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2010年8月17日 (火)

けいおん!! 第19話

 演劇は、開演前に澪が緊張しまくっていて
どうなるのかという展開でしたけれど、やはり
律と一緒にいればいつもの調子が出せるの
でしょうね。それから梓もちょっと寂しい
気持ちになっていたようですが、彼女には
唯が元気を与えてくれるのではないでしょうか。

 テレビアニメ「けいおん!!」、第19話
ロミジュリ!」です。
 桜高の文化祭が始まった。梓は純と一緒に
クラスの出し物で使う物を買い出しに行く。
帰りにふと目にとまったのは、3年2組の
劇の予定表。梓以外の軽音部メンバーは、皆
この劇「ロミオとジュリエット」に参加する
事になっている。後でクラスをのぞいてみた
梓は、唯達が忙しそうに準備に追われて
いるのを目の当たりにした。

 唯、律、澪、紬がいるクラスの出し物が
メインになるため、クラスメイト達がたくさん
の場面で登場しています。作品的には軽音部
をフィーチャーしなきゃなのでは、とも
思ったのですがそれは後半でちゃんと描かれて
いるようですね。梓の気持ちもきっちり
取り扱われていました。
(ところで冒頭で唯が「おばちゃん」のアドバイス
を語っていました。が、どうも今ひとつ正解を
はずしているような感じも。第15話の時と
同じように微妙な知恵袋を唯に紹介してしまったの
かも、なんて思いましたけれど、ここでの
ものは唯の聞き違いだったみたいです。やはり
おばあちゃんには信頼できる知恵で唯達を
導いていってもらいたいかもです。)

 前回第18話で、ロミオとジュリエットを
それらしく演じるコツを2人で何とかつかんだ
らしい澪と律でしたが、澪の方は上演の時間が
近づくにつれてどんどん緊張が高まっている
みたいです。クラスメイト達も準備に忙しい
ようで、澪の気持ちを察して優しくしてあげる
という事もなかなかしづらくなっている感じ
ですね。
 3年2組は演じる側と裏方など役割を分担
しながら作業をしています。皆で声を掛け合い
ながら連携できている感じでしょうか。本編
中ではお互いに名前を呼び合う場面が出てきて
いますけれど、誰が誰なのかまではあまり
よくわからなかったり、、、。ていうか
エンディングのクレジットにも相変わらず
「クラスメイト」という大まかな分け方でしか
書かれていないですね。少なくともこの話数
では彼女達1人1人の活躍もあったでしょうし
ディスク版のリリースの前に彼女達の名前を
知りたい気もします。
 唯達の演劇はかなり気合いの入ったもの
らしく、上演時間も1時間を超えていて演劇部
と同じぐらいの長さになっているようですね。
衣装ではさわ子の腕前が発揮されている
としても、他の部分では生徒達が一生懸命に
取り組んでいたのでしょう。
 途中いろいろハプニングがあっても各自が
焦らずに対策を考えてうまく対応できていた
ようです。おかげで上演はうまくいった、と
言えるのではないでしょうか。
(オカルト研ではなくてヴァンパイア喫茶の
方にも墓石はありそうな気もしますけれど、
でもこのチョイスは結果的にうまくいって
いたのかも。)
 こういう舞台を見たら恵はとても喜びそう
ですね。彼女は2日目に来るらしいので、次回
辺り、澪やファンクラブを巻き込んで百合な
旋風を巻き起こしてくれたりするでしょうか。

 演劇の内容は(当たり前なのかもですけど)
部分的にピックアップして描かれていました。
それはロミオとジュリエット(つまり澪と律
です)が周りに内緒で逢い引きする場面とか、
他の場面でも「私達は愛し合っているのです!」
と言い放っていたりするなど、2人の愛情を
示す部分が多かったですね。まあ「禁じられた
恋愛」がテーマの戯曲なのでそういう場面が
多いのは当然とも言えるのでしょう。ですが
その恋愛をする役を澪と律がやっている所が
ポイントなのですよね。彼女達の愛のせりふが
聞けたのは良かったかもです。

 素晴らしい演劇に憂達は喜んでいたようです
が、複雑な気持ちの人もいたみたいです。梓は、
自分以外の軽音部のメンバー全員が演劇に
かかりきりになっていたのが、あまり嬉しく
なかったようですね。
 軽音部で1人だけ学年もクラスも違う梓は、
以前から時々メンバーの中で疎外感のような
ものを感じる事があるようです。唯達からすれば
部活仲間と一緒にクラスでも思い出を作って
いる、という気持ちもあるのでしょうけれど、
その場に梓が一緒にいる事はできないの
ですよね。その事実は、1人にされてしまう
梓の方がより強く感じているのかも。
 この文化祭で言えば、演劇の準備は本当に
忙しくて、唯達は軽音部の部室に顔を出すのが
難しかったようです。梓だってそれを
わかってはいるのでしょう。けどどうしても、
皆で一緒にライブを成功させる事、そのために
一緒に練習する事が彼女には大切だった、
というように感じられます。

 梓は、唯達の前で、自分が思っている
事をありのまま話しています。これって実は
けっこう大きな事のようにも思えますね。
 自分を「嫌な子」かもしれないと思いながら、
その源になっている胸の中の気持ちを隠さずに
言う、、、。場合によっては先輩達から
呆れられたり見限られたりする可能性だって
ありそうです。
 でも梓は言ってしまいました。そうしたのは、
唯達から、自分の期待する返事をもらいたかった
からなのかもしれません。果たしてその通りに
なったかどうかは、、、梓や唯達の表情を
見ればわかるのでしょう。

 その後はもう、唯が梓に愛情たっぷりの言葉
や行動を次から次へと浴びせかけて(?)いますね。
唯はたぶん、梓に言いたくない事を言わせて
しまって済まない気持ちだったのかもしれません。
それに自分自身も、「あずにゃん」に会えない
日々が寂しかったのでしょう。文化祭2日目を
前にしたこの時ばかりは、祭りの夜のテンションの
高さをいいわけに、彼女達がべたべたしても
許されるのではないでしょうか。
 それから、演劇の上演中、梓は唯から目が
離せなくなっていたようです。危なっかしかった
から、というのが理由ではあるのでしょう。
けれど、何かあるごとに梓の注意を引く唯や、
唯をつい見てしまう梓、というのも2人の
関係の近さを示している気がします。

・「けいおん!」レビューリストレビューセンター

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コメント

そりゃ、「ロミジュリ」は今も昔も主演2人に
イチャラブな演技をさせるための作品ですもの…

だいぶ昔ですが、アメリカスラム街版のロミジュリである
"West Side Story"大学でやった時のことを思い出しました。
自分は端役でしたが、主演の2人の赤面っぷりは
見ていて飽きませんでした。

>自分を「嫌な子」かもしれないと思いながら、
その源になっている胸の中の気持ちを隠さずに
言う、、、。

このあたり、梓って瞳子ちゃんに似てますよね
実際「かきふらい」さんは
瞳子がけっこうお気に入りキャラみたいです。
唯の梓に対するポジションも、ちょっと祐巳を彷彿とさせますね。

投稿: greenfiddler | 2010年8月18日 (水) 23時17分

やっぱり「ロミジュリ」とくればラブな展開が
重要なポイントなのですね。澪と律を主役に
この演目を選んだスタッフはなかなかナイス
ですね。

「West Side Story」主演2人の赤面、、、
ご本人達は大変だったのかもしれませんけれど
何だか確かに飽きなさそうな感じです。観客も
そういった部分を期待したりするのかも?

梓と瞳子、確かにこの部分はそういう雰囲気が
ありますね。唯が梓をかわいがっちゃう所も
おっしゃるように瞳子に対する祐巳の位置づけを
思い出させます。この2組の女の子達が抱いて
いる気持ちは似通っていそうです。

投稿: ギンガム | 2010年8月19日 (木) 23時32分

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