真・恋姫†無双~乙女大乱~ 第7話
この作品シリーズでは、百合テイストについては
友情や尊敬の気持ちにプラスするぐらいの演出に
なるのかなと思っていたのですけれど、ここでは
正面から恋愛感情が扱われているみたいです。
2人の間の確執のようなものがどんな広がりと
顛末を見せていくのかがポイントですね。
テレビアニメ「真・恋姫†無双~乙女大乱~」、
第七席「黄蓋、策を用いて味方を欺くのこと」
です。
義勇軍の仲間とは別行動で一人旅を続けていた
愛紗(関羽)は、ようやく目的の呉の国へたどり
着いた。同じ船には小蓮(孫尚香)の一行も乗って
いた。早速愛紗は雪蓮(孫策)に目通りを願うの
だが、どこか屋敷の様子がおかしい。蓮華(孫権)達
によれば、雪蓮と側近の冥琳(周瑜)が、珍しく
喧嘩をしているのだという。
桃香(劉備)と鈴々(張飛)と朱里(孔明)は、
蒲公英(馬岱)と焔耶(魏延)を仲間に加えて
5人でにぎやかに旅をしています。翠(馬超)は、
星(趙雲)のすさまじいボケに耐えながら(?)
2人で目的地を目指しています。そして愛紗は
単独で雪蓮の所までやって来ました。
1人で道を進んでいる場面は時々描かれて
いましたが、やはり話し相手がいないのは少し
つまらなそうだったかもですね。彼女はつい
あれこれ考え事をしながら歩いていました。
そこでいつもだいたい思い出すのは、鈴々の
事だったようです。今頃どうしているのか、
みたいに思う時は当然としても、あまり本人
とは関係ない事を考える時も、鈴々のデフォルメ
キャラがわいわい頭の中を駆けめぐっている、
みたいな感じでした。
愛紗にとって鈴々はそれぐらいなくてはならない
存在なのではないでしょうか。武人としては、
仲間から少しの間離れて1人で旅をするぐらい
何でもないでしょうけれど、ふと気持ちが
落ち着いた時には、やはり親しい人を思い出すの
では、と思えます。そういう関係でいられる人が、
彼女にとっての戦友であり、志を同じくする者
であり、姉妹の契りを結んだ相手なのでしょう。
愛紗がこの後どう振る舞うのかはちょっと
気になりますね。無事に目的を果たして鈴々達と
合流した時に、鈴々に対してどんな態度を見せるか、
期待したいかもです。
さて船を下りた愛紗は、蓮華に出迎えられます。
後ろには亞莎(呂蒙)が控えていました。この
2人については、第3話でお互いに近づくいきさつ
が語られていました。
亞莎は、真面目で勤勉な蓮華に強い尊敬と憧れの
気持ちを抱いていたようですね。それはたぶん、
彼女のそばに仕えるようになってからも変わる
事はなかった、いえ、ますます強くなっていったの
でしょう。これほどの素晴らしい人物の家臣で
ある事に、彼女は喜びを感じていたのではないで
しょうか。
そして、それだけではありませんでした。蓮華も
亞莎の正直で一生懸命な所を知って、とても
気に入ったようです。勉強を見てやったり、
お忍びの外出につきあわせたり、そこで亞莎の
ために眼鏡を買ってあげたり、他の家臣とは
明らかに違うつきあいをしていました。蓮華は、
相手が亞莎だからそこまでかわいがっているの
でしょう。
蓮華と亞莎の場合は、相手のために尽くすという
気持ちで強く結ばれているように思えます。
2人が愛紗と会った時も、その状況が続いていた
ように感じられます。
では彼女達がそれ以上の関係になる事はあるの
でしょうか、、、? 同じ女性同士ではあります
けれど、恋愛感情を持つ可能性だってあるかも
ですし。まあ本当の所は当人達次第ではあるの
でしょう。今のシリーズ内でそういう展開が
描かれるかどうかは、気になる部分ですね。
そんな蓮華と亞莎のお手本になりそう(?)なのが、
雪蓮と冥琳でしょうか。この2人も主従関係に
あって、しかもお互いにいつも一番近くにいる
存在らしいです。
孫家の人間とその関係者がいつも見ている2人
の姿って、どんななのでしょうね。孫3姉妹の
長女として大胆な策を打ち出し国を治める雪蓮。
彼女のそばにいつも控えていて、冷静な判断と
的確な助言を提案する冥琳。彼女達2人の
コンビネーションの良さは、誰もが認める
ものなのでは。
為政者として国中に名前をとどろかせる2人が、
実はプライベートでも結ばれている、というのは、
皆知っているのかな? 祭(黄蓋)はちゃんと
心得て(?)いるみたいでした。小蓮(孫尚香)は
(お子様なためなのか)あまりよくわかって
いないっぽいですね。まあ少なくとも主人と
家来という関係の中では、喧嘩するぐらい
親しい仲だ、ぐらいの認識はあるのでしょう。
雪蓮と冥琳には2人だけの秘密もあるらしい
ですし、忙しい中であっても、2人水入らずで
いられる時間は、ちゃんとキープしてきたの
でしょうね。その辺りがここでの喧嘩の原因に
なってしまった事もあり、周りにはなぜこれほど
険悪になっているのかがつかめなかたのかも
しれません。
そこで登場するのが、祭ですね。彼女は
経験豊富なのでしょうか、「策」を使って
何とか手を打とうとします。これがうまく
いくのかどうかが後半の見所になりそうです。
このエピソードでは、雪蓮と冥琳の関係、
特に恋愛についての関係が描かれていました。
2人だけでいる時、昔の事を話す雪蓮の言葉が
冥琳には恥ずかしかったみたいです。けれど、
彼女にしてもその時の事は大事に思っているの
ですよね。改めて思いが通じ合った瞬間なのでは
ないでしょうか。そしてその後には甘い時間が
待っているようです。
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