけれどタカハシマコさんは
百合姉妹、百合姫を通して一番多くの作品を
描かれている方なのではと思われます。ここで
表紙を担当されてさらに存在感を高めている
かもです。
 淡い色彩の中、制服を着た2人の女の子の
表情と手の仕草が印象的ですね。添えられた
コピーの文章「お家つくまでがまんするの。」も
思わせぶりな雰囲気です。

 それから今号は百合姫の5周年記念という事で
「Petit百合姫 5th Anniversary Edition」が
付録として付いています。5周年に寄せて
作家の方達から贈られたメッセージイラストを
集めたものですね。これまでに百合姉妹も含めて
本誌やコミックスに参加された作家の方や、この
イラストが初参加になる方もいらっしゃる
ようです。
 イラストはどれもいい雰囲気ですね。どれも
好みなのですけれど、挙げるとすれば柏原麻実さん、
テクノサマタさん、MATSUDA98さんとか、、、。
それと紺野キタさんのイラストが見られたのが
良かったですね。しかも三輪さんと守谷さん、、、。
百合姉妹に掲載された「いずこともなく」と
「昼下がりの、、、」の主人公ですね(ちなみに
この2作品は「百合姫Selection」にも収録されて
います)。この2人にまた会えるなんて素敵です。
またこの2人の物語を見てみたいかも。という
所で次号Vol.22では紺野さんが執筆陣に入って
いるようで、ちょっと期待してみたり。

 本誌巻頭の特集は、志村貴子さんの「青い花」
です。他社のコミック誌に連載されている作品を
カラーで特集するというのもなかなかかもですね。
インタビューでは、志村さんがこの作品を描く
事になったきっかけなどが語られています。
そしてピンナップにもこの作品が。主人公の
ふみとあきらが、藤が谷と松岡女子の制服姿で
背中合わせに立っています。この絵はコミックス
第1巻の表紙とほぼ同じになっています。
違いは、、、2人が「百合姫」を持っている事!
こういう構図はなかなか見る機会がないかも
です。

 では掲載作品を部分的にご紹介、、、。

(・作品名(作者名(敬称略)))

・レンアイ女子課 Vol.4 透明な未来
(森島明子)
 北海道への出張中、白羽咲は恋人の黄実へ
電話をするが返事はつれない。相手の仕事が
忙しいから仕方がない、と咲は考えた。
 咲と姫乃アリスは、Vol.18に掲載された
第1話でもメインで登場していますね。ここ
では咲と恋人の関係が危うくなるタイミング
ではありますけれどアリスはかまわず突き進んで
いっています。相手のすきにつけ込むような
形かもですが相手に喜びを与えられる自信が
あったの事なのでしょう。

・私と彼女。(みなみ遥)
 カオルには、今大好きな人がいる。それは
クラスメイトで同じテニス部の桜。カオルは
何とか2人きりになろうとする。
 女の子同士であったとしても愛する気持ちは
同じ。カオルは桜に感じているときめきをいつも
相手と共有していたいと思っているのかもです。
桜が女の子同士の恋愛を意識し始めたのはカオル
より後ですが、一生懸命追いつこうとしている
姿が良いかもですね。そしてこの全体に流れる
甘々な感じも素敵です。

・星とつばくろ(田仲みのる)
 つばめに向かって沙織は言った、「明日東京に
行く」と、微笑みながら。つばめが見送りに行けない
と言っても、彼女は笑顔だった。
 小さい頃からずっと一緒だったらしいつばめと
沙織は、何も言わなくてもお互いが特別な存在
だったのでしょう。でも夢を追う気持ちは
止める事はできない、、、。沙織が外の世界へ
飛び出していこうとする時にどう対応するのが
一番いいのか、つばめにとってはとても悩む
所なのでしょう。

・ゆりゆり CASE*3 志保と佳奈子の場合(なもり)
 志保は佳奈子に髪飾りをつけておそろいの
髪型にしてあげた。2人は誰もが知っている仲良し
だが、志保には佳奈子への恋心があった。
 一緒にいて楽しいしふれあっているのも心地よい。
それは志保にも佳奈子にも共通していたようです。
が、恋人同士となると事情が違ってくるらしく、
やはり周りの娘達の反応は気になりますよね。
恋愛関係と学校での立場、どちらも大事では
あるのでしょう。両立させるならどうやって、
という所がポイントになりそうです。

・love*aroma(竹宮ジン)
 朝、木村は、ほのかな香りとともに知らない
顔の教師を見かけた。彼女は宮野さおり、美術の
代理教諭だった。
 香りっていうのは印象が強いですよね。さおり
としては意識して香りを振りまいていたわけでは
ないでしょうけれど、木村には効果てきめんだった
かも? とはいえ木村はこれまで特に香りから人が
気になってくるような経験はしていないみたい
ですし、やはりさおりという人が彼女を惹きつけて
いるのではないでしょうか。

・「百合姫」レビューリストレビューセンター

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コメント

「青い花」転載なったのかと思いましたよ〜!
他誌ならまだしも他社誌のピックアップというのはあまり見ませんよね。

投稿: greenfiddler | 2010年8月22日 (日) 21時56分

表紙にも大々的に「青い花」って書いてあって
驚きました。ピンナップに描かれたふみとあきらが
「百合姫」を持ってる姿が何か素敵です。

投稿: ギンガム | 2010年8月23日 (月) 22時47分

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