ソラノヲト 第８話

　後から考えてみると、何でこんな事に、、、と
思ってしまうような状況に、カナタは陥って
しまったようです。他の人には笑いの種になる
としても、本人には「緊急事態」なのでしょうね。
　ところでリオ達の隠し事はカナタにはばれている
みたいです。割と重要なエピソードのように思うの
ですけれど、本編では語られない？

　テレビアニメ「ソラノヲト（ソ・ラ・ノ・ヲ・ト）」、
第８話「電話番・緊急事態ヲ宣言ス」です。
　食堂で席に着き、身じろぎもしないであぶら汗を
かいているカナタ。なぜか軍服ではなく短いスカートの
派手な衣装を着ている。彼女の見つめる先、テーブルの
上には、コップ、片づけられていない皿、裁縫道具に
糸電話と譜面、そして砦と首都を結ぶホットラインの
電話が置いてあった。

　この物語の中では、世界は終わりに向かっている、
なんて言っている人もいるみたいですけれど、今の
カナタにはそういう事情はあまり関係ないようです。
トランペットもそうですし、電話にしても、彼女の
知らない「素敵」はこの世界にはまだまだあって、
それを見つけるたびに、カナタは好奇心が刺激され
とても楽しい気持ちになるのでしょう。
　リオ達には最初、そういう彼女の行動基準が少し
不思議に感じられていたかもしれません。いつも
通りで何も目新しいものもないこの街で、そんなに
喜べるものなどあるのだろうか、と。けれどカナタと
ともに砦で暮らす内に、彼女達の気持ちはちょっと
ずつ変わっているのかもですね。

　そんな変化は、フィリシアにも見られた気がします。
これまでは、カナタやクレハ、ノエル達をかわいい
とは思っても、自分は微笑んで見守っているだけ、
という場面が多かったように思います。でもここでは、
一生懸命に任務に取り組んでいるカナタに自分から
ちょっかいを出していました。さらに相手の反応を
見てたまらなくなったのか、「かわいい」と叫んで
抱きついています。
　こんな風により積極的に、気兼ねなくべたべた
できるようになったのは、カナタとの間で気持ちが
つながったと感じたからなのではないでしょうか。
確かに小隊長としては、隊員達から信頼され頼られる
ために弱い所を見せずに気丈に振る舞う事も重要
なのかもしれません。でも第７話で、必ずしも
それだけが求められているわけではないし、自分の
重荷を理解しようとしてくれる人が現にここに
いるのだとわかったのでしょう。だからちょっとだけ、
自分の本来の姿を見せられるようになった、とも
考えられます。小隊の中では身分は上ですけれど、
こういう形ででもカナタに甘えられるのは、フィリシア
にとっては気持ちの安らぐ時間なのでは、という
気がします。

　そうなると、カナタだけに隠して酒作りを続けて
いる事についても、その内きちんとしなければ
ならないかも、と思っていたのですけれど、、、。
何かカナタにはばれていたみたいですね。いつの間に
、、、という感じもあります。
　この部分は、前にも書きましたけれど、けっこう
重要な点のようにも思われます。カナタの方はすっかり
リオ達と親しくなったつもりでいたのに、相手は
自分に内緒で裏で何かをしている。理由があって
秘密にしているにしても、やはり隠し事があるのは
カナタにとってちょっと切ないのでは、とも感じます。
　なのでこの部分は本編の中できっちり描いていって
もらいたいようにも思います。カナタは「機会があったら
いずれ」という言い方をしていたので説明はされる？
でもわざわざエピソードの時間順を変えて「副業」の
事を後回しにするのも今の流れからは何か考えづらい
かもですし。どうなるのでしょうね。
　そういえば３月からリリースが始まるブルーレイ
＆DVDでは、第４巻と第７巻に限定エピソードが
収録されるとか。第４巻の方のエピソードは、順序
としては第７話と第８話の間に入る事になります。
とするとこの限定エピソードで「副業」がばれる
ストーリーが語られる？　、、、できればテレビ放送の
中で見てみたいかもですね。

　さて百合な場面はというと、、、あまりなかった
かも？　後半、リオがカナタに泣きつかれて顔を
赤くする場面とか。肌の露出の多いかわいらしい
衣装で、涙目になりながら、上目遣いに、頬を
真っ赤に染めて、「せんぱい、、、」なんて言葉と
ともに胸に飛び込んでこられたら、意識せずには
いられないでしょう。リオも、フィリシアのように
カナタの魅力にやられて彼女に急接近する？

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