百合姫S Vol.11 その3
コミックスの発売が予定されている「南波と美鈴」
や「ユリポップ」は今号の本誌掲載分も楽しい
感じになっていますね。また、他誌掲載の作品
ではありますが「ささめきこと」についても、
アニメ版と一緒に深く語られていて見所になって
いるのでは。
発行一迅社、「コミック百合姫S」Vol.11を
見てみました。内容を一部ご紹介、、、。なお、
以前にレビューした記事もありますのでよろしければ
見てみてください。
・コミック百合姫S Vol.11
・コミック百合姫S Vol.11 その2
巻末には「ささめきこと」の記事が掲載されて
います。原作コミックスの作者、いけだたかしさん
と、アニメ版の脚本を担当された倉田英之さんの
特別対談となっています。お2人とも百合について
お考えになる所が多いらしくかなりたくさんの事を
話されていたようです。その中では、どうやって
この作品がアニメ化されていったのかなども
語られています。また、原作を始めるに当たって
いけださんは志村貴子さんの「青い花」や、吉屋信子さん
の作品への意識があったらしいですね(「青い花」
については、Webラジオ「彩陽・めぐみのささめきらじお」
にゲストで登場された時もおっしゃっていました)。
そしてお2人のお薦めの百合作品を挙げる部分も
あるのですけれど、、、あまり百合そのものという
作品は少なかったみたいです。まあこういった
他のジャンルの作品でも百合を想像できる余地は
ある、という事でしょうか。
その他、この号では、読者コーナー「Sな百合姫さま」
はお休みでした。この前発売されたVol.12にも載って
いないみたいです。Vol.12のスタッフコメントの
下にある断り書きによると、改めてVol.13でお便り
の募集を行い、Vol.14から新しく読者コーナーが
始まるらしいです。半年後、という事になります
けれど、どんな風にリニューアルされるのか、ちょっと
気になります。
(・作品名(作者名(敬称略)))
・南波と海鈴 Vol.26(南方純)
書店の中で捜し物をしている海鈴。見つけたのは
「コミック百合姫」の最新号で、平積みされていた
ものの残りは1冊だけ。急いで手にしようとすると、脇
から他の人の手が伸びてきた。
自分が実際に抱いている女の子同士の恋愛感情で、
日々一喜一憂している海鈴には、百合姫を読める
時間が癒しのひとときなのかもですね。同じ思いを
抱いている女の子となら意見も合いそうな所ですが、
曲げられない主張はあるようで。というか思い人が
同じだから衝突している? それにしても登場人物達
の間ではけっこう百合姫が浸透しているみたいですね。
・特盛りプリンを持ってこい(すこやか)
リュシーは、仕事の紹介所を通じて、住み込みの
働き口があるという屋敷を訪ねる。文無しの彼女は
何としてもここで入りたかったが、応対する女主人、
マクシミリアンはすげなく突っぱねるのだった。
マクシミリアンにとっては、世の中のどんな
物事も、上流階級の人達とのつきあいも、色あせた
ものにしか見えなかったのかも、という気がします。
彼女の言っている能力が本物かどうかはわかりません
が、リュシーだけは他の何者とも違って見えたの
でしょう。ていうか体の波長(?)が合えば、理屈なんて
二の次、とか?
・コノハナリンク act.8(玄鉄絢)
盛り上がる文化祭の雑踏の中を、1人の少女が歩いて
くる。彼女はあるクラスの出し物を訪れるが、他の
人間の給仕を断り、1つの列に並ぶ。やがて順番が
回ってきた彼女が相対したのは、智恵利だった。
智恵利が前の学校で経験したらしい出来事(彼女の
転校も関係があるらしいです)が語られそうな予感、
ですね。本人は以前少しだけ口にしていましたけれど、
やはり百合な感情が関係しているようです。それから
演劇部の上演も近づいているみたいですね。海外に
いるらしいみひろの友達(?)は間に合うのか、そこで
何が起きるのかなど、気になる事が多いです。
・ひめちゃんはやっぱりてれやさん(珠月まや)
唐突にひめにデートを迫る月子。2人では嫌だと
ひめが言うと、それじゃあ、と美晴がグループデート
を提案する。驚くひめをよそに、美晴は他の女の子達
にも声をかけ始めた。
いつもは月子のあまりの天然ボケぶりに、激しく
ツッコミを入れざるを得ないひめですが、今度の
ようにまっすぐに言われるとよけようがないみたい
です。月子の前で口ごもってしまう彼女は「らしくない」
感じですね。これから2人の関係は発展していくの
でしょうか。両思いになれたとして、月子はひめに
どんな思いやりを見せてくれるのでしょうか。
ていうかこのエピソードの続きは本誌には載らない
、、、? 単行本なら来月発売予定ですから本誌を
待つよりは早く見られそうですけれど、、、それにしても
デートの雰囲気はどうなるのでしょう。
・apocalypse Chapter:3(倉田嘘)
ゲームに否定的だった夏も、今では久美子達4人の
パーティ(PT)の先陣を務めるほどの腕前に。だが
ある日、学校でゲームについて話している時、彼女は
久美子のゲーム機を誤って床に落としてしまった。
夏がゲームで味わっている感覚は、めまぐるしく
変わっているようですね。そうなる理由は、ゲームに
のめり込んでいるから、と早苗は思うかもです。が、
絵梨や、そして久美子は別の事を感じているようです。
夏本人が気づく前に街へ着きそうですが、街の人々が
久美子と夏のマリッジリングを見た時、どういう
反応を示すのか気になります。
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