ハートキャッチプリキュア! 第16話
だんだん板に付いてきた部活動で、えりかは
皆に頼りにされ自分も一生懸命部活に打ち込んで
います。彼女の横顔を見るつぼみの表情は
、、、。前向きに皆のために奮闘しちゃうえりかの
そばにいられる事、そしてそのえりかから
自分が大事に思われている事が、つぼみには
とても嬉しいのではないでしょうか。
テレビアニメ「ハートキャッチプリキュア!」、
第16話「ライバルはえりか!演劇部からの
挑戦状です!!」です。
放課後の学校でつぼみは、遊びに来ていた
るみと絵本の朗読をしていた。感情を込める
事ができずどうしても棒読みになるつぼみに、
突然声をかける者があった。彼女の名前は
高岸あずさ。演劇部の部長で将来は女優に
なるのを夢見る実力派だ。そしてえりかとは
浅からぬライバル関係にあった。
前回第15話の後に放送された次回予告で
サブタイトルが紹介された時、「ライバル」
という言葉が目につきました。えりかの
ライバルなら、いつも2人で張り合っていて、
何とか相手を負かそうと頭の中はずっと相手の
事ばかり考えてしまう、みたいな存在なのかな、
と。ずっとそうしている間に相手から目が
離せなくなり、やがて別の感情に目覚め始める、
なんていう展開まではなかったとしても、
気になる相手には違いないのでしょう。
第15話では、つぼみが、いつきを女の子
だと意識しながらもやっぱり憧れずには
いられない気持ちが描かれていました。思わず
口から出た「惚れ直しました」の言葉を慌てて
「お友達として」と言い繕う辺りも、かえって
つぼみが、女の子同士であるいつきとの間に
淡い思いを抱いている雰囲気を感じさせている
ように思えます。
なので、つぼみに対するいつきのような、
つい気持ちを動かされてしまうような女の子が、
えりかにもいてもいいのでは、という感じが
ありました。そこで「ライバル」登場、だったので
ちょっと期待を、、、。
とはいえ少なくともこの第16話では、2人
の間にはそれほどまでの感情は表されていない
感じですね。誰にでも気さくに話しかけ気楽に
楽しくおしゃべりできるえりかが、唯一
ライバル心を抱く相手ですからそこには何かが
あるのでは、とも思ったのですけれど、まあ
そこまでではなさそうです。
第15話の中でも少し描かれていましたけれど、
ファッション部の活動はかなりにぎやかになって
きているみたいですね。1人1人が意見を出し、
皆で考えて、デザインや裁断、縫製などを
うまく手分けして行っているようです。
ファッションに興味があったものの妹のるみの
面倒を見なければならなかったななみも、今は
部活を楽しめているようです。彼女が選んだ
解決策は、、、るみを学校に連れてくる事だったの
ですね。本編の冒頭ではつぼみがるみと一緒に
いましたが、たぶん部員達で代わる代わる
相手をしてあげているのでしょう。(シプレと
コフレもお手伝い?)
こんな風に皆で集まって作業をしている中心
には、いつもえりかがいるようです。皆の
意見を生かしながら、なおかつ自分の考えも
抑え込まずに主張する、といった感じで、
えりかはとてもうまい具合に皆の活動を循環
させている雰囲気です。
最初の頃の彼女の印象は、ムードメーカー
みたいな位置づけかなと思っていました。場が
緊張したり険悪になりそうになった時、えりかの
言葉や振る舞いが周囲を和ませる、というような。
でもこの頃の彼女を見ていると、部長として責任
のある立場をそつなくこなしている感じですよね。
これから先ファッション部のピンチみたいな
場面が出てきた時にどうなるかはわかりません
けれど、えりかは彼女なりのリーダーシップを
発揮してくれるのかもしれませんね。
一方のあずさは、いろいろと問題を抱え込んで
しまったようです。演劇が大好きだから部活
でも一生懸命やろうとする、その姿勢はえりか
とも近いと言えそうです。けれどそのやり方が
あまり良くなかったのでしょうか、部員達の
不満がたまっていったみたいです。
部員達も、あずさが演劇を大切にしているのを
わかってはいるのでしょう。あずさは、もう少し
だけ自分と部員達との関係を振り返れば、何が
必要なのかを思い出せるのかもしれません。
部員達がいろいろなものに気づくきっかけに
なったのは、やはりデザトリアンの「心の叫び」
だったようです。あずさが皆の前では決して口に
出さなかった言葉がこんな形で伝わって
しまうのは、(前にも書いたかもしれません
けれど)ちょっと考えなきゃなのかも、という
気もしたりします。
(そういえばストーリーとは関係ないのですけど、
デザトリアンとの戦闘中にやたらブロッサムの
スパッツが強調されてたような、、、。別の話数
でも取り扱われていましたね。まあともかくこの
シリーズではスパッツが継承(復活?)されて
いるみたいです。)
ではあずさの方に部員達との関係を取り戻させ
ようとしたのは、、、えりかだったらしいです。
えりかのアドバイスは適切だったようですね。
これほど客観的に物事を見られるえりかは、実は
けっこう大人なセンスを持っているのでしょうか。
あまりできすぎた娘よりは、悩みやコンプレックス
を抱えながらそれでも一生懸命努力しようとする
姿の方が感動的かもしれませんけれど、、、その
辺りはこの後の物語次第なのかもですね。
つぼみは、ずっとえりかと一緒にいて、彼女が
話す事や行動の数々を全部見ていました。そこで
感じたのは、何というか安心感、みたいなもの
だったのかなという気がします。
時々わがままになったり、茶化してきたりもする
けれど、えりかは皆のために精一杯努力する
素敵な女の子なんだ、とつぼみは感じているの
ではないでしょうか。現にファッション部の
部員達は皆えりかを頼りにしてますし、ライバル
のはずのあずさもえりかのおかげで立ち直れて
いる。引っ込み思案な自分から見たら、とても
憧れちゃうような魅力的な一面をえりかは持って
いる、つぼみはそんな風に思ったのでは。
そして何よりも、これほどの女の子が自分を
求めていてくれるのが、つぼみには嬉しかったの
ではないかと思えます。「つぼみでいい、ううん、
つぼみがいい!」と言ってくれたえりかの言葉は、
今もつぼみの胸の中で生き生きと輝いているの
でしょう。
これから待ち受けているかもしれない苦難にも、
この言葉があればつぼみは耐えられる事でしょう。
またえりかも、つぼみへの気持ちを強く持ち続けて
いけると良さそうですね。
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