とある科学の超電磁砲 第２０話

　美琴達の輪に新しい友達が入って、「少女たちの
物語」もよりにぎやかになりそう、、、という所で
事件の予感もありますね。最近学園都市で観測
されている不穏な現象。それがなぜ発生するのか、
たとえメカニズムを解明したとしても、その
中心にいる人を救わない限り、本当の解決には
ならないのでしょうね。

　テレビアニメ「とある科学の超電磁砲（レールガン）」、
第２０話「乱雑解放＜ポルターガイスト＞」です。
　教師に呼び出された飾利は、１人の少女を
紹介された。名前は衿衣（えりい）、２学期
からの転入生で、飾利とは寮で同室になるため
力になってやってほしいという。飾利が風紀委員
（ジャッジメント）である事を見込まれての依頼
だった。彼女はこの申し出を、勇んで承諾した。

　飾利は、慣れない学区に来て戸惑っている衿衣
を一生懸命にサポートしています。それも、できる
限り自分の力だけで相手のお世話をしてあげようと
考えているみたいですね。
　彼女の努力はうまくいったりいかなかったり
してしまうようです。それでも飾利はあきらめたり
せずに精一杯の努力をしています。
　彼女がそうするのは、風紀委員として認められた
証に与えられた仕事だから、、、？　いえ、そうでは
ないのでしょう。
　飾利は以前、壁に突き当たって前に進む事が
できず、落ち込んでいた時期があったようです。
その時、彼女を元気づけてくれたのが、涙子や
アケミ、マコちん、むーちゃんといった友達
でした。
　飾利は自己主張が苦手そうに見えますし、自分が
苦しんでいてもその気持ちをうまく周りに伝える
事ができなかったのでは、という気がします。
そんな彼女に優しく手を差し伸べたのが、涙子達
だったのでしょうね。
　具体的にどんな風に元気づけたのかまで詳しくは
語られていません。けれど、飾利が彼女達のおかげで
前へ進む気持ちを身につけられたのは事実みたい
です。そんな経験があって、飾利は今のように
風紀委員をこなせるまでになれたのでしょう。

　自分がそうしてもらったように、今度は誰かの
力になってあげたい、と飾利はずっと考えて
いたのかもしれません。だから衿衣と初めて対面
した時から、彼女は張り切っていたみたいですね。
彼女自身が涙子達に支えてもらってとても
嬉しかった、その嬉しさを衿衣にも感じて
もらえたらどんなに素敵だろう、と飾利は
思ったのかもです。

　そしてここで大事なのは、飾利が衿衣本人を
どう思っているのかという事と、衿衣の方が
飾利にどんな印象を持っているかという事の
ように思えます。飾利が、自分の経験した暖かい
出来事を衿衣に感じてもらいたいといくら
願っても、衿衣がそれを受け入れなければ
意味はないですものね。
　それでその点はどうだったかというと、、、
衿衣は飾利の優しさをきちんと受け止めていた
みたいです。飾利が自分のために一生懸命に
なってくれているのをちゃんと理解していて、
とても感謝しているようです。この感じなら、
２人はルームメイトとしてもいい関係になれる
気がしますね。

　そうやってたどたどしいながらもお互いを
尊重しあえている飾利と衿衣を見て、美琴や
黒子、涙子は何か穏やかな気持ちになれて
いるのではないでしょうか。特に涙子は、飾利
に対して姉になったような感覚を持ったみたい
です。涙子自身、弟がいるらしいので（彼女の
着付けが上手なのも兄弟がいる影響なのでしょう）、
その辺りの意識に近かったりする？　まあそれは
別としても、衿衣のためにかいがいしく動き
回る飾利が、涙子には愛しく見えたのかもです。
　そういえば涙子がスカートを狙う相手は
飾利限定だったみたいですね。飾利に向ける
涙子の愛情が、他の誰とも違う別格なもの
だという意味、なのかな？

　衿衣は飾利だけでなく、涙子や黒子、美琴とも
仲良くやっていけそうな雰囲気になっています。
これからは５人で楽しい学生生活を送る事が
できそうです。が、何か事件の影も忍び寄って
いるようで、、、。この困難をうまく乗り越えて、
彼女達自身の絆を強めていってもらいたい
ですね。
　ところで衿衣は、飾利と涙子の関係に何かを見た
みたいです。それは何なのでしょうね。衿衣が
探しているらしい人が見つかれば、謎は解けそう
ですけれど。もし仮にその人と衿衣がとても親密な
結びつきを持っているのだとしたら、ちょっと
面白そうですね。飾利と涙子の間にも同じものを
感じていた事になるわけで、、、２人に百合な
雰囲気を見ていた、なんていう場合もありそう
です。

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