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2010年5月30日 (日)

けいおん!! 第8話

 同級生達は皆それぞれに考えている「進路」、、、
唯はなかなか決めきれずにいるみたいです。
周りの人達は、彼女の様子をどう見ているの
でしょうか。また、彼女がこのまま日々を
過ごしていったとして、最後までそばにいて
くれる女の子は誰なのでしょうか。それと、、、
オープニング映像が修正されてる?

 テレビアニメ「けいおん!!」、第8話「進路!
です。
 授業が終わって緩やかな雰囲気の教室の中、
唯は1人自分の席に着いてうなっている。
目の前にあるのは1枚の紙。やって来た和が
何をしているのか聞くと、進路希望調査の紙を
まだ提出できずにいるという。驚くというより
呆れる和に、唯は助けを求めてすがりついた。

 冒頭の部分が第1期の第1話とほとんど同じ
でしたね。そういえば第12話に律のせりふで
「激しくデジャヴ!」というのがありましたけど
正にそんな感じでした。
 自分のやりたい事とか、これからなりたいもの、
みたいな、未来の姿を自主的に想像するのが、唯
には苦手みたいですね。何も思い浮かばなくなって
頭の回転が停止してしまうようです。
 でも考えてみると、例えば軽音部の皆といる
時をはじめ、和、憂達と話している時なども、
唯は何か面白い事にならないかとあれこれ
想像してはネタを考えついているようです。
そうする事と、未来を想像する事との間には、
彼女の中で何か違いがあるのでしょうか、、、?
 何となくなのですけど、自分を型にはめたり、
自分の利益のために何かをするのを好まない
人なのかもという気もします。そういう部分は
ロックな(?)感じもありますね。まあもっとも、
単にものぐさなだけなのかもしれませんけれど
、、、。とにかく、部活の時と同じように、彼女は
何かを選ばなければならないのかもしれません。
それが彼女にとって素敵な未来をもたらす
ようになると良いですね。

 未来へ向かう前に、ここでは昔のエピソードが
幾つか語られていますね。澪と律の小学生の
頃の思い出も描かれています。(そういえば
2人の小学校時代って、これまであまり扱われて
なかった?)
 律は、おとなしい澪が気になって、何かと
声をかけたり手を出したり(?)していたようです。
自分には何でもないような事を恥ずかしがって
小さくなってしまう澪に、興味を持ったのかもです。
律本人も、「好きな子にちょっかい出したくなる」
といった事を言っていたので、当時の自分の
気持ちがなんだったのかはわかっているみたい
ですね。
 自分が話しかけるといつも小さい声で言葉を
返していた澪が、ある日思いがけない行動を
とりました。律は、自分の知らない澪の一面を
見たようで驚いています。
 ではそのまま律は澪から引いてしまって距離を
作るようになるのか、、、というとそうではない
みたいですね。かえって彼女に興味を持った
ようです。律は、恥ずかしがり屋だとしても、
大きな声を出せる女の子だとしても、澪に
近づきたいという気持ちは変わらず持っている
感じですね。律は、おとなしい女の子が好み
なのではなく、澪が好みなのでしょう。
(普段はおとなしいのにいざという時に大きな
声を出せる澪って、何だか今の性格にも反映
されている気がします。最初の新入生歓迎会で
バンド演奏をした場面、唯が歌い出しを間違えて
出遅れた時に、とっさに澪が歌い継いでいました。
そういうのができちゃう所が澪らしさなのかも
ですね。)

 澪と律は長い間一緒にいるため、お互いの昔の
エピソードはいろいろ知っているようです。そう
なると、紬や梓の小さい頃を語ってくれる人が
いるかどうかが気になりますね。今の所彼女達
には、幼なじみみたいな位置づけにいる人は
登場していないようなので語られるとしたら
本人の口から、という事になるのかもしれません。

 後は、唯と和、ですね。2人は幼稚園の頃に
出会って以来、何かと一緒に過ごす事が多かった
ようです。幼稚園、小学校、中学校、、、和に
聞いたら唯にまつわるエピソードはたくさん出て
きそうです。
 ここで紹介されていたものの中でも、唯らしい
天然さ加減が、和や周りの女の子達を呆れさせたり
多少迷惑をかける場合もあった感じです。それでも
和は唯を嫌いになったりせず、高3まで続いている
腐れ縁のようなものも普通に受け入れている
みたいです。
 、、、では来年はどうするのでしょう。作中では、
和は自分の進路をきちんと決めていたようです。
唯の進路については、彼女はあまりタッチ
しなかったらしく、冒頭の場面のように驚く
結果になったみたいです。
 目指すものが違っていれば、高校や大学を
どこにするか、という判断は変わってきたりする
ものなのでしょう。高校まで一緒だったとしても、
和が唯とずっと同じ進路を選ぶ事ができない可能性
は大いにあったのでしょうね。
 それは他の人達にも言えそうです。律以外は
(ぼんやりとであったとしても)だいたい自分の
進む道を決めていたらしいです。
 皆は、唯に魅力を感じていて、彼女を放って
おけないと思ってはいるのですよね。和がそういう
気持ちを打ち明けると、紬どころか澪もうなずいて
いました。そこまで感じていても、進路という
一番放っておけないと思われる物事には手を
出していないようで。そのままにしていたら
本当に何も決めなさそうな唯を何とかしてあげて
もらいたい気もするのですけれど、、、まあたぶん、
これからの時間の中で、皆ちゃんと相談に乗って
くれるのでしょうね。進路にしても今すぐに
はっきり決めなければならないわけではない
っぽいですし、皆と学校生活を送る間に、唯も
何かに気づいていくのかもしれません。

 その未来が、このシリーズ中で見られるように
なるのかどうかは気になりますね。唯にとって
素敵な将来が待っていると良さそうです。
 とはいえ少なくとも、来年はほとんどの人と
離ればなれになってしまいそうな雰囲気は
あります。それぞればらばらの行き先を決めつつ
ある彼女達が、ずっと一緒にいられるかというと
難しそうですし、、、。
 唯は高3になるまでにたくさんの女の子達と
出会いました。その中でこれからも寄り添って
いこうと思ってくれる女の子はもういないの
でしょうか。
 期待できる人が、少なくとも1人はいるみたい
ですね。それは、これまでの人生の中で一番
長く一緒にいてくれた女の子、、、。唯は、彼女との
未来を築いていく事は少なくともできそうです。
そしてその未来は、意外と固い絆の上に成り立つ
ものなのかも、と思えます。

 ところでふと感じるのは、この第8話のような
エピソードがあると、演出的に唯の立ち位置が
微妙に揺らいでしまうかな、という事だったり
します。コミカルで少し現実離れしたストーリー
なら、唯は「何かを決めなくてもいい娘」という
位置づけにいられそうですけれど、現実的な話題に
直面するほど、「何かを決めきれない娘」という
位置づけになってしまいそうで。彼女には魅力的な
主人公でいてもらいたい所ですが、この先の
エピソードではどんな姿を見せてくれるの
でしょうか。

 そういえば、発売されたばかりのメガミマガジン
7月号は、表紙に唯が載っているみたいですね。
ショップで見かけたのですけれど、幼稚園の時、
小学校の時、そして今の高校時代と3種類の彼女が
描かれています。何か時代の変遷(?)と、変わらない
彼女らしさみたいなものがありますね。

 それと、本筋とはあまり関係ない所でもう1つ、、、。
オープニングの映像で、澪がベースを弾く手が
アップになる場面が気になっていました。これまで
は、曲の中で聞こえてくる音と演奏する手が
合っていなかったように感じていました。
 ベースのネックの、根本の方に手をスライド
すると高い音が出るらしいのですけれど、曲で
高い音が出ている時に、映像ではネックの先の方に
手がスライドしていました。まあこれは仕方の
ない事なのかなと思っていたのですが、この
第8話では曲と手の動きがぴったり合っていました。
、、、気のせい、ではない? もし合わせるように
修正を加えたのだとしたら、さすがのこだわり
かもですね。

・「けいおん!」レビューリストレビューセンター

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コメント

ネタバレを怖れつつも、レビューが面白かったのでがっつり読んでしまいました。

唯は、自分の中では律を抜いてけいおん!での男前キャラNo.1です。
だらしなくて可愛らしい部分よりも、
何かに夢中になって自信満々な表情でいる印象が強いです。
なりこそ小さいですが、仰るようにじつは
奔放でロックな性格なんじゃなかいと僕も思います。

ベースのスライド、思わず確認しました。
たしかに、音源はグリッサンドアップなのに
映像ではグリッサンドダウンになってました。
全く気づかなかったです。
…曲調と映像がマッチしていてPV中でも好きなカットだというのに。

投稿: greenfiddler | 2010年6月 1日 (火) 15時44分

いろいろと書きまくっているのでネタバレ
しまくりかもしれません、、、。

唯は、おっしゃるように自信に満ちて進んで
いる雰囲気がありますね。彼女を見ていると、
この人ならどんな困難な事でもいつか実現
できちゃうんじゃないかという気がしてきます。

ベースの映像、妙な所が気になってしまい
ました、、、。確かギターとかベースの
弾き方って、と思ったのがきっかけでした。
それにしてもやはり細かすぎかもですね>自分。

投稿: ギンガム | 2010年6月 2日 (水) 23時14分

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