百合姫Ｓ Vol.13 その２

　「ふたりとふたり」、「会長と副会長」は連載は
ここまでとなるようです。それぞれこの後単行本化
されたりするのでしょうね。それから「ゆるゆり」
は、これまでよりも話数がちょっと少なめ？　配分
などいろいろあるのかもしれませんけれど、内容は
楽しめるものになっていますね。１年生と２年生
それぞれの学校生活が描かれています。

　発行一迅社、「コミック百合姫Ｓ」Vol.13を
見てみました。内容を一部ご紹介、、、。なお、
以前にレビューした記事もありますのでよろしければ
見てみてください。

・コミック百合姫Ｓ Vol.13

（・作品名（作者名（敬称略）））

・ふたりとふたり 第５話（吉富昭仁）
　亜由美と小夜子がつきあってもかまわない、
麻美と恵子からそう言われた２人は困惑していた。
それぞれの恋人である麻美と恵子を愛している。
だがお互いを求めているのもまた確かだった。
　単に女性同士で愛し合う以上の関係が、彼女達
の間で始まろうとしているようです。でも４人が
選んだやり方はなかなか険しい道のりのような
気もします。周りとの関わり合いもそうですが、
自分達の中でもお互いの信頼関係を崩さない
ようにしなければならないかも。彼女達に明るい
未来が待っていると良いですね。

・会長と副会長（袴田めら）
　今年の文化祭の企画で、生徒会役員は仮装を
する事に。会長（藤）はメイドの服装で大人気。
そこへ現れた副会長（梨塚）は武士の格好で、
こちらにもにわかに黄色い声援が飛ぶ。
　これまでは、会長の気さくな人柄や明るさが
生徒達には受けていたのでしょう。けれど副会長
にも人を引きつけるものがあるのかも。生徒達は
彼女の見た目のかっこよさに反応しただけとも
言えそうですけれど、この出来事は会長には
大きかったようです。いつもとは反対とも思える
立場になって、彼女も何かに気づかされたのでは。

・此花亭奇譚 第７話 櫻と河の神様（天乃咲哉）
　此花亭の定休日、柚達は連れ立って河原へと
遊びに来た。大きな河が珍しい柚は大喜びだった
が、棗に飛び込まされると、浮かんでこない。
彼女は泳げなかったのだ。
　夏のひととき、自然の中で櫻が経験したちょっと
不思議な出来事、という感じでしょうか。どこか
ファンタジックな雰囲気で、櫻達も狐っ娘では
あるのですけど、よりおとぎ話っぽいエピソード
だったのでは。、、、でも百合コミック誌の掲載
なので、どこか百合っぽくしなければならないの
ですよね。頭につけた花とか？

・死神アリス（いずみやおとは）
　真崎（まさき）は、病院のベッドの上で目覚めた。
重傷を負って２日間も意識不明だったのだという。
彼女は看護師にひなげしの事を聞いたが、相手は
首を横に振るばかりだった。
　「操り糸」という、自分とはあまりにも違う
世界の争いに巻き込まれた真崎。大けがを負いは
しましたが、それでも元の社会へ戻れた彼女は
とても幸運だったと言えそうです。が、彼女は、
今自分が生きていられるのが誰のおかげなのか、
わかっているのでしょう。そして彼女自身が何を
求めているのかも。

・ゆるゆり（なもり）
３３．給食！！
３４．掃除！！
３５．千歳！！
　今日の給食当番は櫻子。しかも献立は大好きな
ちくわの磯部揚げで、自然とテンションも上がる。
自分の取り分を向日葵に用意させようとするが、
その盛りはやたら大きかった。
　１年生と２年生それぞれでエピソードが分けられて
いるのはちょっと珍しいかもですね。生徒会では
櫻子と向日葵のライバル意識がよく描かれますが、
教室ではけっこう櫻子が我が物顔でいるみたい
です。ちょっと京子にも似ているような？　こういう、
普段とはまた別の視点からストーリーが語られるのも
面白いかもです。
　それからストーリーとは関係ないのですけれど、
予備の割り箸を持ってるあかりって、確か別の
エピソードで誰かが言っていたような、、、。やはり
本当だったんですね。それと千歳の双子の妹も。
彼女はこれからもたくさん登場してくるのでしょうか？

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