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2010年5月22日 (土)

ComicリリィPLUS Vol.1

 新創刊になって新しく掲載される作品も
ありますし、これまでの連載も引き継がれて
います。全体の雰囲気としてはこれまでと
近い感じもありますけれど、少しずつ変わって
いく部分もあるのでしょうね。

 発行元ライスリバー、発売元文苑堂による
RICE RIVER COMICSよりリリースされた百合
アンソロジー、「ComicリリィPLUS」のVol.1を
見てみました。
 この本は、Vol.3までが発行された「comicリリィ
をリニューアルしたものとなっています。
判型や掲載話数、ページ数などの構成は
だいたいVol.3と同じのようです。何となく
引き継がれている雰囲気には安心感がある
かもですね。変わっていくとしても少しずつ
着実に、なのかもしれません。素敵な本に
なっていくと良さそうです。

 表紙はこれまでと同じく椿あすさんが担当
されています。今号ではバンドがテーマになって
いるようです。別の記事にも書きましたけれど、
2人組ガールズユニット、という感じが良い
ですね。星とキラキラに囲まれた背景も
ライブステージのイメージがあり、その場所で
楽しそうに演奏している姿が印象的です。

 では収録されているコミックについて一部
ご紹介、、、。

(・作品名(作者名(敬称略)))

・茜色の方程式(杜講一郎、さくらあかみ)
 中学時代からの友達の千花に恋心を抱いて
いる茜。ある日、無防備に自分の膝で寝ている
千花に、彼女は口づけをしてしまう。その瞬間、
どこからかシャッター音が鳴り響いた。
 茜は自分の気持ちが恋だとはわかっている
みたいですけれど、それをどうしたらいいのか
迷っているようですね。千花との関係もまだまだ
みたいですし、もう1人の女の子(名前が出て
いないようです)の気持ちも何かありそう。
続き物との事なので次号も見られそうです。
 ところで杜講一郎さんとさくらあかみさんの
コンビで「カメラ」というと、「瞳のフォトグラフ
という作品があるみたいですね。このコミックは、
FlexComix WebYahoo! コミックなどで期間を
区切って無料配信されているもので、私は実は
読んでいないのですけれど、、、こちらも百合あり
らしいですね。単行本の第3巻が6/12に発売
されるようです。

・3つの嘘-嘘の先に-(沙垣長子)
 みかに対する態度をあき子からなじられた
悠華は茫然自失になってしまい、降る雨にも
打たれるばかり。やがて倒れてしまった彼女を
保健室へ連れて行ったのは、みかだった。
 3人の中で1人が1つずつ嘘をついて、その
影響がどんどん広がっていく、という構成が
面白いですね。相手のためを思ってした事でも、
思いがけない結果を生む場合もあるようです。
この物語はここまでらしいですけれど、最後が
ちょっと急展開だったような、、、?

・7日間の恋人(柊圭)
 麻衣が寮長になって1人部屋へ移った後、綾乃
の部屋に後輩の楓が入ってきた。が、突然楓は
綾乃に交際を申し込む。綾乃が戸惑っていると、
1週間のお試しでもいいと食い下がるのだった。
 麻衣のアドバイスを受けて、綾乃が楓に向かって
「一緒に寝よう!」なんて無邪気に言っちゃう所が
ちょっと微笑ましいですね。告白した側の楓に
とっては嬉しい(?)はずなのですが、、、という所が
物語の展開になります。2人ともこの巡り合わせ
を大切にできると良いかもです。
 柊圭さんの作品は、「comicリリィ」Vol.1に掲載の
「ハロウィンラプソディ」からずっと同じ学校の
女子寮が舞台で、主人公が少しずつ変わりながら
ストーリーが続いている感じです。こういう形も
面白いですね。

・rapunzel(こもだ)
 美緒(みお)の長く美しい髪をとかすのが、彩花
(さいか)には至福の時間。またそれと同じぐらいに、
彼女は美緒を愛していた。ある日、彩花は美緒と
クラスメイトとの会話を立ち聞きしてしまう。
 彩花は、自分が他の人から、特に美緒からどんな
風に思われているのかを、あまり深く考えた事が
なかったのかもしれませんね。相手と愛し合う
よりも、相手に愛情を注ぐ事が目的になって
しまっていたのかも。2人がそこをきちんと乗り越え
られるのかどうかが気になります。

・ブルマーブルマニアックス 第4話(剛田ナギ)
 葉子をおびき出すつもりで勝手に「ひとりブルマ
同好会」を立ち上げる千早。しかしそこに現れたのは
生徒会長のミカコだった。彼女は葉子とただならぬ
関係にあるらしい。
 いつの間にか獣耳が千早の標準装備になって
しまった? と思ったのですけどそうでもなかった
ようです。やっと葉子に一歩近づく事ができた
千早ですけれど、まだいろいろ壁が待ち受けている
みたいです。それにしても美紀、、、友達思いの
いい奴ですね。

・円香と芽衣の秘密の工房 第4話(TSUNE)
 サイドカーの修理に励む円香と、彼女を見守る
芽衣。一方、昨夜のわがままな振る舞いのせいで
外出禁止を言い渡された桃香は、何とか円香お姉様に
会おうと隙をうかがっていた。
 「comicリリィ」Vol.3に掲載の第3話では、芽衣が
桃香に嫉妬心のようなものを抱いたようですが、
年の差や身分の違いが影響を与えそうな気もします。
円香としてはつきあいの長い桃香の方をより気に
かけてしまいそうですけれど、何とか真実を見つけ、
その上で誰を愛するのか考えなきゃなのかもです。

・先生とわたしとポケベルと、、、(おこさまランチ)
 リコは広子の部屋に遊びに来ていた。広子が
レポート執筆の真っ最中で部屋は散らかっていたが、
リコにとっては相手をもっと知るチャンス。リコは
興味津々で部屋の中を眺めていた。
 こちらも「comicリリィ」Vol.1からリコと広子の関係を
描く物語が続いていますね。少しずつ2人の距離が
縮まり、ついに両思いにもなれましたけれど、受験が
終わってもリコはまだ広子を「先生」と呼んでますし、
2人がもっと寄り添いあう甘いエピソードはさらに
つながっていきそうです。
 この作品は、SNSやキャラ育成アプリ、「つぶやき」、
ポケベルなど、携帯や通信をモチーフにした小道具が
毎回出てきているようです。それと、家庭教師の
広子が学生の頃憧れていた家庭教師の先生といった、
世代をつなぐような話題があるのも特徴かもですね。

・えすとえむとえとせとらっ!(楽時たらひ)
 入学直後に入院したためクラスにまだなじめて
いない狭武を何とか元気づけようとする摩周奈緒。
「仲良し計画」はいつも失敗してしまうが、奈緒の
友達が、そのたびに彼女を励ましてくれた。
 自分が女の子から愛されているらしいのに自分が
引け目を感じてしまう狭武は、かなり奥ゆかしい人
なのかもしれません。奈緒はそういう所を含めて
彼女とお近づきになりたいらしいですけれど、
奈緒の気持ちが恋愛感情なのかどうか、狭武は
彼女をどう思うのかなど、気になります。

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