率川神社ゆり祭が開催される予定です

　１３００年以上も続くこのお祭りのメインは、
ずばり、百合です（花の方の）。たくさんの
百合の花が奉納された神社で巫女の舞が奉納され、
「ゆり姫」の行列が市内を巡ったりします。最近は
神社の修復が行われたり、今年はゆり姫達の装束が
新しくなるなど見所もあるようです。こういう
麗しい行事にふれてみるのも素敵かもですね。

　奈良市内にある率川（いさがわ）神社は、西暦
５９３年に作られたという、奈良市最古の神社
だそうです。まつられている神様が、笹百合の
咲く川のほとりに住んでいた事から、笹百合を
奉納するお祭りが毎年6/17に開催されています。
　「三枝祭（さいくさまつり）」という名前で、
別名を「ゆり祭」というそうです。この日の前後
にもお祭りが行われるのですが、特に6/16には、
大神（おおみわ）神社のある三輪山から笹百合を
運んでくる、という行事も行われます。

　ゆり祭では、雅楽と一緒に神饌と神酒がお供え
され、また４人の巫女が「うま酒みわの舞」と
呼ばれる神楽を奉納します。その後、七媛女
（ななおとめ）、ゆり姫、稚児の行列が市内を
巡ります。

　実は私も以前見た事があるのですけど（レポート
記事を載せています）、なかなか麗しいお祭り
ですね。優雅な舞の奉納が見られたり、行列も
華やかでした。
　百合的な何かがあるというわけではないのです
けれど、、、ちょっと気づいたのは行列、でしょうか。
七媛女やゆり姫の行列に参加しているのは高校生
前後ぐらいの女の子達が多いようで、彼女達に
傘を差し掛ける役目は男性が担当する、という
感じになっています。が、人数の関係なのか、
女性が男性役の服を着てゆり姫達に寄り添う、
みたいな場面もありました、、、。

　まあそれはそれとして、このお祭りでは百合の
きれいな花をたくさん見られて目にも楽しい
感じです。参拝者にも百合の花が振る舞われるの
ですが、最近は花の育成状況があまり良くない
らしく、渡されるものには造花が使われています。
ちなみに神社に奉納されるのは本物です。
　他には、神社側では「百合絵馬」や「百合御守」、
百合の花をあしらった便せんなどが用意されて
いたりします。また、境内にはあちこちに百合の
マークがあって素敵です。

　それから、神社は３年前に修復が終わって
新しい姿を見せています。（ちなみに神社のサイト
も最近開設されたみたいです。）それに今年は、
七媛女とゆり姫の装束が新しくなるとか。見所も
増えそうですね。
　今年は奈良に都が移って１３００年になる
そうです。また「ゆり祭」についてはそれよりも
前から行われていたらしいです。百合に歴史を
感じられる催しなのかもしれません。