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2010年1月28日 (木)

ソラノヲト 第4話

 いつの間にか壁に突き当たっていたノエル。
うつむいていた彼女に顔を上げるきっかけを
与えたのは、カナタの言葉とぬくもりだった
ようです。同時に壁を乗り越えるアイディアも
手に入れた彼女は、一歩、着実に前へ進めるの
かも。その行き先が明るい未来だと良いですね。
それと彼女の隠れた特徴が、、、。

 テレビアニメ「ソラノヲト(ソ・ラ・ノ・ヲ・ト)」、
第4話「梅雨ノ空・玻璃ノ虹」です。
 雨の日、砦にラッパの音が鳴り響く。カナタが
自主的に練習しているのだが、うまいとはまだ
とても言えない。その音を聞きながらノエルは、
多脚砲台タケミカヅチの調整を今日も行っている。
システムを立ち上げようとするものの、また
いつものように途中でエラーが出てしまう。

 ノエル、ボクっ娘だったんですね、、、。こんな
隠された特徴があったとは。普段はほとんど
しゃべらないのと、たぶん自分の意見を周りに
押しつけない性格とかがあって、「ボクが、、、」と
主体的な言葉を言う機会が少ないのかもですね。
 そんなノエルもこのエピソードではかなり
せりふが多かった感じでした。街の事をまだ
あまりよく知らないらしいカナタに、いろいろ
説明していました。低く抑えた口調で一気に
しゃべるのは、できるだけ多くの情報を効率よく
相手に伝えるためなのでしょう。街の風景に
ついてカナタが不思議に思った事にきちんと全部
答えているのは、全部自分が知っている事
だったからというのもあるでしょうけど、やはり
カナタに優しくしてあげたい、という気持ちも
働いていたのでは、とも思えます。

 これまでノエルとカナタはそれほど接点が
なかったようです。彼女達の交流は本編でも
あまり描かれていませんでしたし、2人だけで
街に出かけたのもここに来て初めてだったみたい
です。
 同じ小隊のメンバーとして暮らしていた短い
間に、ノエルはカナタに対してどういう印象を
持っていたのでしょうね。明るくて前向き、だけど
ドジっ娘で方向感覚が弱くて、喇叭手(らっぱしゅ)
なのに演奏が下手、とか? 第2話では宿舎に
幽霊の姿を見た、という同じ経験をしましたが、
そのエピソードは単にそれだけだった感じも
あります。今度の外出で2人の間にあるものが
どう変わるのかが見所なのかもですね。

 街でカナタ達はユミナと出会います。一緒に
いた女の子とカナタが手を振り合う辺りの場面
とかは何か描き方が細かいですね。
 そしてもう1人、男の子もいるのですが、
この子は「兵隊さん」に反感を持っているようです。
その言葉や態度に、ノエルもカナタもちょっと
ダメージを受けていたみたいです。
 この少年は、兵隊というものをすべて嫌って
いるらしいですね。戦争中だと、敵国の兵士は
嫌いで、自分の国の兵士は応援する、というのが
あり得るパターンだと思われます。が、この人の
場合はそうではないらしく。もしかしたら両親が
命を落としたきっかけと何か関係があるのかも
しれません。
 兵隊や軍という存在全体に対する嫌悪感の
ようなものが小さな子の口からも聞かれる状況は、
カナタ達を深く考えさせるものだったみたい
ですね。自分達は(「パラドールの誓い」を復唱
した)軍人で、自分達が戦う事によって傷つく
人が出る可能性がある、と改めて思い知らされた、
とも思われます。

 ガラス工房へ行く途中で、つい後悔のような
言葉をカナタは口に出してしまいます。が、
すぐに思い直して自分の気弱さを捨て去ろうと
します。
 これは、いつも前向きな気持ちでいたい、
いなきゃならないとつい考えてしまいがちな所が
カナタにある事を示しているようにも思えます。
自分の弱さは決して他の人に見せたくないと
常に思っている、みたいな。
 これって、第3話で、無理をしすぎてリオに
迷惑をかけてしまった時からあまり変わっていない
ような気もします。、、、いつも前向きで、何でも
嫌がらずにこなす、手のかからない子、カナタは
そんな人間を目指していたりする? 何事にも
くじけない強い意志は大切かもしれませんけれど、
時には人に弱さを見せても良いようにも感じられ
たりします。カナタがこの先、強くて立派な
兵隊さんになるのか、それとも弱さや悲しみを
周りの人達と共有しながら一緒に育っていこうと
するのかは、気になる所です。

 軍人になったカナタとノエルに与えられたのは、
それぞれラッパと戦車でした。でもこの日の経験を
通じて2人は、ラッパや戦車に対して自分達から
価値を与える事ができる、と感じられるように
なったのではないでしょうか。
 セーズの街に来てから、カナタが使っていた
言葉は「素敵」でした。良いとか悪いとかいった
尺度ではなく、ただ「素敵」と、いろいろなものに
向かって彼女は言っていました。そんな彼女が
タケミカヅチについてノエルに言ったのは、
「きっといい戦車だよ、タケミカヅチは」という
せりふでした。ノエルが丹精込めて手入れをしている
ものならいいものに違いない、と彼女は考えたの
でしょうね。
 以前にも少し書きましたけれど、カナタのラッパも
ノエルの戦車も、戦争の道具なのですよね。カナタ
の演奏の腕が上達したり、ノエルがタケミカヅチを
動かせるようになった時、戦争の意味が改めて
彼女達に降りかかってくるのかもしれません。
それでも自分達が何か素晴らしいもののために
行動するのだと言えるようになれるのかどうか、
という所が物語の一つの鍵にもなるのかも。

 さて百合的には、、、何かやたらとカナタがノエル
とスキンシップをとっていましたね。ちょっとした
事があるたびに手に触ったり。カナタって、今まで
他の3人にはこんな事してなかったですよね。
ノエルとは何か通じるものに気づいて、より身近に
彼女を感じたいと思っていたとか? ノエルは最初の
内は面食らったような表情をしていましたが、
何度もそうされていく中でだんだん心地よくなって
いったのではないでしょうか。(クレハも珍しがる
ような表情を見せていたみたいです。、、、そういえば
クレハ、物語の最初も最後もずっとおとなしい感じ
でしたね。)
 何かを手に入れる代わりに軍人になったカナタ。
彼女から見るノエルの姿は、自分に近い位置にいる
ように感じられたのでしょうか。一緒にいると安心
できる人ではあるかもしれませんけれど、依存し合うの
ではなくお互いに高めていけるようになると良い
ですね。

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