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2010年3月17日 (水)

ソラノヲト 第11話

 笑ったりくしゃみをしたりするのも同じ。
持ち物だって一緒。同じ人間ですから当たり前
なのかもしれません。けれどカナタ達と相手との
間には、言葉の壁よりも高い障壁が立ちはだかる
事になりそうです。カナタはそれを承知でこの
砦に来たはずではありますが、今の状況をどう
思っているのでしょうね。

 テレビアニメ「ソラノヲト(ソ・ラ・ノ・ヲ・ト)」、
第11話「来訪者・燃ユル雪原」です。
 降り積もった雪の中、カナタとクレハは
パトロールの任務に就いていた。途中、2人は
崖から下ろされたロープを発見する。下の雪原で
凍死しかけていたのは、兵士と見られる1人の
少女だった。彼女の着ている軍服の徽章を見て、
カナタとクレハは愕然とする。彼女はヘルベチア
と敵対するローマ軍の兵士だったのだ。

 リオが去った後の寂しさに浸る間もなく、砦
では事件が起きているようです。首都や国の間
の情勢が伝わりづらいこの街では、これは急展開
なのでしょう。
 というか最初アーイシャが登場した時、男性
のように見えてしまいました。これで女の子達
だけの緩やかな(かしましい?)砦の日々も
崩れ去ってしまうのかと、別の意味での急展開(?)
を想像して少し寂しくなっていたのですけれど、
そうではなかったようですね。

 休戦状態にあるとはいえ、まだ休戦助役が
結ばれたわけではありません。また例えば
条約が締結されたとしても、終戦ではないため
安心はできなさそうです。
 そんな状態で「敵」の兵士を見つけたら、
軍人がする事は限られているのでしょう。
特に斥候だったとしたら、本隊が近くにいる
はずで、そこに砦の様子でも知らせられていた
としたら大変な事になってしまいそうです。
「時告げ砦」の4人は軍人ですし、ここで迷う事も
ないはず。確かにクレハも、そうするべきだと
力説しています。
 でも彼女達の間に流れる空気はどこか違って
いるようで。、、、見知らぬ国で行き倒れている
人がいたら手を差し伸べて助けてあげる、という
行動は、一般の人達ならよくする事でしょう。
アーイシャを前にした彼女達は、そうする事を
望んでいるように見えます。
 ですが通常の状態と違うのは、まだ戦争が
続いているという事と、カナタ達とアーイシャが
敵国の、しかも軍人同士だという事。いくら
ゆるゆる」な小隊だったとしても、この関係
から目を背けるわけにはいかないのでしょう。
 フィリシアは、自分の過去の経験の影響
なのか、カナタ達にはつらい思いをさせたく
ないという気持ちが働いているみたいです。
けれど、それがどこまで通じるのか、、、
ヘルベチアの軍事組織はそれほど緩くはなさそう
ですし。彼女の判断が、かえってカナタ達を
危険に陥れてしまう可能性があったりするの
でしょうか。その辺りが気になります。

 そしてノエルは、アーイシャとの出会いに
何かを感じているようです。それは彼女の
過去に関係があるらしく。思い出の中では、
ノエルはよく笑っていたみたいですが、その
表情を奪い去ってしまうような事件があったの
でしょうね。
 今は、ノエルはアーイシャに笑顔を向けて
います。彼女がこんな風に笑えるように
なったのには、やはりカナタとの出来事
大きく影響を与えていると思えます。
 さらに食事などのお世話の方も、カナタ
並みに(?)一生懸命やっているようです。
ここまでするのは、相手に安心してもらいたい
から、なのかもですね。(過去の罪滅ぼしを
したいから、と思ってしまうと笑顔の意味が
ちょっと変わってしまいそうですし。)
 過去の彼女は軍の何か重要な部分に関わって
いたらしいです。けれど、それを詳しく語って
今の戦争とつなげていくには1クールでは
足りない気もしたり、、、。次のエピソードで
どんな風に描かれるのでしょうか。

 アーイシャはローマの言葉でしゃべる、という
設定のようです。実際に話していたのは、、、
ドイツ語とかでしょうか? ヘルベチアでは、
地名などでフランス語が多く使われている
っぽいので、やはり雰囲気的にはヨーロッパを
舞台にしている感じかもです。(フィリシアの
名字がハイデマンなのはドイツ風?)
 そのアーイシャに言葉が通じているかどうか
確かめるために、フィリシアが相手をあおる
ような言葉を平然とした表情で言っていました。
相手を試すには効果的な方法ではありました
けれど、何を言っているのかわかったカナタ達
には、かなり刺激的だったみたいですね。
こういうのも上司から部下への嫌がらせの
一つになってしまいそう?

 カナタ達の上に戦争の影が重くのしかかって
くる流れになっていますが、こうなってくると
百合的な演出は出しづらくなるでしょうか、、、。
まあこれまでのエピソードの中にもこれはという
ものはあまりなかった感じでしたし、ここから
先も期待するのは難しいかな。この部分は5月に
発売予定PSP版ゲームで補う事になるの
かもしれません(それにしても新しく紹介された
ギャラリーのイラストは何だか過激なような
、、、)。

 以前第1話の記事でも書きましたけれど、
戦争をしている世界で軍人(しかも15歳)が
主人公になっていると重苦しい雰囲気になって
しまいそうな気がします。なのでそこに少しでも
救いのある物語になっていってもらいたい
ようにも思います。この辺りを無理なくつなげて
いくのは難しいかもですけれど、感動的な
物語を見てみたいですね。

・「ソラノヲト」レ ビューリストレ ビューセンター

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