ペンギン娘MAX 第４巻が発売です

　北極学園に転校してきてからというもの、
ペンギンの周りにはどんどん友達が増えて
いって、にぎやかな学園生活を送れている
ようです。その中で芽生えていった、ある
女の子への思い、、、。彼女がその女の子へ
自分の気持ちを伝え、結ばれるのかどうかが
気になります。

　発行秋田書店、月刊チャンピオンREDに連載
されていた、高橋てつやさん作「ペンギン娘MAX」
の第４巻が発売となっています。
　この作品も単行本はここまで、なのですね。
「ペンギン娘」の第３巻から「～MAX」へは割と
すんなり移り変わっていましたけれど、今度は
どこか別の雑誌で連載継続という事でもない
らしく、、、ちょっと寂しいかもです。まあ
これも一つの区切りなのでしょう。

　この作品は、北極学園に転校してきた中学
２年生の南極さくら（ニックネームはペンギン
です）が主人公です。彼女は南極財閥の跡取り娘で
超リッチなお嬢様なのですが、コスプレ大好きな
Aガールでもあり、妹のかえでにはいつも
たしなめられて（説教されて？）います。
転校先では、彼女は２人の女の子と出会います。
１人は、空手道場の娘で荒っぽい性格の中にも
優しさと純情さを持つ択捉鯨、もう１人は神社の
巫女で何が起きてもにこやかな表情を崩さない
「おばあちゃんキャラ」の栗尾ねねです。
仲良しになった彼女達が周囲を巻き込む
ギャグタッチな騒動が描かれていく、という
感じでしょうか。

　ネット配信のアニメも制作されていますね。
タイトルは「ペンギン娘♡はぁと」となっています。
コミックス第２作が「～MAX」でアニメが「～♡はぁと」、
「Max」と「Heart」で「Max Heart」、、、みたいな
仕掛け(?)もある、のでしょうか。そう考えると
例えば「ペンギン娘」の第２巻では、マリーを
連れ去った黒薔薇コミュニケーションズの
本拠地に乗り込む時に「正義のヒロイン」の
コスプレをしていて、そのヒロインの名前が
「ひとりはペンギュア」だったりしましたね。
そういえばあちらの作品の「オールスターズ」な
劇場版が公開されるのはこちらのコミックスの
発売翌日。何かねらいがあったり、、、という
わけでもない？

　「ペンギン娘」の時は少年チャンピオンへの
掲載で、１話６ページほどと短いものでした。
そのためかそれぞれのコマにキャラや効果を
詰め込んだ構成になっていて、これがかえって
作品の熱気のようなものを作り出していた気が
します。
　「～MAX」からはチャンピオンレッドでの連載
になり、週刊から月刊になった関係なのか
１話当たりのページ数も増えました。それと
お色気成分も増えていった感じですね。以前は
　ペンギンは、友情を少し超えたぐらいの感情を
鯨に対して持っていたような雰囲気でしたけれど、
新しい連載ではそれがはっきりした愛情に
発展しているみたいです。それが作品の百合度
をさらに上げていたように思います。
　が、途中から少しずつ男子度が増えていった
感じもありますね。鯨が男性に恋心を持ったり
（似た事は以前にもありましたけれどその時は
相手の顔はほとんど描かれていませんでした）、
元ホワイトベア財閥のお嬢様マリーの部下である
ホワイトナイツ四天王の１人、鰈は実は男性
なのですが、この人が割と前面に出てくるように
なったり、それからペンギンが男性に変身しちゃう
みたいなエピソードもあったようです。もっと
百合方向での発展も見てみたかったかもです
けれど、掲載誌の事情などもあるのでしょう。
　とはいえ、この第４巻ではきちんと百合な
物語の結び方をしているっぽいですね。
ペンギンと鯨の間で何かあるみたいです。
彼女達が結ばれるのかどうかは気になる所
です。

　この作品の発売を記念して、ショップでは
いろいろ企画があるみたいです。とらのあなでは
小冊子「ペンギン娘MAX 4.1」を、アニメイト
では複製ミニ色紙を、ゲーマーズではブロマイド
を、メロンブックスでは着せ替えカバー
「百合ディングバージョン」を先着順で
プレゼントするそうです。たくさんのショップ
で企画があるのですね。特にメロンブックスの
着せ替えカバーは、ペンギンと鯨のダブル
ウェディングドレス、、、ねねも喜んでいます。
　それから、とらのあなでは、この作品が
連載開始する前から、サンクリなどのグッズ
として「ペンギン娘」が扱われていました。
名前も「ペンギン娘百合百合グッズ」なんて
言われていたりしました。そちらのシリーズが
これからも続くのかどうかは気になりますね。
もしかしたらまたペンギンの新しい絵柄を
そちらで見られるのかもしれません。