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2010年5月 6日 (木)

真・恋姫†無双~乙女大乱~ 第4話

 世は乱れ、明日の自分の命さえあるかどうか
わからない、、、。そんな時代に人々がよりどころに
するのは、家族の絆なのかもしれません。桃香、
愛紗、鈴々が姉妹の契りを結んだのも、焔耶が
桃香を求めるのも、安らぎを求める気持ちの表れ
なのかもです。ですが今度の焔耶の思いには、新しい
物語が待ち受けているようです。

 テレビアニメ「真・恋姫†無双~乙女大乱~」、
第四席「魏延、一目ぼれするのこと」です。
 南蛮を目指して旅を再開させる桃香(劉備)、
朱里(孔明)、鈴々(張飛)、それに蒲公英(馬岱)
の4人。朱里が旅人から聞いた噂では、やはり
洛陽の都では、月(董卓)が朝廷を牛耳り悪政を
しいているらしい。だが鈴々が知る限り彼女は
そんな人間ではなかったし、恋(呂布)の主で
ある事を考えても腑に落ちない。一行が悩んで
いる所へ、物陰から突然人が飛び出してきた。

 この「~乙女大乱~」では、登場人物の度量の
広さや、親しい相手を思いやる気持ちなどが、
より深く描かれるようになっている気がします
(とはいえギャグやお色気も健在ですね)。
前回の第3話でも、蓮華(孫権)が亞莎(呂蒙)
の勤勉な所を気に入り、身分を超えて親しい
つきあいをするようになっていました。
 この作品シリーズでは、女性と女性とのふれあい
が感動的に描かれる場面があちこちで見られますね。
恋愛と言うよりは強い絆みたいな感じかもです
けれど、その中で百合度の高いエピソードを
多く見てみたい気がします。

 この第4話では、桔梗(厳顔)が懐の深い人物
として描かれています。酒好き、武器好きで豪快な
部分があるようですが、威張り散らすような所は
なく、太守ではあっても自分の治める街の人々と
気さくにふれあっているみたいです。これほどの
人物だから、周りから慕われ、太守の役目も
そつなくこなせているのでしょう。
(型にはまらない桔梗の人柄を見て鈴々が「太守
らしくない」と包み隠さず言うのを、笑って
受け止めているのも、彼女の良い所なのでしょう。
それにこの場面では、鈴々の裏表のない性格も
光っていたのでは。)

 桔梗が気にかけているのは、弟子の焔耶(魏延)。
桔梗は、焔耶には立派になってもらいたくて、
あれこれ口を(手も?)出しているようです。
が、焔耶の方は、ちょっと素直になれない所が
あるらしく、何度お仕置きされても懲りる事なく
反発している感じです。
 何となく、彼女は自分の境遇が悲しくて世をすねて
いるのかな、という気がします。大切だった姉が
命を奪われたのは、戦争ばかりの乱れた世の中の
せい。けれどどこにその不満をぶつければいいのか
彼女にはわからないのかもしれません。
 それに、仮に何か目標を見つけて復讐を果たした
所で、姉が戻ってくるわけではありません。理屈
としてそれがわかっていても、寂しくて仕方が
なくて、また現実を受け入れたくなくて、彼女は
世の中の何もかもに反抗的になっているのかも。

 焔耶は、姉に似た女性をつい探し求めてしまう
事があるようです。桔梗の言い方からすると、
これまでに何度かそういう経験があったみたい
ですね。これは、姉自身を捜していると言うよりは、
自分にとっての姉のような存在のそばにいたい、
といった気持ちの表れなのかも、とも思えます。
姿形が似ているだけではなく、姉のように自分を
包み込んでくれる人を求めていた、とか。
 戦争ばかりが続いて不安を抱えながら暮らす
しかないらしいこの世界では、人々はいつも安らぎ
を手に入れたいと考えているのかもしれません。
焔耶も、腕に覚えはあっても、不安な気持ちは
他の人達と同じなのでしょう。彼女と姉がどういう
関係にあったのかはよくわかりません。けれど、
彼女にとっては姉と一緒にいた日々がどうしても
忘れられなくて、全く同じとはいかないまでも
できるだけ近い気持ちにしてくれそうな人を
知らず知らずの内に探していた、とも考えられます。

 そうしていた時に、焔耶の前に桃香が現れます。
彼女も、焔耶にとっては姉との日々を思い出させて
くれるかもしれない女性だったようです。
 出会ってからというもの、焔耶は桃香に積極的に
近づいていきます。そのふれあいは桃香もたじたじに
なってしまうほど。悪気がないだけに、彼女も
焔耶を無理に遠ざける事はできないようです。
 たぶん、焔耶は、これまでに出会ってきた姉似の
女性達に対して、同じような事をしてきたのでは
ないでしょうか。無邪気にスキンシップ(?)を
求めていくような振る舞いを。
 彼女としては、姉と妹はそんな風にするものだ、
と信じている所があるのかも。現に自分と姉が
そうだったのだから、と彼女は思っていたりするの
では。相手がどう感じるかを考えるよりは、自分の
気持ちをぶつけていく事で精一杯になっている
ようでもあります。
 けれど、現れた人は、同じようにして去っていく
ようです。それは、桃香達が街へ来た時に焔耶が
1人だった事からも何となくうかがわれる気も
します。もし焔耶が、自分が見つけた人と分かり
合えて、相手からも好意を寄せられていたとしたら、
彼女はその女性と一緒にいるはず、と思われます。
でも現実的にそうではない所を見ると、彼女は
女性に思いを寄せた数だけ寂しさも味わっているの
ではないでしょうか。

 でも今度はちょっと事情が違うみたいですね。
桃香が焔耶にどんな気持ちを抱くのかはまだ
わかりませんけれど、少なくとも一緒にいる事は
できそうです。これは焔耶にとっては大きな進歩
なのでしょう。
 そしてその機会を作ってくれたのが、他でもない
桔梗でした。桔梗は、自分との師弟関係よりも
強い思いを、焔耶が桃香に対して持っていると
感じたのでしょうね。それに、桃香という人物自身の
器の大きさみたいなものにも気づいたのかも
しれません。桃香になら任せてもいいだろう、と
判断したのでは。

 桃香と焔耶の関係はどうなっていくのでしょう。
焔耶が姉の代わりを求め続けるのであれば、どうしても
それ以上には発展しないのでしょう。でもそれでは、
焔耶の人間的な成長も望めないような気がします。
 妹として当然、みたいに甘えていくだけではない
関係、相手を求め、相手に求められるような関係を
築けるようになると、彼女はもっと先へ進んでいけるの
では、と感じられます。またその時、彼女達の間に
百合な気持ちのやりとりが生まれたりすると素敵
かもですね。

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