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2010年7月16日 (金)

コミックアンソロジー「百合少女」 Vol.2

 前号が発行された時は、次があるのかどうかよく
わからなかったのですけれど、こうして「Vol.2」を
見られるようになって良かったかもです。作品の
雰囲気もキープされているみたいですね。こうなって
くるとこの次がどうなるのかが気になる所。本誌内
では特に予定などは発表されていませんが、期待
したい部分ではあります。

 発行コスミック出版、キュンコミックリリータイム
シリーズとして発行された、百合コミックアンソロジー
百合少女」のVol.2を見てみました。
 表紙イラストは第1号に当たる「百合少女」と同じ
早瀬あきらさんが担当されています。構図は、前回
似ていて1人の女の子がもう1人の女の子を背中から
抱き留めている感じです。そしてこのVol.2では、
無邪気にはしゃぐ娘がおしとやかな娘の背中に
ひっついて愛情表現している、みたいな雰囲気が
ありますね。淡い色彩がきらめくような絵を作って
います。

 ピンナップは森永みるくさんが担当されています
(最近は、別の雑誌になってしまいますが百合姫
でもピンナップを描かれていますね)。森永さんは
学生の女の子達のふれあいを描かれる場合が多い
ですが、ここではファミレスの店員、みたいな感じ
ですね。先輩後輩の関係らしいです。後輩の女の子の
絡み具合(肩に掛かった左手や足の間に入った右手
など、、、)が色っぽいかもです。それに対する
先輩は、何か堂々としているようにも見えます。
2人でいちゃつくのを普通に受け入れていたりする?

 では収録されているコミックについて一部
ご紹介、、、。

(・作品名(作者名(敬称略)))

・チョコとミント(四位広猫)
 校舎の屋上の片隅、そこは朝田花野(あさだかの)
と早川先生の秘密の場所だった。きっかけはふと
した事だったが、その後2人はこの場所で楽しく
語らうひとときを重ねていた。
 花野にとって早川は、学校でも人生でも先輩に
当たる「大人」なのですよね。早川は自分に微笑んで
くれるけれど、花野には彼女が自分をどういう風に
思っていてくれるのかわからないし不安なの
でしょう。早川には、自分の過去と照らし合わせて
花野の気持ちをうまくくみ取ってもらいたいですね。
またそうすれば、2人の距離はより近づくのでは。
 ところで本編とは全く関係ないのですけれど、
花野の友達がけっこういい味出してるような。
「予習カンペキじゃね?」なんて軽いものの言い方
をするような女の子達ですが、引っ込み思案で
いつもおどおどしているような花野とよくつるんで
いるみたいで、お昼も一緒に食べてます。花野と
この女の子達って、表からは見えづらい部分で実は
通じ合う何かを持っているのかもしれませんね。
彼女達のエピソードも見てみたいような。

・願い事ひとつ(みとうかな)
 1ヶ月の間に2回の満月を迎えるというブルー
ムーンの夜。願い事が叶うと聞いて華と真澄は
空に祈った。翌日、華の頭にはなぜか獣耳が生えて
しまった。しかも他の人には見えないのだ。
 願い事をするなら、それはただ一つ。華は
いつだって真澄を大切に思っているから、こんな時
どうするか、迷ったりはしないのでしょう。彼女の
祈りが生んだ奇跡(?)はあまりにも突拍子もなくて
彼女自身何がどうなっているのか理解できない
みたいです。でもこの経験を通じて、彼女は
真澄の考えにふれられるのでしょうね。

・ベリーガーデン(未幡)
 学園のグラウンドを見下ろす東屋に潜んで
演劇部の練習を眺めている旭と高取。彼女達の
お目当ては美人の上級生、加賀だ。全生徒の憧れ
である彼女を見て、2人はいつも和んでいる。
 美しいものの美しさを愛でて過ごす。それだけで
いいと2人は思おうとしていたみたいですね。
自分達には手が届かない高嶺の花との恋愛関係
なんてあるはずがない、と思っていたのが少しずつ
事情が変わってきて、、、。旭と高取がそれぞれ
自分の気持ちに気づいて行動していくのはもっと
後になりそうにも思えます。
 この作品は、前号に掲載されていたものと同じ
学校が舞台になっているみたいですね。加賀は
雪峯の影響で気持ちが動き始めているようです。
彼女の恋愛感情を描く物語も見てみたいかもです。
それにしても雪峯、前号ではヒロインでしたけれど
このエピソードではちょっと邪魔者っぽくも
見えちゃいますね。

・さくらさくら(田中琳)
 中学の卒業式、さくらは華を満開の桜の下へ
呼び出した。否定されるのを覚悟で、彼女は華に
告白する。果たしてさくらの思いは受け入れられた
が、「今はダメ」と華は彼女を押しとどめた。
 ページ数は少ないですけれど雰囲気が出て
いますね。全く同じ景色の中、美しく成長した
さくらと華の姿に、目が覚めるような印象を
受けます。この長い時間、2人は言葉も声も交わす
事はありませんでした。さくらの中に存在したのは
ひたすらに相手を求める気持ちだったのでしょう。
2人には明るい未来が待っていると良いですね。

・2人のヒミツ、、、♥(ちんじゃおろおす)
 4人組アイドル「しゅしゅ」のメンバー、舞。
目下の悩みは、自分の胸が小さい事だった。同じ
グループのメンバーで幼なじみの瞳は優しく慰めて
くれるが、その実彼女の胸は大きかった。
 愛らしくコミカルな展開が、絵柄のかわいらしさと
マッチしてますね。舞と瞳はお互いに愛情を抱いて
いるのでしょうけれど、それが恋愛感情にまで発展
するにはまだ少し時間がかかるのかも。今はそれより
4人で楽しくアイドル活動をするのが優先なのかも
ですね。その中でだんだん余裕ができてきたら、
お互いの大切さを確認しあえるのかもしれません。

・だからこれは私の秘密(君川瑠衣)
 同室になった転入生、花奈が腕に大きな傷を負って
いるのを、朱音はちょっとした出来事から知って
しまった。しかし花奈と秘密を共有できていると
思うと、朱音は密かに嬉しかった。
 花奈はいつも朱音になついていて明るく話しかけて
いますね。周りからすれば彼女達は間違いなく仲良し
と思われている事でしょう。朱音は花奈の秘密を
知っている事でさらに近い関係にいるんだと考えて
いたみたいですが、突然その自信のようなものが
揺らぎ始めて、、、。花奈がどう考えているのか
真実が知りたい所ですね。
 この作品も前号と同じ舞台で、主人公は引き続き
朱音と花奈になっています。前号でもそうだったの
ですけれど、この後もっと続きそうなストーリー
展開ですよね。それはどこかで発表されたりするの
でしょうか。

・溺れる魚(北尾タキ)
 特製スイーツを前に、枝里はつい顔がほころぶ。
早希に連れてきてもらったこの店は、水泳部の部活
終わりの時間にはいつも閉まっているためこれが
初訪問。そう、つまり枝里は部活をさぼったのだ。
 枝里の普段の成績がどれぐらいなのかはよく
わかりませんけれど、少なくともこの所のタイム
には満足できていないみたいですね。部活での将来
を悩んでいる彼女に、早希はとことんつきあって
あげているようです。そうまでする理由に枝里が
気づけた時、彼女が何を感じるのか、が見所なの
でしょう。

・恋眠姫(純愛鏡)
 ジゼル国の国王はある日、よく当たると噂の
占い師に、国の行く末を見させた。占い師は姉姫
ロナに強大な力があると言ったが、同時に国を
より発展させる方法をも説いた。
 妹姫ルイシーの冒頭の話し方は、王女様という   
よりは女王様みたいな感じ? 彼女も国の繁栄を
願ってはいたのでしょうけれど、その理由はここに
姉がいるから、なのでしょうね。ロナも同じように
思っているのでは。ルイシーは最終的に操られて
しまったのかもですけれど、彼女の愛情だけは
踏みにじられなかったとも考えられそうです。

 、、、といった感じで、Vol.2もいろいろな作品を
見る事ができました。雰囲気的にはいい感じなので
もっと続いてもらいたい気もするのですけど、
今号も編集後記などでは「次号」をほのめかす
ような言葉はありませんでした。第1号とVol.2の
間は半年以上ありましたし、もし「百合少女 Vol.3」
とかの予定があるとしてももう少し先だったり
するでしょうか。

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