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2010年5月23日 (日)

けいおん!! 第7話

 「お茶会」はいろいろな意味で大盛り上がり? 参加
した人達も、また澪自身も、嬉しくて恥ずかしくて、
また暖かい気持ちになれたのではないでしょうか。
 そして恵、ですね。描かれている感じではなかなか
個性的な人みたいです。彼女については他にももっと
エピソードがありそうな気がするのですけど、それが
また語られると面白いかもです。

 テレビアニメ「けいおん!!」、第7話「お茶会!
です。
 梅雨も明け、明るい陽差しと爽やかな風が渡る
生徒会室で、1人資料の整理をする和。ふと見ると、
ファイルの束の中から1枚のカードが出てきた。
赤いカードに描かれているのは、澪の姿と「秋山澪
ファンクラブ会員証」の文字。和は顔を上げ、
何かを思い出すような懐かしげな表情で、窓の外を
見上げるのだった。

 ここでは元生徒会長の曽我部恵が作ったという、
澪のファンクラブが大きく取り上げられてますね。
、、、実は私は原作コミックを読んでいないので恵に
ついてはよく知らないのですけれど、別の記事
いただいたコメントによると何か期待(?)できそう
と思いました。アニメ版にも出たら面白いかも
と考えていたのですけど、ここで見られたのは
良かったかもです。
 もう卒業してしまっている人なのでほとんど
回想場面だけでの出番だったのはちょっと寂しい
感じもしますね。これは仕方ない所なのでしょうか。

 この第7話は全体的にけっこう活気があった感じが
します。エピソードもいろいろ披露されていましたし、
唯達も第2期の中で見るとかなりのボケツッコミを
テンポ良く繰り広げていた気がします。
 メンバーの卒業を考えてしんみりしてしまう事は
あるのでしょうけれど、それを吹き飛ばせるぐらいの
元気の良さやコミカルな展開を個人的には見てみたい
かもです、、、。ノリの良いストーリーの流れをこの先も
楽しめたら素敵ですね。

 唯や律だけじゃなく、紬まで(声の感じがこれまでに
ないぐらい真剣でした)顔をきらきら輝かせて、
「お茶会」の計画が実現に近づいていきます。こういう
騒ぎはあまり好みじゃなさそうな梓でさえ、何だか
乗り気ですよね。澪も唯と律の暴走は止めたかったの
かもしれませんが、和に頼まれてしまっては断れない
でしょう。
 というか澪も、皆のために何かしてあげたいという
気持ちは大きいみたいですね。自分も相手の娘達も、
お互いの本当の姿を知り尽くしているわけではない
けれど、女の子達が一生懸命慕ってくれているなら
その気持ちには応えてあげたいと、澪は考えたのでは
ないでしょうか。澪にしてみたら、自分のファンで
いてくれるたくさんの女の子達の前で何かをする
なんて、これまで以上に、もしくはこれまでとは
別次元の恥ずかしさを感じていると思いますが、
それでもかまわない、ぐらいの心構えはできた
ようです。

 そんな澪の気持ちを知っているのかいないのか、
唯達は企画段階から次々にアイディアを出してますね。
皆で好き勝手に意見を言うのをおもしろがってるだけ
なのかな、と思ったら、最初に出ていたアイディアの
ほとんどが実際に実行されたみたいで。ある意味夢を
実現しちゃう、彼女達のバイタリティはなかなかの
ものかもです。
 ケーキは紬のお得意で(「共同作業」のお相手が、、、
何か百合的にはいいシチュエーションかもです)、
キャンドルサービスもありました(これは律の伏線?
でもわかったのはさわ子だけだったかも)。お色直し
は、、、本人が猛反対だったみたいですけど、まあ
どれにしても意外と参加者には受けていたようですね。
 ファンクラブの娘達は、澪のしてくれる事なら
何でも大歓迎だったりするのかな? 彼女達は、澪が
緊張して失敗してしまう所も、「かわいい」と言って
受け止めています。ですが、澪の作詞のセンスに
ついていける人はあまりいなかったようで、、、(てか
澪が周りをぶっちぎりで引き離していた?)。

 彼女達が澪に何を求めているのかが、ちょっと気に
なりますね。ファンクラブができたきっかけは、
文化祭での澪がとても魅力的だったかららしいの
ですけど、それって、かっこよかったとか演奏が
うまかったからといよりは、演奏後のハプニングが
皆のハートをわしづかみにしてしまったから、なの
かも。そのためファンクラブとしては、普段かっこいい
澪が時々見せるかわいらしさを愛でる、というスタンス
で活動しているとも考えられそうです。(もしそうなら、
例えば第5話で澪を「かっこいい」と表現していた純
とかとはまたちょっと別の感覚を持っているのでは。)
 「お茶会」に集まった女の子達の思いは、やはり
ファンとしての気持ちなのかもですね。澪の方も、
それを理解して行動する必要があるのかも、という
気もします。

 さてそのファンクラブを作った恵ですけれど、
ここでは主に回想場面の中で描かれていました。
いつもは人当たりが良くて決断力もあり、和も
尊敬するような、生徒会長にふさわしい人物らしい
ですね。澪も間近で見て素直にかっこいいと思えたの
では。
 ですが恵には、ずっと隠してきた事があったみたい
です。本人はその事をとても恥ずかしがっていて、
わかってもらえる人にしか打ち明けていなかった
ようです。
 けれどだからといって、ごまかしたり嘘をついて
隠そうとしたりはしないのですよね。この辺りの
潔さは、彼女の本当の人柄を示している気がします。
生徒会長として学校の皆のために働き、また皆から
尊敬される人物像が、やはり恵の本当の姿なの
でしょう。
 ではなぜ彼女があまりおおっぴらにできない趣味に
走ってしまったのか、、、。それはやっぱり、澪がとても
魅力的だったからなのではないでしょうか。恵が、
生徒会長らしいとは思えない道を選ぼうとするほど、
澪の姿はチャーミングだったのかもしれません。
 とはいえ、やはり恵も澪の「ファン」なのでは、
とも感じられます。もし彼女が澪に恋したのなら、
ファンクラブを作ってライバルを増やすような真似は
しないで直接アタックするのかな、とも思います。
 澪を愛でる気持ちは誰よりも強かったのでしょう。
会員達も、創始者だからとか生徒会長だからという
よりは、恵の愛の力(?)を認めて会長になって
もらった、みたいな経緯があった?

 そんな恵も、生徒会や諸々を和に任せて桜高を
後にします。大学生としての新しい生活に入った
後、彼女は学校に顔を見せるでもなく、和に連絡
する様子もなかったみたいです。
(ここで、恵がもう澪には興味をなくしたのでは、
といった事を言う律達に、梓が猛然と反発してますね。
なぜ彼女がそこまで心変わりを否定するのでしょう
、、、。たぶんこの時の梓は、「卒業」とともに何かが
「変わる」のがとても嫌だったのかもしれません。
彼女は、恵の話題と自分の状況とを重ねて見ていたの
でしょうね。
 自分以外の軽音部員は、ほぼ確実に自分より1年も
先に卒業してしまう。先に部室からいなくなって
しまうだけでも寂しいのに、唯達が心変わりして誰も
桜高軽音部を振り返ってくれなくなったら、、、と
考えると胸が苦しくなるのではないでしょうか。
だから似たような状況を懸命に否定する事で、
自分の気持ちを落ち着けるのと同時に、唯達にも
ずっと自分との関係を保ってもらいたいと考えて
いるのかも、、、。
(けれど変わる事をすべて否定してしまうのはあまり
良くないようにも感じてしまいます。ずっと同じ
状況のままでは成長する事ができないでしょうし。
それに変わると言ってもすっかり心変わりする
わけではないのでしょう。立場が変わったとしても
気持ちが変わらなければ同じように愛情を与えあう
事ができるでしょうから。
 とはいっても梓としては、唯達が目の前から
いなくなってしまうのはとても寂しいのでしょうね。
少なくとも梓と唯だけでもいつも一緒にいられる
ようになったりすると良いのかもです。))

 恵はもうすっかり高校時代の気持ちなんて清算
したのでしょうか、、、? どうもちょっと違う
みたいですよね。彼女が最後に見せた表情には、
何かありそうな。これからも恵が澪達にどんどん
関わっていく展開を期待したいです。
 この第7話を見ていて何となく恵の在学中ももっと
たくさんエピソードがあったように感じられます。
回想回みたいな形などでその出来事の数々(できれば
百合なテイストのもの)を見てみたい所です。

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