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2010年1月21日 (木)

ソラノヲト 第3話

 実はカナタはこれまで、小隊の中で自分がどういう
位置づけでいられるのかが、自分でも気づかない内に
心配になっていたのかもしれません。それが積み重なって
ついに、、、みたいな感じなのでは。そうなった時に、
小隊のメンバー、特にリオがどんな風に答えを出すのかが
気になる所です。

 テレビアニメ「ソラノヲト(ソ・ラ・ノ・ヲ・ト)」、
第3話「隊ノ一日・梨旺走ル」です。
 第1121小隊の朝の食卓に、見慣れない風合いの
スープがあげられていた。食事当番のカナタが作った
ものだ。出身地の郷土料理で、彼女が持ち込んだ「ミソ」
という食材が使われているという。リオ達には珍しかった
が味は大変良く、皆喜んでありついた。

 カナタが作った「みそ汁」をはじめとして、今回も
ちょっと不思議な世界観がいろいろ見られましたね。
ユミナが教会みたいな場所で柏手を打っていたり、
「大吉」なんて書かれたおみくじ入りのお菓子があったり
(カナタ達には日本語は古代文字らしいので、漢字やカナ
などは記号として扱われているのでしょう。「憧憬すぴか」
の文章も彼女達には読めないみたいですし)。そういえば
第2話ではカナタの住んでいた場所で「お盆」みたいな
風習があるような事が言われていました。隊員の
名前も、フィリシア以外は日本人のような姓名っぽい
です。ソラミカナタ=空深彼方、カズミヤリオ=和宮梨旺、
スミノヤクレハ=墨埜谷暮羽、カンナギノエル=寒凪乃絵留
など。第1話ではカナタは「彼方」と書かれたはんこを
使っていたので、名前に漢字を使う場面は実はあるの
かもしれません。

 そんな独特な風習も、カナタにとっては自分の惨めさを
思い出すきっかけになったりもするようです。リオは
「みそっかす」なんて言葉は聞いた事がないみたいです
けれど、カナタには重い意味を持っている感じです。
 彼女をそんな風に言った人達には、特に何の気なしに
出た言葉だったのかもしれません。けれどカナタの胸には
暗い影を落としていたようで。もしかしたらカナタは
とても真面目で、他の人の言う事をいつも真正面から
受け止めてしまうから、こういう場合に傷つきやすいの
かも、とも思えます。

 では第1121小隊に配属された後の彼女はどうなのか
というと、、、音楽がやりたくて入隊したはずなのに、
ラッパの腕前はまだまだらしいです(街の人も「死人まで
目を覚ましそうな」なんて意味ありげな(?)言い方
をしてました)。本人もそれは十分にわかっているの
でしょうね。特にカナタの場合は音感がいいらしいので、
自分が作り出している音がどれだけ調子はずれなもの
なのかは、言われるまでもない、という状態なのかも。
 小隊に来てから少なくともこの時まで、カナタは
自分の中にある劣等感のようなものを他のメンバーには
打ち明けていませんでした。これまでもずっとこんな
風にしてきたのでしょうし、これからもずっとそうする
つもりだった可能性もありそうです。、、、けれど事態は
違う方向に進んだみたいですね。
 そこに病気&看病のイベントが関係してくるのは
ちょっと王道な展開のようにも思えてしまったりします
けど、まあとにかくそれはきっかけで、カナタとリオは
少しだけ分かり合えた感じです。カナタは自分の弱さを
克服できるようにもっと前向きに進もうと思えるように
なったみたいですし、リオも先輩として、それに上官
としてカナタの面倒を見てやろうという気持ちを
改めて感じたようです。
 こういう関係性を作り出せた事で、カナタは人間
として成長できるようになるのかもですね。、、、でも
こういう形での主人公の成長を描くのがメインなのだと
したら、特に主人公が女の子である必然性はあまり
高くない気もしますね。男の子5人の物語でも成り立ち
そうにも思えたり(そうしてしまうと視聴者層が
変わってしまうのかもしれませんけれど)。
 この世界の軍の中では少数派らしい十代の女の子だけが
5人も集まっているシチュエーションなら、女の子
ならではの考え方や悩みが渦巻いていって、そこに
女性っぽい答えの出し方をしていく、といった流れも
見てみたいようにも感じます。戦争なんて無意味で、
世界には他にもっと素晴らしいものがあると、ほんの
わずかな希望の光でも見せてもらえたら、と思います。
後はできれば百合なテイストもたくさん描いていって
もらいたい所ですね。

 今回ちょっと面白かったのは、リオの取り乱し方、
とかでしょうか。病気というものに対して彼女は何か
思い出があるらしいのですが、それにしてもかなり
慌ててますね。指先をけがして包帯をぐるぐる巻きに
する所も彼女らしい、という事になる?
 後は、終わりの方でノエルが首を横に振る仕草が
細やかに描かれていた気がします。第2話ではクレハが
カナタにしかめっ面を見せる動きなども描き込まれて
いたような。こういうささやかな場面でこった絵が
挿入されるのはワンポイントになっているのでしょう。
 それと、これまでの話数でもそうなのでうけれど、
食事の場面、または食堂にいる場面が割と多く
描かれている気がします。同じテーブルを囲んで
一緒に食事をする、というのはある意味家族みたいな
ものを表しているようにも感じられます。砦に
いるのは同世代の女の子ばかりですが、家族のような
暖かさがアピールされているのかもです。

 カナタの言う「空の音」(曲は「アメイジング グレイス」
でしょうか?)は、彼女の小さい頃の思い出や、
リオの鼻歌、タケミカヅチなど様々な場面を貫いて
響き渡っています。場所や時間、奏者が違っても、
音は同じ、という事なのでしょう。その音を聞いた
だけで、誰もが同じ気持ちになれるのが、音楽の
すばらしさなのかも。
 それと、この「音」に関係して、実はカナタとリオ
に共通する部分があるみたいですね。ストーリーが
進んでいけばだんだん明らかになってくるのでしょう
けれど、今はまだ映像があるだけで、カナタとリオは
気づいていません。
 でも自分達に共通する過去があったとしてもなかった
としても、その点は今の彼女達にはあまり大きな意味は
ないのかもしれません。同じ音を聞いて同じ気持ちに
なれたのが、2人には嬉しいのでは、という感じが
します。

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