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2010年3月 9日 (火)

キディ・ガーランド 第21話

 ク・フィーユとの記憶、アルフリートとの記憶。
アスクールにとってはどちらも事実のようです。
自分が2人に対して「能力の共鳴」を起こしているのも
間違いなさそうです。彼女がどちらかを選ばなければ
ならないのだとしたら、、、。彼女がク・フィーユに
した事に、彼女の決意が表れているのでは、という
気がします。

 テレビアニメ「キディ・ガーランド」、第21話
蘇る記憶」です。
 Gソサエティの本拠地に乗り込んだアスクールと
ディアはク・フィーユに再会するが、彼女はやはり
記憶を失っていて2人の事を憶えていない。それ
ばかりか彼女はガクトエルを「お兄様」と呼んでいた。
敵対的な態度をとるク・フィーユにアスクールが
必死に訴える中、突然地面が揺らぎだした。彼女達の
いる都市全体がワープを始めたのだ。

 目的の達成が近くなっているためなのか、ガクトエル
(アルフリート)はだんだん手段を選ばなくなって
きているようですね。自分の所にやって来たアスクール
を逃がさないように全力を挙げています。
 シャドウワーカー3組6人全員がアスクール達を
取り囲み、だんだん追い込んでいきます。途中何とか
ディアとタマを別の場所に置いてきたものの、今度は
残されたアスクール1人に攻撃が集中し、、、。この
様子を見たリトゥーシャやパウークも、攻撃している
側なのに何かいたたまれない気持ちになっている
ようです。
 もともとシャドウワーカー達は、GTO側の人間全員を
憎んでいるわけではないみたいです。確かに自分達を
ひどい目に遭わせた人達は許せずにいるのでしょう
けれど、無関係なアスクールやク・フィーユ本人達
には別に憎しみを抱いてはいないように感じられます。
 以前の話数で、記憶を失ったク・フィーユが自分達
の所へ来た時、最初は役目で見張っていたような
雰囲気もありました。が、彼女の不安のようなものを
見る内に、相談に乗ったりするようになり、友達と
話すような気さくな一面も見せていた気がします。

 けれど、そんな暖かい雰囲気も一瞬で消し去られて
しまいます。シャドウワーカー達にとってガクトエル
は絶対的な存在のようで、この人の命令なら、どんな
非道な事でも従う以外に道はないようです。
 とはいえ、ガクトエルのやり方はけっこう無理矢理な
部分もあるように思えます。シャドウワーカー同士を
互いに監視させて密告させたり、「妹姫」の地位を簡単に
すげ替えたり、シャドウワーカー達を思いやっている
ようにはあまり見えないですね。
 それでもサフィルやリトゥーシャ、シェイド達は、
ガクトエルに従っています。自分達が人並みに扱われて
いないとわかっていても、逆らったりなどしない
みたいです。
 そうするのは、苦しみから救い出してくれた恩へ
報いる気持ちと、ガクトエルのカリスマ性があるから
なのかもしれません。けれど、Gソサエティを公に
認めさせて発展させていこうとするなら、それだけでは
足りないような気もします。いつか真実が暴かれた時、
ガクトエルは仲間からも批判され追放されたりするの
かも。
 ですがこの人の目的は、何か別の所にもあるようです。
ワープで移動した先に待ち受けるものさえ手に入れれば
後はどうなってもいいと思っていたりする? その辺りの
本当のねらいは、これから明らかにされていくのかも
ですね。

 さてそして、アスクールとク・フィーユの絆が大きな
意味を持ってくる展開ですね。偽物の記憶を植え付け
られてしまったク・フィーユの前に、アスクールは
もう一度立ちはだかります。記憶を取り戻させる方法
なんて、この時のアスクールは一つも持ち合わせて
いません。でもどうしても、今すぐに、ク・フィーユを
助けたい、以前のような彼女に戻ってほしい、という
気持ちがとても強かったのでしょうね。
 アスクールは必死に訴えかけますが、ク・フィーユ
にはなかなか届かないようです。いえ、届きそうには
なっているのでしょう。ですがそのたびに、髪飾りに
仕掛けられた何かの機械が作動して邪魔をしている
みたいです。
 という事は、もし誰にも邪魔されずにアスクールの
言葉がまっすぐにク・フィーユに伝われば、シャドウ
ワーカーが植え付けた記憶など吹き飛ばす事ができて
いたかも、、、。それだけ2人のつながりが強いという
意味なのではないでしょうか。

 けれどアスクールはシャドウワーカー達に取り囲まれ、
絶体絶命のピンチに。特殊な糸で縛り上げられ身動きが
とれなくなってしまいます。
 なのにアスクールは、自分の体が傷つくのもおそれず、
前へ足を進めようとします。向かう先にいるのはただ1人、
ク・フィーユ。彼女を取り戻したい、というよりはもう
ほとんど彼女のそばにいたいという気持ちだけで、
アスクールは前に進んでいるようにも見えます。この
思いは決して誰にも止められないのでしょう。

 やがてやっとク・フィーユとふれあえたアスクールは、
ある行為を、、、。この場面が、ここ何話かの中で一番
盛り上がる所なのでしょう。
 ですが何となく、そこまで高揚した場面とも言えない
感じだった気もしたり、、、。やはりこれまで簡単に
キスシーンが多く描かれてきたのが影響しているのかも、
とも思えます。
 これまでだと、ディアがアスクールやク・フィーユ
(それとタマも)にパワーを与えるために相手にキスを
する場面が幾つかありましたね。ディアとしてはほとんど
無自覚に相手に唇を寄せていました。またされる方も
心得ていて、例えば第16話でク・フィーユは、自分に
足りない力を補うために、ディアに向かって厳しい声で
「キスして」と叫んでいました。
 ディアとアスクール達との間でこういう関係があった
事で、キスの意味が少し変わってしまったようにも
感じられます。

 ではアスクールとク・フィーユについてはどうでしょう。
彼女達の間ではこれまでキスはしていませんでした。
けれど第15話では、夢の中ではありますが大観衆の
前で熱い(?)口づけを見せていますね。
 こんな風にいろいろな所で女の子同士の口と口が
くっついていて、しかもどれにも恋愛感情が含まれて
いないらしい描かれ方になっていると、また今度も?
と、つい身構えてしまうのかもしれません。ここでの
アスクールとク・フィーユは、確かにこれまでとは
違う気持ちで、それも初めてのキスだったと思われ
ますので、他のどれよりもさらに印象的な描かれ方に
なっていると良いかな、と思ったりもします。

(例えば、、、シャドウワーカー達に痛めつけられ、
自分の能力も使いすぎてしまったアスクールが、
何とかク・フィーユのピンチを救いますが、もはや
限界。それでも記憶を取り戻させるためにと、唇を
寄せて、、、「ねえ、ちゅーして」と。事情がわからない
ク・フィーユは「ちょ、な、突然何言い出してるのよ。
あんたと私は敵同士、そんな事普通しないでしょ!?」と
なぜか慌てた様子で。一方アスクールはほとんど体力を
使い果たしているため、目も開けていられなくなり、
息も絶え絶えに。それでも力を振り絞って、顔を
ク・フィーユに近づけ「ねえ、お願い。ちゅーして」と
懇願。頬を上気させ唇をすぼめる相手の顔を間近で
見たク・フィーユは、その魅力に惹かれてつい唇を
重ねて、、、みたいな流れもあっても良いかな、なんて
思ってしまいました。)

 これでアスクールとク・フィーユの関係がすっかり
元通りになったかというと、まだわからない感じです。
次回辺りは2人の間でまだ苦しい展開がありそうな
気もします。
 けれど、アスクールは目の前に2つあった道の内、
1つを選びました。それはとても困難で、今の彼女の
立場では簡単に成し遂げられそうには見えません。
ちょっとでも気を緩めれば、望まない結末へと向かって
しまうのでしょう。
 それでも彼女はそちらを選択しました。有効な
解決策や強力な武器も持っていない彼女が唯一
できるのは、「求める」事だけ、のようにも見えます。
たとえ力がなかったとしても、相手を求める事を
あきらめなければ、いつか願いは届くのかもしれません。
その先に、愛する人と微笑み合いながら、手を携えて
歩いていける未来が待っていると良いですね。

・「キディ・ガーランド」レ ビューリストレ ビューセンター

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