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2010年8月20日 (金)

ストライクウィッチーズ2 第6話

 エイラに厳しい言葉をかけるサーニャ。ですが
彼女は、エイラを叱っているのではなく、自分も相手
と同じ気持ちだと言いたかったのでしょう。2人が
一緒にいる事に誰からも文句を言わせないためには、
それだけ努力をしなければならないのでしょうね。
それにしてもほとんどクライマックス、みたいな
展開ですけれど、まだ続きますよね?

 テレビアニメ「ストライクウィッチーズ2」、
第6話「空より高く」です。
 未来予知の固有魔法を持つエイラは、シールド
さえ張る事なく敵弾をよけ次々とネウロイを撃破
する。彼女の活躍もあってあまたのネウロイを
倒せたが、しかし美緒の表情は明るくない。破壊
したのは単なる子機で、操っている本体がどこか
別の場所にいるらしいのだ。振り返る一同の目に、
雲を突く柱のような形をしたネウロイが、地上から
まっすぐに伸びている姿が飛び込んできた。

 前回第5話でエイラが芳佳に頼んでいたクッション
は、やはりサーニャへのプレゼントだったみたい
ですね。サーニャが本当に大事そうに抱えている
姿が印象的です(けれどその時エイラは、第5話の
次回予告で言っていたような想像をしているの
かも?)。いつも自分よりサーニャの事が大事で、
こういう買い物の時も、エイラは彼女の分をつい
最優先させちゃうのかも。でもサーニャもたぶん
それはわかっていて、エイラのくれたものなら大切
にするし、エイラには感謝もしているのでしょう。
 ところで501部隊のメンバーがミーティング
をしていた場所に、グランドピアノがありましたね。
あれってもしかしてエイラが本気で芳佳に買って
こさせた? 、、、あるいはマリアからルッキーニ
への贈り物の中に含まれていたのかもですね。

 ミーティングの時は、夕食やお風呂が終わった後
だったのでしょうか、皆割とくつろいだ姿勢で
話し合っていますね。内容は新手のネウロイを
どう叩けばいいのか考える、という重いものでは
ありますけれど、これまで一緒に戦ってきた仲間と
ともにいるから、変に緊張しないでいられるのかも
しれません。それに、美緒が言っているような
「ウィッチに不可能はない」という言葉を自分達が
証明し続け、困っている人達を助けたい、という
気構えが、彼女達に活力を与えているのかも。
 エイラとサーニャはピアノに備え付けの椅子に
隣り合って座っています。また芳佳はリーネと
一緒に、そしてルッキーニはシャーリーの膝枕で
寝転んでいます。皆それぞれに仲の良い人達との
親しい時間を過ごしているようです。
 この場面で、高度3万メートルの世界について
話題が出た時のルッキーニの反応がちょっと
面白かったかも。彼女にとっては、それほどの高さ
では空気が存在しないという事よりも、話し声が
聞こえない事の方が重大問題だったみたい?

 さて今度のネウロイを倒すには、ウィッチでさえ
到達した事のない未知の高度に挑まなければ
なりません。これを実現するために、501部隊
全員の力が一つに集められます。これは、以前
行われていた「合体」技の強力バージョン? 部隊の
外の人達からすれば無茶をしているようにしか
見えないのかもしれません。けれど、人間の限界を
遙かに超えた世界に挑戦するにはこれぐらいの事を
しなければならないのでしょう。それを感覚的に
わかっているから、彼女達はためらわずに作戦を
実行できるのでしょうね。

 その作戦で一番重要な役割を与えられたのは、
サーニャと、芳佳でした。これは、作戦の性質を
考えればとても理にかなったものですね。隊員達
全員の力を動員しなければならないほど困難な
場面ですから、人選にも最善を尽くした結果なの
でしょう。
 ですが、エイラはとても不満だったようです。
不機嫌になって、芳佳にも八つ当たりしたり。
自分こそがサーニャにはふさわしい、彼女の隣に
いるのはいつも自分でなければならない、ずっと
そう考えてきたらしいエイラには、作戦を成功
させるためだと頭では理解していても気持ちの
上では受け入れられなかったのかもです。

 そこからの彼女は、サーニャに内緒で、エイラ
本人にすれば涙ぐましい努力をしていたようです。
周りは巻き込まれ気味でしたけれど、、、。
 なぜエイラは、自分のしている事をサーニャに
隠そうとしたのでしょう。もしかしたら、サーニャ
の前では、颯爽と彼女を救ってあげられるヒロインで
いたい、と考えていたのかもしれませんね。サーニャ
の気持ちをずっと引きつけているには、かっこよくて
強くて、非の打ち所のない女の子でいなければ
ならない、と彼女は考えていたのでは。

 まあその辺りの考えはサーニャには実はお見通し
だったりするのかもですけれど、エイラはそうやって
自分を高め続けようとしているみたいです。そうする
事で、自分はサーニャのそばにいてもいいとサーニャ
本人に思ってもらい、同時に周りにも認めさせようと
考えている、とも感じられます。

 ではサーニャは? 彼女はエイラの事をどう思って
いるのでしょう。、、、この話数では、直接は言わない
ものの、彼女がエイラをどれだけ求めているかが
描かれているような気がします。
 何を試してみても思うようにものにならず、エイラが
あきらめかけていた所に、サーニャは彼女に向かって
厳しい言葉を投げかけています。弱気になっては
いけない、という叱咤激励の言葉のようですね。
内容だけを聞くとそんな感じなのですけれど、でも
その裏には、彼女の強い願いが込められているようにも
思えます。
 自分は選ばれたから空の高くへ行かなければならない。
けれど、その時隣にいてほしい人は、たった1人だけ。
もし同じ気持ちでいてくれるのなら、何もかも捨てて
でもここまで来てほしい、手を広げて待っているから
、、、そんな思いが、サーニャの言葉には含まれて
いたのではないでしょうか。
 サーニャもエイラと同じで、自分がエイラの隣に
いる資格があるのかどうか自信がなかったのかも
しれません。だから「私と一緒に来て」とはっきり
言えなかったのかも。その代わりにエイラにきつい
事を言わなければならなかったのは彼女としても
つらかったのでは。でもそれが、結果としてお互いを
高められるのであれば、彼女達が寄り添うのは
決して許されない事ではない、と言えそうです。

 芳佳も、彼女達がどれだけ相手を思っているお似合いの
カップルなのか、ちゃんとわかったみたいですね。
命令や規律には従順らしい芳佳だって、誰と誰が
一緒にいるのが一番なのか、それを実現するには
どうすればいいのか、心得ているようです。
 その後の展開は、、、何かもうエイラとサーニャを
主人公にした物語のクライマックスみたいな雰囲気も
ありますね。でもまだまだこのシリーズは折り返し
でしょうし、この先もストーリーは続くのですよね。

 ここでちょっと思ったのが、エイラとサーニャの
位置づけだったりします。他の作品で、女の子同士の
百合な関係が禁断のもの、と捉えるような作品だと、
こういうシチュエーションでは女の子2人は遠い存在に
なってしまう場合がある気がします(思い浮かんだのは、
他の作品になってしまいますが例えば「シムーン」の
アーエルとネヴィリル、「ファイナルファンタジー13」
のファングとヴァニラなど)。女の子同士の恋愛関係が
その物語世界で受け入れられない証として、2人の
女の子はそろってどこか遠い場所へ行ってしまう、
というパターンがあるような。
 このパターンは、女の子達は彼女達なりに望む
もの(=永遠に一緒にいる事)を手に入れた、という
見方もできます。が、残った「その他の多数の人達」から
すれば、自分達が受け入れられない考え方がどこか
遠くへ行ってしまった事で、自分達の間に平穏を
取り戻す、といった構図にも取れたりする感じも
あります。
 誰に認められないとしても、本人達がわかりあって
さえいればいい、という演出もあるのかもしれません。
けれど結ばれた後の本人達の気持ちが描かれず、残った
人々だけが普通に生活していく姿が描かれるのは、
百合的にはちょっと寂しい気もするのですよね、、、。

 とまあそれは別の事で、この作品ではちゃんと
エイラとサーニャのその後が描かれていきます。
これを見ると、少なくともこの作品では女の子同士
で親密な気持ちを分け合うその人達の視点が中心に
なった物語が描かれていると言えそうですね。
 次回はサブタイトルからすると何かお色気の
あるストーリーになりそうです。深刻なエピソード
ばかりではなく、明るいふれあいもたっぷり描かれて
いくと良いですね。

・「ストライクウィッチーズ」レビューリストレビューセンター

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