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2010年2月 6日 (土)

ひだまりスケッチ×☆☆☆ 第5話

 将来に向かってまっすぐ進んでいこうとする
先輩の姿を見て、また会話をする事ができて、
ゆのは暖かな気持ちになるとともに「ココ」が
成長したのではないでしょうか。相手も、ゆのの
飾り気のない正直な言葉をもらって、前へ進む
力がわいてきているようです。こういう関係も
良いですね。

 テレビアニメ「ひだまりスケッチ×☆☆☆(ほしみっつ)」、
第5話「4月20日 オンナノコのきもち」、
「1月31日 まっすぐな言葉」です。
 二度寝で少し遅れてしまったが、ゆのは宮子
と朝の体操を始めた。そこへ乃莉もやって来て
輪に加わる。3人とも体操服を着ているのは、今日
が全校生徒を対象にした身体測定の日だからだ。
ゆのは背伸びの運動をしたり朝食を控えたり、
ここにきて涙ぐましい努力を見せていた。

 体重を気にしているのはゆのだけではない、、、
というか度合いで言ったらヒロの方が断然気に
しすぎなのかもしれません。部屋のドアを開けた
時のヒロの体勢が、ちょっとコミカルなほど
ではありましたが、彼女の差し迫った雰囲気を
表していたのでは。
 そんな時、颯爽と手を差し伸べたのは、沙英
でした。こうなってしまったヒロにはどう対応
したらいいか、彼女はちゃんとわかっている
ようです。(ここでヒロが言っていた「沙英、
甘いわ!」という感動気味のせりふと背景の効果
も何か楽しいかもです。)それは沙英が、ダイエット
に悩むヒロの思いにずっとふれてきたからなの
でしょう。
 最初の内は、スレンダーな(?)沙英には、ヒロ
が何を怖がっているのか、理解できなかった
かもしれません。が、微妙な「女の子の気持ち」
を見続けるに連れて、自分がどうするのが彼女の
助けになるのか、考えて実践するようになって
いったのかも。身体測定の事だって、1年の時
から見ていてわかるようになったのでしょう。
 そして彼女達は今、3度目の春を迎えています。
これから経験していく行事には、来年はもう
自分達は関わらないかもしれない。そう考える
と、どんな恥ずかしい事でも嬉しい事でも、
一つ一つが大切に感じられるのでは、と思えます。

 そして後半は、有沢の登場ですね、、、! ゆの
には思いがけない出会いでしたが、声も姿も、
第一印象から彼女の胸に強く残ったようです
(アニメで実際に聞けるようになった有沢の
声の雰囲気もなかなか良いですね)。
 あまりにも見とれすぎて、本人の目の前で
転んでしまったゆの。初対面でこれでは、ゆのは
恥ずかしくて用が済んだらすぐに帰ってしまい
そうな所かも。ですが、彼女はそうはしません
でした。有沢が描いている絵と、有沢本人に
惹かれるように、座って言葉のやりとりを
始めます。
 ゆのには、宮子や沙英、ヒロといった人達との
日々も十分に感動や新しい事の連続のはず。
でも有沢との会話は、また少し違う気持ちを
彼女に与えているのかもしれませんね。
 例えば、ひだまり荘の別名の新しいバージョン
も、有沢の口から初めて聞いたみたいです。
あまりほめられている感じではない別名でした
が、ゆのは後になって、何だか照れくさいような、
ちょっと誇らしいような気持ちで、この名前を
自分から使っていました。
 それから「絵のモデルになって」と言えば
続けざまにこう言うのがお約束、みたいな
ジョークを有沢が口にした時に、ゆのは本気で
恥ずかしがっていました。高校の美術科に
入学して半年以上もたつゆのならこの「お約束」
だって心得ていても良さそうですよね。
もしかしたら有沢の前でつい素になって
しまったのかも。

 有沢がその場で描いた絵を見て、ゆのは
感動しています。技術的にうまいだけじゃない
作品のすばらしさを感じて、素直な感想が
言葉になっていました。
 それを聞いた有沢は、、、。それまで見せて
いた、2学年上の先輩らしい姿とは、全く別の
表情を見せています。
 こんなにも恥ずかしがってしまうのは、
ほめられるのに慣れていないから、だったり
するのでしょうか? 考えてみれば彼女って、
研究室(別作品によると「ラボ」とも言ったり
するらしいです)の緊張感が嫌で、学校の
美術室に来ていたんですよね。今は美大の受験が
近づいていて、研究室の空気は張りつめている
らしいです。生徒達が全員必死になっているのは、
皆美大に合格したいから。隣に座っている人
だって、もしかしたら競争相手になるかも
しれない。そう思って誰もが力をつけようと
努力している、とも考えられそうです。
 そういう状況に、有沢は耐えられなかったの
かもしれません。絵は大好きだけど、そのために
競争したり格付けされたりするのが怖い、と
彼女は思っていたりするのではないでしょうか。
作品の批評をしたりされたりするよりは、作品の
制作にずっと没頭していたいと感じている、
とか。(この時も、携帯のバイブ音で心臓が
止まりそうになるほど美術室は静かだったの
でしょう。そんな状況の所へやって来たゆのと
親しく話して、自分の作品を見せるぐらいなの
ですから、有沢はやはりゆのといるのが楽しい
と感じていたのかもです。)
 ずっと緊張した空気が続いていた中で、ふと
出会ったゆのと、彼女が言った飾りのない純真な
感想が、有沢の胸に響いたのかも、という気が
します。ほめるような言葉だったから、というのも
少しはあるかもしれませんけれど、自分の作品が
誰かに感動を与えられた事の方が、彼女に
とっては大きいのでは。

 この日の出会いは、ゆのに大きな影響を与えた
と言えそうです。美術というものに誠実に向き合う
先輩の姿や、正確な進路や将来設計を持っていない
としても美術に携わりたい強い気持ちさえあれば
何でもできるんだという事をゆのは知ったのかも。
 そして、ゆのだけでなく有沢にも、少なくない
影響があったように感じられます。ゆのとの会話
の中で、改めて自分の目標を意識したでしょうし、
そこへ向かう力もわいてきたのではないでしょうか。
 2人はお互いに相手に対して温かい気持ちを
与えられたように思います。それは心地よい経験
だったでしょう。彼女達はそれぞれ、また同じ
ぬくもりを感じたい、と考えているかもしれません。

 ほんのちょっとした時間でも、ゆのは成長できた
ように思えます。前半のエピソードで、吉野屋先生
が言っていた事は正しいのでしょう。といっても
いつもしている事が、、、だったため周りには変な風に
とられていたみたいです(そういえば以前のシリーズ
の中でも、ゆのが大人になったかも、と吉野屋先生
が感じる場面があったかも、、、。あの時は少し
勘違い気味だったかな?)。

 無事携帯を見つけてひだまり荘に戻ってきた
ゆのは、宮子達3人に迎えられます。この場面を
見ていて、ちょっと不思議な感じがしました。
 これまでの第1期第2期、それから今の
第3期でも半分ぐらいは、ひだまり荘の住人といえば
ゆの、宮子、沙英、ヒロの4人なんですよね。
だからこの場面で画面の中に4人いるのは当たり前
のはず、、、。なのですが、何かちょっと寂しい
ようにも感じられました。
 学年が新しくなって乃莉となずなが引っ越してきて、
幾つかのエピソードを見ている内に6人いるのが
普通、という感覚になっているのかもしれません。
例えば前半のエピソードで学校の身体測定が終わった
後、皆でケーキを食べる場面がありました。あの
暖かい雰囲気は、何か家族のようにも見えました
(沙英が父親(失礼)、ヒロが母親、ゆの達が
4人姉妹、みたいな)。
 あの場所に6人でいる事が、日常になってきて
いるのかもしれません。4人だった頃の昔と変わって
しまうのは、時には寂しい場合もありますが、この
ひだまり荘では、新しい人達との出会いは新しい
ぬくもりを生み出していってくれるのでは、と
思いたいです。

 それにしても有沢、この後も出番があるのか
どうか気になります。これだけだったらちょっと
もったいない(?)ですし、、、。携番とか交換したの
かな? また彼女とゆのとのふれあいがあるのを
期待したいですね。

・「ひだまりスケッチ」レ ビューリストレ ビューセンター

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コメント

待ち焦がれていた有沢とのエピソードですね。
とても良い関係になりそうですが・・・。

投稿: nobu | 2010年2月10日 (水) 10時13分

有沢とのエピソード、素敵でしたね。
2人が話していた時間は短かったみたいです
けどすっかり意気投合できたようで。それに
校門前の場面も何か爽やかで良かったですね。
もっと彼女達のエピソードをみてみたい所です。

投稿: ギンガム | 2010年2月11日 (木) 22時22分

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