ひだまりスケッチ×☆☆☆ 第6話
乃莉は、なずなの魅力にだんだん惹かれ始めて
いるようです。でもその気持ちは、男子達が持つの
とはちょっと違うのでしょうね。後はなずなの方が
どう感じているか、が気になります。ここでの
雰囲気では、乃莉に対して素直に気持ちを開けて
いるようにも思えます。彼女達は2人だけの特別な
関係になれるのではないでしょうか。
テレビアニメ「ひだまりスケッチ×☆☆☆(ほしみっつ)」、
第6話「10月15日 空の高さも木立の影も」、
「4月26日~27日 恋愛上級者」です(公式
サイトのストーリー紹介に今書いてある日付とは
ちょっと違っているようです)。
美術準備室で読書をする吉野屋先生の表情は、
なぜかにやにやしている。本の内容にのめり込んで
いるのか、益子先生がドアをノックしたのにも
気づかないほどだ。校長先生に呼び出されていると
聞いて吉野屋先生は部屋を出ようとするが、
本を見てはいけない、と益子先生に念を押すの
だった。
美術準備室は、吉野屋先生の私物や写真が
いっぱいに詰まった空間で、生徒達の間でも
いろいろ噂になっているようです。以前にも
ゆのが準備室に呼び出されてましたけど、それも
噂の一つになってしまうのでは、という感じも
ありそうです。
その美術準備室を使っている先生はもう1人
います。益子先生も、美術の教師として当然
ながら、授業の準備をできるように教材などを
置いておいても良さそうです。が、あまりにも
吉野屋先生の物が多くてちょっと肩身の狭い
思いをしているようですね。
どんなに吉野屋先生のキャラが濃くても、
それをできるだけ目に入れないようにする事に
よって、益子先生はあの部屋でやってこられた
とも考えられます。それがここでは彼女の本が
何なのか気になり始めているようで、、、。
興味を持ってしまったらその気持ちはなかなか
抑えられないかもですし、益子先生が吉野屋先生
ワールド(?)に巻き込まれてしまわないかどうかが
少し心配だったりします。
吉野屋先生の方は、授業中から携帯電話を
気にしたりしていて、教師らしくない行動が
(いつもかもですけど)目立っています。校長先生
が怒るのも無理はない? (それにしても
「恋はまごころ」って、あまりケータイ小説っぽく
ないタイトルですね。)
ケータイ小説だと、年代的にはゆの達高校生
辺りをターゲットにしていると思われますが、
彼女達は4人ともよく知らないみたいです。
小説家としては押さえていても良さそうな沙英も、
タイトルを知っているぐらいでした。ゆのも
あまりピンときていないようで、男女の恋愛は
ちょっと遠い存在っぽいです。
そして前半には夏目が登場していました。
ていうか個人的には夏目が姿を見せただけで
何だか切ない気持ちになってしまって、、、。
沙英とは全然関係ない図書室の場面を見ていても
つい応援したくなってしまいました。
彼女は食堂の場面にも出てきています。
よく見てみると、テーブルは違いますが、通路を
挟んでちゃっかり沙英の隣、というポジションに
いますね。こういう所に彼女の努力が表れて
いるような気がします。
沙英のちょっとした動きや言葉にもつい
注目してしまう夏目は、「恋」というキーワード
を聞いてかなりときめいてしまっているみたい
です。それは、自分にも思い当たる節があるから、
なのではないでしょうか。
彼女が恋についてどういう希望を抱いているか、
具体的には沙英とどうなりたいのかまでは今の所
はっきりとは描かれていません。本人もまだ
そこまでの願望を思い描いたりはしていないの
かもしれません(ちなみにこのエピソードでは、
2人は2年生になって半年が過ぎているという
設定ですね)。
このすぐ後のカットで、夏目が沙英に焼きそば
パンを食べさせているイラストが描かれていました。
まあこれは誰かの想像した図なのでしょう。夏目が
いつか沙英とこういう事をできるようになる
ストーリーがあるのかはわかりません。でも
沙英と2人、とても嬉しそうにしている彼女の
笑顔が見られるようになると良いかもですね。
(ところで、沙英のせりふが気になってしまった
夏目が友達に指摘される場面が面白かったような。
はしが止まってる、と言われて「えっ」と答える
せりふの間と言い方が絶妙な感じですね。)
前半では、夏目と沙英のイラストの他にも、
やや気になる絵がありました。それはゆのと宮子
が一緒に描かれているもの。彼女達がいる構図は
これまでにもたくさん描かれてきたとは思うの
ですけど、ここではさらに密着度が高くなって
いる気がします。正面から抱きついているような
姿だったり、ちょっと大人っぽい私服で宮子がゆの
を後ろから抱き留めているような絵柄だったり。
テーマが恋だったために見ていて意識しすぎたの
かもしれませんけれど、彼女達の間には単なる
友情よりはもっと進んだものがあると思いたい
所ですね。
さて後半はなずなと乃莉が入学した4月の
エピソードですね。これまでだと前半で4月の、
後半でそれ以前のエピソードを描く場合が多かった
ように思いますが、ここでは反対になって
いますね。
見るたびに違う男の子と一緒にいるなずな。
もしかして恋愛に関しては上級者? と思うと
ゆの達は急に萎縮気味になっている感じですね。
4人であれこれ噂したり、直接本人に聞く前に
乃莉に質問してみたり。最終的に先頭を切って
なずなの部屋に突入していった宮子も、真相を
聞き出すというよりは、相手が何か言って
くれるのを待っているみたいでした。やはり皆、
男女間の関係には慣れていない?
(そういえば、宮子が乃莉となずなを呼ぶ時の
愛称のようなものが、何となく2人に対する
宮子の距離感を表している気がします。例えば
「乃莉っぺさん」、「なずな殿」など、後輩なのに
ちょっと目上扱いな感じもあるのですよね。
呼び方も安定していないみたいで、宮子の中では
まだ距離感があるのか、それとも「後輩」という
存在にあまり慣れていなかったとかなのでしょうか?)
その後、なずなからの説明で、昼間はどういう
状況だったのかが明らかにされます。5人とも、
なずなの話す事を聞いたり普段している事を
見ている間に、納得できたようですね。男の子に
手伝ってもらえるなんてすごい事かもしれません
けれど、なずな本人にしてみればそれが元に
なって嫌な経験もしたらしく。人にはそれぞれ
事情があるものなのかもですね。
皆で話し終わった後、なずなは乃莉だけに
お願い事を。この時なずなは乃莉に頼る事になる
わけですが、昼間の男子達の時とは雰囲気が違う
みたいですね。
なずなははっきりと自分の感謝の気持ちを
伝えられているようです。それに乃莉に対しては
安心して頼れると感じているのでしょうか、表情も
柔らかい気がします。
なずなの笑顔を見て、乃莉はちょっとどきどき
したような感じになっています。引っ込み思案な
なずなが、彼女本来の優しい表情を自分だけに
見せてくれている、と思うと、照れてしまったの
かもしれません。またなずなが自分を認めてくれて
「すごい」と言ってくれたのも嬉しかったの
でしょうね。
これで乃莉は、なずなをもっと意識し始めるの
では、とも思えます。なずなにも、相手が乃莉
だから一緒にいたいんだと思えるようなエピソード
がこれからもっと出てくるようになると良さそう
です。
なずなを放っておけない、何か手助けしてあげたい、
と乃莉が思うのなら、その気持ちは男子達が持って
いるものに近いと言えるのでしょうか。でもその人達
と乃莉の間には、いろいろな違いがあります。クラス
メイトではないし科も違う、けれど同じ屋根の下に
住んでいていつでも会える、そして2人は女の子同士。
彼女達の絆が、何よりも強いものへと育っていくのを
期待したいですね。
後半の場面転換に使われていたイラストの1枚に、
乃莉となずなのものがありました。お互いに背中を
預けて楽しそうに笑っている2人。そして手の
つなぎ方が、、、! こういう事が自然にできる関係に
なっていってもらいたいかもです。
それと、発売されたばかりのエンディング曲
「さくらさくら咲く~あの日君を待つ空と同じで~」
って、歌詞を聴いていると何となく今の乃莉となずな
を表しているようにも感じられます。春に出会った
彼女達、なずなの笑顔は乃莉の胸には強く印象に
残った事でしょう。まだ2人は「2度目の春」は
経験していませんが、その時には2人の「距離」は
もっとずっと縮んでいると願いたい所です。
エンディング曲の後は次回予告、、、いつもはキャラ
達がしゃべるのと平行して4コマ漫画風にカットが
描かれていきます。ここで描かれたものは、だいたい
次回の本編中に場面として登場するようです。
けれど今回のは、、、これって「ひだまりスケッチちゃん」
ですよね。それもショップなどで配布していた(今は
ネット上でも公開されています)という「ひだまとめ」に
載っていたもののような。この4コマ漫画はゆの役の
阿澄佳奈さんが描かれたものだそうですけれど、、、
このストーリーが次回の本編中に放送される?
どうなるのでしょうか。
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