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2010年2月 6日 (土)

つぼみ Vol.4 その3

 ここでは初参加の作家の方も2人いらっしゃいます。
どちらの作品にも、完璧といえそうな女の子が登場
しますが、その事自体と、キャラ達が親しくなれるか
どうかは、ちょっと別なのでしょうね。いろいろな
ものの向こう側にある本当の愛情を彼女達がつかめる
ようになると良いかもです。

 発行芳文社による百合アンソロジー「つぼみ」の
Vol.4を見てみました。以前に別の記事でも書いて
いますので、よろしければそちらも見てみてください。

つぼみ Vol.4
つぼみ Vol.4 その2

 では前に書いたもの以外の作品について一部
ご紹介、、、。

(・作品名(作者名(敬称略)))

・ミチ
 シフォン(吉田美紀子)
 大雪が降りしきる、田んぼの真ん中を、ミチが先に
立ち、桃が後に従って歩いていた。近所に波の花を
見に行く「デート」だとミチは言い張るが、本当の
意味が別にあるのを桃はわかっていた。(ミチ)
 将来自分達の関係が変わってしまうかもしれないと
嘆くのは、今が一番素敵な時だからなのでしょう。
それを失わないためには努力するしかないのかも
です。けれど相手にそっぽを向かれたらどうしようも
ない、という不安もあり、、、。女の子同士の関係
だとよけいに気弱になってしまうのかも。

・ガールズライド(磯本つよし)
 転校早々、自己紹介が終わったばかりなのに、
教室で蹴つまづいて転びそうになる野辺山セイ。
とっさに体を支えてくれたのは、清里ナン。運動神経
抜群で、勉強もできる美少女だった。
 ナンがセイのピンチに素早く対応できたのは、機敏さ
というよりは、気になってずっと見てたから、だったり
するのでは? 2人の出会いは印象的で、その後の
ナンの活躍ぶりも、セイには魅力的に映ったかも。
2人の明るさ、すがすがしさが、青春まっただ中の
清い交際を順調に育てていってくれると良いですね。

・私の嫌いなあなた(かずといずみ)
 孝子(たかこ)は、同級生の清夜(きよ)が嫌い
だった。清夜は成績優秀、運動もできて人望も厚い。
周囲の人間は誰もが彼女を好意的に見ている。だが
孝子はどうしても清夜を受け入れられずにいた。
 優しさという名目のもとに皆が手加減されている
事実を、孝子は知っているようです。もしかしたら
自分もその中の1人かも、と思ってしまうのが、
彼女は怖いのかも。けれど「嫌い」とでも言わなければ
耐えられないほどの愛情でも、相手に伝えなければ
答えはわからないままなのではないでしょうか。
 本誌でかずといずみさんのコミックが読める
なんて素敵です、、、。次号Vol.5には参加されない
みたいですけれどまた読んでみたいですね。ちなみに
この作品も黒タイツ率が高かったです。

・ひみつのレシピ 4ページめ(森永みるく)
 料理部の活動は月、金の2回だが、月曜日には
調理を行わないせいか部員の出席率はあまり高く
ない。それが高じてついに今日は堀川とちひろ
だけになっていた。
 ちひろはだんだん自分の気持ちを意識し始めて
いるみたいですけれど、堀川にはまだ全然伝わって
いないようです。この意識を変えさせるには、やはり
プレゼント攻撃しかない? それにしても、ちひろが
急に調理室から出て行った時は、前の部長への嫉妬か
と思ったのですけれど、違ったみたいですね。

・しまいずむ その7 もみもみさせて(吉富昭仁)
 4人で遊んでいると、また芳子が遥を部屋から
引っ張り出した。今度は、桜の胸のふくらみを見て
いたらさわりたくなったらしい。遥は仕方なしに
芳子に自分のをさわらせるのだった。
 こうなってくると、妹達は単なるきっかけで、
遥も芳子もお互いが気になっているのでは、とも
思えますね。そんな経験も昔あったみたいですし、
桜と舞の代わりとしてではなくお互いを見つめ
合えるようになると良いかもです。それと最後の
コマの2人の表情が、ちょっと笑えました。

・「つぼみ」レ ビューリストレ ビューセンター

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