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2010年1月25日 (月)

とある科学の超電磁砲 第16話

 美偉が昔していた事を知り、改めて今の彼女の
姿を見て、美琴は、人の考え方や行動基準には
いろいろあるのだと感じたのではないでしょうか。
外から見て筋が通らないようなやり方でも、そこには
何か意味がある事もある、と。
 それにしても今回黒子はおとなしかったような。
彼女の方が美琴より大人?

 テレビアニメ「とある科学の超電磁砲(レールガン)」、
第16話「学園都市」です。
 美琴と黒子の前で、美偉は綿流を「先輩」と
呼んだ。「能力者狩り」をする「スキルアウト」の
集団と関わりが深そうな綿流と、風紀委員の
美偉。2人の間にはただならぬものがありそう
だったが、その日以来美偉は第177支部に姿を
見せなくなっていた。美琴は2人につながりが
ある事を信じ切れずにいた。

 やはり前回、今回とメインで物語を動かしていたのは
美偉と綿流だったみたいですね。美琴や黒子達は、
年上の2人が織りなすストーリーを見守っていた、
という位置づけだったような。
 とはいえ美琴も、美偉の行動の一つ一つから、
何かを感じ取る事で、悩んだり学んだりしていた
ように思えます。何だか美偉に入れ込んでいた、
というかとても意識していた感じもありますね。
 美偉は、黒子にとっては風紀委員の同じ支部の
先輩ではありますが、美琴とは別に直接のつながりは
ないのですよね。黒子がいる支部に顔を出すように
なって(というか何かと事件に首を突っ込むように
なって、、、)、仕事の内容などを詳しく知った、
みたいな状況なのかも。

 美琴の中で美偉を強く印象づけたのは、第6話
風紀委員に間違われた時、なのでしょうね。路上の
清掃や道案内、落とし物捜しの手伝いなど、地道で
苦労の多い、普段なら気づかれもしないような裏方の
仕事を、美偉は文句も言わずにこなしていました。
 その頃の美琴は、風紀委員といえば黒子、みたいな
連想ができあがっていたかもしれません。黒子と
いると、第1話のような事件に巻き込まれる(自分
から踏み込んでいく?)場合が多いのか、そういう
派手さが風紀委員にはあると思っていたのでは。
 黒子にしても、実際には美偉と同じくいつもは地道な
活動をしているのでしょう。でも彼女の場合は、
「お姉様」の前ではいつも毅然としていようと固く
決めている所もあって(第10話で言われていたように)、
よけいに違う風紀委員のイメージを美琴に与えて
いたとも言えそうです。

 美琴は、それまで知らなかった風紀委員のあり方
を、美偉を通じて感じる事ができました。なくし物を
苦労して見つけてあげて、小さな子から感謝された
時の喜びは、風紀委員ではない美琴にもかけがえのない
暖かい記憶になった事でしょう。
 美琴にこれまで先輩と呼べるような人がいたのか
どうかはちょっとわからないですね。いつもつるんで
いる黒子達は皆後輩ですし、思い出の人物、みたいな
人も(今の所)出てきていないらしく、、、。とすると
彼女はずっと1人で自分の能力を磨き続けてきた、
とも思えます。
 そんな美琴が、今回みたいにあれだけ肩入れする
という事は、彼女にとって美偉は、「厳しくて優しくて」
頼れる先輩と言える存在になっているのでしょう。
美琴には、能力を磨く以外の目標を持っていたの
かもしれません。あんな素敵な人になりたい、と。

 そんな美偉が「ビッグスパイダー」と関わっていた、
と聞いて、美琴は少なくないショックを受けていた
みたいです。あれだけ他の人のために尽くしていた
人が、「能力者狩り」をする連中とつながっている
はずがないと思いたかったのでは。
 本当の所は、昔と今では組織の形が違っていた、
というのもありますが、そういう事情は美琴には
通じていません。彼女がつい熱くなっていたのは、
その辺りが理解できなかったからなのでしょうね。

 それでは他の人達はというと、、、黒子は何だか
落ち着き払っていますね。何かこれまでにも似た
経験をしていた? それに、美偉とは中学にあがる
前から風紀委員の先輩として会っていたみたい
なので、彼女の何かを知っていた、とか?
 後は、涙子も反応していましたね。彼女も自分の
経験から、何か考え方を持っていたようです。基本的に
真面目らしい彼女は、自分の過去に責任を持って
いて、一度犯してしまった過ちも、なかった事には
できないのでしょう。
 結果的に美琴とは方向性の違う考えを言ってしまい、
慌てて言葉を足していましたが、意見が違う事も
重要ですよね。涙子には美琴は年上ですけど、それを
意識して自分の考えを押し隠しすぎたりしないように
なれたら良さそうですけれど、、、そういう部分は
まだまだこれから距離を縮めていく事だったりする
でしょうか。

 いろいろな人達と話し合う中で少しずつ何かに
気づき始めたらしい美琴は、もう一度「ストレンジ」
へと出向いていきます。もうこうなってくると、彼女が
風紀委員じゃないのに事件に乗り出してきても誰も
止められなくなってきているような? でもまあ
彼女の能力が事件解決を後押ししているのは、皆
認めている所なのかもですね。

 それにしても綿流の格闘シーンの描き方が、ちょっと
本作っぽくなかった感じもしたり、、、。綿流はレベル0
なので能力は使えないためこういうスタイルにはなるの
でしょうけれど、演出的にも雰囲気が別になっていた
気もします。何かねらいがあった?
 それともう一つ、たぶん本編とはあまり関係ないの
かもしれませんけれど、この場面で気になった言葉が
ありました。それは、腕力でスキルアウトを次々に
打ちのめしていく綿流に次雄が言っていたせりふで、
「そんなのは能力者と一緒だ」というもの。
 次雄としては、たとえ腕っ節があっても、能力者
だったとしても、1人だけなら自分達でも倒せる、
という意味で言ったのでしょう。でもそこには本人も
意識しない別の意味があるようにも思えます。
スキルアウト達にとっては、綿流も能力者も、自分達に
向かって力を振りかざす人間にしか見えていないの
かも。次雄達が具体的にどんな目に遭ってきたのかは
語られていません。けれど、能力という「力」がものを
言うこの学園都市では、次雄達のようなレベルの
より低い人間が被害者意識を持ってしまう状況というのは
あるのでしょう。この力関係について、学園都市側が
今のまま何も手を打たないのなら、美琴をはじめとした
能力者自身が、少しでも状態を改善できるように行動
しなければならないのかもしれませんね。

 他には、今回のサブタイトルとか、、、。「学園都市」
っていうのは、「とある魔術の禁書目録(インデックス)」
アニメ版第1話でも使われていたような。もしかしたら
あちらの第1話とこちらの第16話に何かつながりが
あったりするのでしょうか(私は「禁書目録」の方は見て
いないためよくわからなかったり、、、)?
 それに碧美の存在も気になります。美偉と綿流の
過去を知っているようですし、何より美偉と同じ部屋に
暮らしているようで、、、。彼女も風紀委員らしいですね。
この後の話数でも登場する機会はあるのでしょうか。

 そして上にも書きましたけれど、黒子が今回おとなしめ
だったのが、いつもと違う彼女を見せていた感じがします。
夜に寮の部屋で美琴と話していた内容も美琴よりちょっと
大人びていたように思えます。「お姉様と私の間にも、、、」と
言った後にすかさず美琴に向かって飛び込んでいくのかと
思ったのですけど、そうではなかったみたいです。黒子
だって、美琴が何かを深く考えている時はどんな風に
振る舞うべきか、わきまえているのかもですね。
 美琴は、今まで自分の信じるやり方で、この学園として
一生懸命暮らしてきたのでしょう。それがここでまた
いろいろな新しい考えにふれて、自分のやり方を
見直す機会がやって来ているとも言えそうです。
 とはいえ急に悟ったように何でも受け入れてしまうのも
あまり良くはないような。間違っていると思ったら
はっきりそう言う事も重要でしょう。それに何が
正しくて何がそうでないのか、自分なりの判断で
決めていく事が要求されるのかもしれません。、、、
っていうのは言うほど簡単にはできないでしょうし、
悩みながらでも美琴達が前に進んでいけると良いですね。

 後は、美偉の部屋で碧美と話していた時の涙子と飾利
の感じが良かったですね。碧美の口から「居場所」という
言葉が出てきた時、涙子は自分にも思い当たる節が
あってつい顔を伏せてしまいます。そんな彼女に
いち早く気づいたのは、飾利。無理に声をかけたり
触れたりせずに、そっと涙子を見守っていました。
 その後顔を上げた涙子は、「居場所、か」と口に出し
ながら、振り返ります。彼女の視線の先にいたのは、
飾利。涙子は、自分がいてもいい場所を飾利の中に
見つけ出し、また飾利も涙子の気持ちをちゃんと
受け止めているようです。こういう関係は素敵かもですね。

・「とある科学の超電磁砲」レビューリストレビューセンター

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