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2010年5月 6日 (木)

ハートキャッチプリキュア! 第13話

 戦いの中で背負った苦しみがまだ癒えない
キュアムーンライトと、彼女という存在に
こだわり続けるダークプリキュア。2人の
間には憎しみしかないのでしょうか。いつ
までも相手の事が忘れられない彼女達は、本当は
お互い欠けているものを求め合っているのでは
ないでしょうか。

 テレビアニメ「ハートキャッチプリキュア!」、
第13話「真実が明かされます! キュア
ムーンライトの正体!!
」です。
 「こころの大樹」の花が、「砂漠の使徒」達の
手によってすべて散らされてしまった、、、。
変身を強制的に解かれたキュアムーンライト
に、ダークプリキュアが襲いかかる。手に
残された「プリキュアの種」を盾にして攻撃を
しのぐキュアムーンライトだったが、ついに
種は破壊され、周囲をまばゆい光が包んだ。
、、、そんな夢を、ゆりは見た。

 ゆりの戦闘能力は高いみたいですね。プリキュア
でもない状態で軽々とスナッキー達を投げ飛ばし、
ダークプリキュアの一撃も腕で受け止めていました
(さすがにこれはちょっと痛がっていたようです
けれど)。戦う事については何となく消極的になる
ような様子を見せる彼女ですが、いざとなれば
どんな強い相手にもひるまず立ち向かう気持ちを
持っているのでしょう。
 彼女が母親を助けるために使っていた技って、
やはり合気道でしょうか。生徒会長のいつきも
かなりの腕前らしいですし、女の子がたしなむ
武道というとこの作品では(カンフーではなくて)
合気道なのかもしれません。

 今のゆりには、つぼみ達のような能力は一つも
ないようです。あるのは、花や花言葉についての
知識と、昔戦っていた時の記憶、でしょうか。でも
薫子はゆりを高く評価していて、つぼみ達への
アドバイスを頼むほどらしいですね。
 薫子の依頼に対するゆりの反応は、、、あまり良くない
みたいです。この辺りの気持ちはどういうものなの
でしょうね。
 確かに自分は以前、変身して砂漠の使徒達と
戦っていた。けれど今は何の力もなく、自分が
出て行っても足手まといになるだけ、、、とか?
でもまだ何かがあるような気がしますね。
 薫子は「心の傷が癒えていない」といった事を言って
いました。ダークプリキュアに倒された時に、体だけ
でなく気持ちの上でも何か傷つく事があったのかも
しれません。彼女が何を経験したのかは語られて
いませんけれど、それが原因で砂漠の使徒達と
向き合うのが怖くなってしまった、という事が
あったりするのかも。

 ですがゆりは、「プリキュアの種」のかけらを
いつも肌身離さず持っているらしいですね。戦うのが
嫌なら必要はないはず、、、。なのに「種」を見て
悩むような表情を見せている所からすると、彼女は、
プリキュアという存在に何か思いがあるように
感じられます。
 彼女は本当は、もう一度プリキュアになりたいと
思っていたりするのでしょうか。もしそうだとしたら、
彼女がしたい事は何なのでしょう。
 「次のプリキュア」に任せず自分の手で砂漠の使徒達
を倒そうとしている、みたいな理由でしょうか?
確かに今のキュアブロッサムとキュアマリンは、
まだあまり力を身につけていないようで、やや
頼りない所はあるのかもしれません。「こころの大樹」
を救うためには、彼女達にはたくさんの手助けが
必要と考えられます。けれどゆりが思っているのは、
それとはちょっと違うもののようにも感じられます。

 彼女が一番気にしているのは、ダークプリキュア
なのかも、という気がします。植物園にいた時、
えりかからつぼみにかかってきた電話で、つぼみが
口走った「駅前でダーク、、、」という言葉を聞いた
瞬間、ゆりは走り出していました。母親の危険を
予感したからではありますけれど、「スナッキー」
でも「砂漠の使徒」でもないひとかけらの言葉が、
彼女の胸により深く突き刺さったのではない
でしょうか。
 ダークプリキュアに向かって、ゆりは、なぜ放って
おいてくれないのかと叫んでいます。変身さえ
できない自分には関わるほどの価値はないと
言いたかったのかもしれません。でもこの叫びには、
変えられない相手と自分との関係に対するいらだちが
表れているようにも聞こえます。どうあがいても
ダークプリキュアとは関わり合いにならなければ
ならないと、ゆりは胸の中のどこかで自覚しているの
かも。

 そしてゆり以上に自分達の関係を思い知らされて
いるのは、ダークプリキュアの方なのでは、とも
思えます。自分が自分であると世界に認めさせる
ために乗り越えなければならない存在が、彼女の
前には立ちふさがっているようです。「追う側」
であるダークプリキュアは、どこにいても相手の
影を探し、いつであっても相手の事を考えているの
でしょう。
 その姿はまるで相手を慕ってでもいるかのようで
、、、。憎しみと愛、激しい気持ちの動きは裏表
だったりするのではないでしょうか。

 ゆりが大切に持っている「プリキュアの種」は、
端の部分だけを切り取ったような形で、三日月
にも見えます。残りの部分は丸に近い形になって
いて、言ってみれば太陽のような、、、。この2つは
どんなに離れていても呼び合っているようです。
2つのかけらはいつか重なる事があるのでしょうか。
そしてその時何が起きるのでしょうか、そこには
互いを求め合う2人の女性の激しいエピソードが
待っているような気もします。

 ところで、ゆりが変身して戦っていたのって
いつ頃なのでしょう? 最初は、ゆりが今いるの
とは別の時代、別の世界での出来事だったのかなと
思っていたのですけど、ダークプリキュアとの
関係を見ているとそうでもないような感じが
したりします。
 これまでの例から考えると、プリキュアといえば
14歳前後、とも考えられます。もしそうなら、
3年ぐらい前に彼女はダークプリキュアと対決した、
という事になるでしょうか。それにしてはつぼみ達の
夢の中のキュアムーンライトの姿は今とあまり
変わっていないようですし、ちょっと不思議な
感じもあります。
 それと、ゆりの家族が「こころの大樹」を知っている
らしいのもポイントですね。キュアムーンライトの
謎については、またいつか詳しく語られるのかも
です。

 それと、ゆりのエピソードとはちょっと別なの
ですけれど、えりかとももかの関係もちょっと
気になりました。これまでは、えりかは姉の
ももかにコンプレックスを持っていて何かというと
ぶつかっていた気がします。けれどこのエピソード
では、「親友」のつぼみがももかの事を何度も
「カリスマモデル」と言っていた後、えりかと
ももかが2人きりになっても、姉妹喧嘩が始まったり
する事はありませんでした。
 ていうかえりかは「お姉ちゃまぁ」なんて言って
ももかにくっついていますね。少し軽い言い方では
ありますけれど、険悪さとはほど遠い雰囲気です。
これはえりかがももかの気持ちを知るようになって、
少し考え方を改めている事の一つの表れなのかも、
とも思えます。えりかも確実に成長しているの
かもしれません。

・「ふたりはプリキュア」レビューリストレビューセンター

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