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2010年1月 7日 (木)

とある科学の超電磁砲 第12話

 人間の考えている事はそれぞれ違っている。
狙われた1万人の学生達もそうなのでしょう
けれど、そこには一つだけ共通点がありました。
求めても得られなかった「能力」への憧れ、、、。
美琴は無数に漂うその思いに、どういう気持ちで
立ち向かうのでしょうか。

 テレビアニメ「とある科学の超電磁砲(レールガン)」、
第12話「AIMバースト」です。
 美琴の目の前で昏倒した春生の体から、もやの
ようなものが立ち上る。やがてそれは凝縮し、
一つの形を作った。胎児のように見えるそれは、
奇怪な咆哮をあげ、能力を使って美琴に襲い
かかってきた。

 美琴は以前、「幻想御手(レベルアッパー)」を
使った涙子が意識不明になってしまったのを
知って、自分の考えのなさを痛感していたようです。
落ち込んでしまい、これから先どうしていいか
わからなくなるほどに、、、。彼女は黒子の励まし
を受け、飾利の懸命な姿を見て、この事件に
とことん関わろうと決心したみたいです。
 黒子の一存で捜査に同行した美琴は、春生を
追いつめる事に成功します。が、そこで春生から、
「学園都市」の裏の顔と、彼女が救おうとしている
子供達の事実を知らされます。
 それだけでも美琴には、自分が考えていた
真実をひっくり返されるような衝撃だったでしょう。
けれど、そこですべてが終わりではありません
でした。
 「AIMバースト」と名付けられた胎児のような
物体は、1万人に及ぶ意識不明の学生達の思念が
集結したものでした。

 戦うだけなら、これまでと同じなのでしょう。
美琴は様々な手を尽くして、相手を倒そうとする
はずです。今回も現に彼女はそうしています。
 ですが相手の鋭い叫び声に隠された「思念」が
あふれてくるたびに、美琴は、今まで自分が
見る事も知る事もなかった、暗い場所にある、
やりきれない思いの数々を見せつけられている
ようです。そこには、いつも一緒だった涙子の
思いも存在しています。
 たぶん美琴は、涙子の事があるまで、こんな
意識がたくさんの人々の中にあるなんて、
思いつきもしなかったのかもしれませんね。
美琴と同じレベル5の能力者は、学園都市に
7人しかいないと言われているけれど、その
下には何万、何十万という学生達がピラミッド
のように連なっている。誰もが自分のレベルを
上げる事を願っていて、その内の一部は願いを
叶え、残りは挫折する、、、。美琴はレベル1から
努力を重ね、上のレベルへと駆け抜けていきました
が、彼女ほどのバイタリティを持つ人はほとんど
いないのでしょう。

 さてAIMバーストとそれを形作る思念を
目の当たりにした美琴は、どんな答えを出したの
でしょう。渦巻く思念に向かって、彼女はそっと
語りかけていますね。くじけそうになっている
人達の気持ちをもう一度奮い立たせるような、
元気づける言葉をかけています。
 たぶん、今の彼女が言える事はこれが精一杯
なのでしょう。挫折なんてものともせずに
レベルを上げていった彼女には、レベルを
上げられずに苦しみ続けている学生達の気持ちを
全部受け入れるのは難しいのでは、とも思えます。
1万人の意識不明の学生達とは明らかに違う位置に
立っている美琴には、相手を応援する事しか
できないのかもしれません。

 でも彼女には、もう一歩先へ進んでもらいたい
気もしますね。応援の言葉だけ贈って後は何も
しないのではなく、少しでもいいので周りの
学生達に勇気を与え続けられるようになって
もらいたいようにも感じます。
 美琴は、目の前にあるハードルを越え続ける
事で、結果的に今の能力レベルにまで達した、
といういきさつがあるようです。彼女の前に
立ちふさがる難関は簡単なものばかりではなかった
でしょう。それをクリアするには、周囲に目を
向ける暇などなかったのかもしれません。
 とはいえ彼女は、決してずっと1人だったわけ
ではないように思います。黒子や飾利達との
出会いは最近の事かもしれませんけれど、
少なくとも彼女達の存在は美琴を支え、いろいろな
事に気づかせるきっかけになり続けてきたと
考えられます。
 自分をいつも思ってくれている人達が周りに
いるのだと気づく事、そしてその人達に優しく
接してあげる事が、美琴の(能力もそれ以外の
ものも含めた)魅力を高めていくのではないかな
という気がします。優しさは弱さじゃない、と
思えるような経験をしたら、彼女はもっと成長
できるのかも。これから後の物語では、そんな
エピソードに出会える?
 といった所でこれからの展開が気になります
が、次回予告の美琴の言葉によると次は「水着回」
らしいですね。激しい物語の動きも一休み、、、?

 今回、美琴に再会できた黒子が、喜びのあまり
美琴に飛びついていました。何か彼女達のこういう
ふれあいって、久しぶりに見たような気がします。
黒子のテレポートの距離が短い感じなのは、
まだけがが響いているからなのでしょうね。
せめて「お姉様」の前では元気な姿を見せて
いたいと願う黒子の気持ちを、美琴ももっと
理解できるようになると良いかもですね。
 とはいっても、黒子の過激なアプローチは、
美琴には悪ふざけしているようにしか見えないの
かも。黒子がもう少し自分の気持ちのアピール
方法を考えれば事態は改善する可能性もありそう
ですけれど、黒子の募る気持ちはそう簡単には
抑えられない?
 でも黒子が美琴ともっと親しくなりたいと
本当に思っているのであれば、2人が一緒に
いる事で、気持ちが伝わるチャンスはある
ように思えます。自分のけがも顧みずに美琴の
ために尽くせる黒子に、美琴がどれだけ愛されて
いるのか、美琴本人が気づくエピソードなど
見てみたい所ですね。

 そして飾利と涙子の方も、久しぶりの再会で
お互いいろいろ感じているようです。手足が
包帯だらけの飾利を見た涙子は、彼女にけがを
させて申し訳ない気持ちとともに、けがをしてまで
自分を助けてくれた飾利への感謝の気持ちを
抱いたのではないでしょうか。それに、自分は
孤独じゃないと確信できたのでは。、、、自分の
手の中に確かにあった能力は消えてしまった
けれど、同じ手で飾利を抱きしめぬくもりを
感じられるのが、彼女の喜びなのかもしれません。

 美琴と黒子、飾利と涙子、それぞれの愛情表現
が、最後の場面で見られたような気がします。
この雰囲気でこれからの物語でも百合テイストを
見せていってもらいたいですね。

・「とある科学の超電磁砲」レビューリストレビューセンター

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