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2010年1月19日 (火)

姫神の巫女 其の壱(八)

 自分の本当の願いはどこにあるのか、自分は
何をしようとしているのか、千華音はわからなく
なってきているようです。今までのようにきっぱり
答えを出せないのは迷いがあるからなのでしょう
けれど、彼女にしてみれば迷いが生まれてきている
事自体に混乱しているのかもしれません。

 「神無月の巫女」のスタッフによって構築された
物語「姫神の巫女~千ノ華万華鏡~」のサイトが
更新されています。「其の壱」の中で(八)が追加
されています。
 この部分のストーリーは、、、双磨(そうま)に
言われた言葉が頭の中から離れない千華音(ちかね)
は、学校の授業も手につかず途中で教室を抜け出す。
当てもなく街をさまよう内に、いつしか彼女は駅へと
向かっていた。そこはいつも媛子(ひめこ)との
待ち合わせに使っている場所だった。

 千華音には、双磨から言われた事が相当強く印象に
残っているみたいですね。「御神娘(みかみこ)」
としての役目を果たすのは、皇月(こうづき)の家に
生まれた女性のつとめだし、自分はそれに逆らわずに
仕事をこなしてきた、と千華音は考えてきた(または
思い込んできた)のでしょう。ところが双磨には、
自分の行動が疑わしく見えるらしい。
 そこに驚くのと同時に、双磨の言い分を完全に否定
できないような部分が自分の胸の中にあると気づいた
事も、彼女にとっては衝撃だったのかもしれません。
これまで少しずつ自分の中で大きくなり続けていた
「何か」の正体が、千華音の前にちらつき始めて
いるのでしょう。

 双磨は、こんな風に千華音の気持ちが乱されるのを
狙って昨夜の発言をしたのでしょうか。今の所特に
双磨の考えを示すような動きは見られないため、
事情についてはよくわかりません。でも何となくなの
ですけど、千華音を揺さぶるために言った事ではなかった
ような気がします。双磨的には本当に言葉通り、島の
儀式が正しく行われるのを求めていただけなのかも。
 「御観留め役(おみとめやく)」と御神娘が結ばれる、
男と女が結婚するのは当然だと双磨は信じて疑わないの
でしょう(まあ一般的にもそういうものなのかもです
けれど)。千華音と媛子の戦いを見届ける役目の双磨が、
2人の裏に隠されたものにずっと気づかないとは
考えづらいですが、もし初めて知った瞬間が本編に
描かれるとしたら、どんな反応を示すのかちょっと
気になりますね。
 双磨は千華音と話している時、何の前触れもなく
彼女の胸に触れていました。その行為がごく自然な
ものででもあるかのように。けれどたとえ外から
触れる事ができたとしても、双磨には千華音の内面
までを知り尽くす事は決してできないのでしょうね。

 千華音は、何かを期待したわけではないのでしょう
けれど、つい駅へと足が向いていたみたいですね。
「いつもの」になりつつある場所。この頃の千華音には、
媛子に会う事、一緒に出かける事が、何の違和感も
なく受け入れられる日常になってきたいたのでしょう。
 気持ちが不安定になっているこの日にも、というか
この日だからこそ何か安定を求めてそこへ行った、
とも考えられます。そこにあるのは偶然なのか運命
なのか、何かが始まっていきそうな感じですね。

 この作品の次回の更新は、1/22ぐらいの予定との事
です。毎週更新のペースになってきているみたい
ですね。

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