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2009年12月29日 (火)

百合姫S Vol.10 その2

 女の子が女の子に恋する、なんて、そんな
気持ちを口に出したら誰かが傷つくのは
十分に考えられる事。でもそれを止められない
彼女達は、痛みの先に何かを見つけ出す事が
できるのでしょうか。

 発行一迅社、「コミック百合姫S」Vol.10を
見てみました。内容を一部ご紹介、、、。なお、
以前にレビューした記事もありますのでよろしければ
見てみてください。

コミック百合姫S Vol.10

(・作品名(作者名(敬称略)))

・ふたりとふたり 第2話(吉富昭仁)
 お互いに恋人がいるのに、小夜子は亜由美に
自分が抑えてきた気持ちを打ち明けてしまった。
ぎこちなくなる2人だったが、夜になれば学園の
寮の、同じ部屋に帰らなければならない。
 もしかしたら小夜子は、亜由美が押しに弱い
タイプだという事を前からわかっていたのかも
しれませんね。だからもし自分の感情のままに
押せば受け入れてくれるかもしれない、ぐらいの
状況は考えていたのかも。でもそんな風に
しなかったのは、それでは本心で愛し合えない、
と考えたから、、、とかいろいろ想像しちゃいます。

・オレンジイエロー Page 2(乙ひより)
 「私とつきあって」、、、突然のみゆきの言葉に
頭が混乱する淳。みゆきが冗談など言わないと
知っている彼女は言葉を失ってしまう。「少し
考えさせて」と返事をするのがやっとだった。
 みゆきは、愛している人とどう接して何を
したらいいのか、あまりよくわかっていないの
では、という気がしました。そして実は淳も
同じなのではないかな、と。だから2人とも
周りの人の言う事を鵜呑みにしてしまうのかも。
その結果相手を傷つける可能性もありそうです
が、うまく真実を見つけてもらいたいですね。

・HEART COLORS(谷村まりか)
 クラスメイトの美桜(みお)は、ドジっ子
なのについ頼まれごとを引き受けてしまう。
呆れながらもつい彼女をフォローしている
ひなたは、実は不思議な能力の持ち主だった。
 ひなたが美桜にだけ、他の人とは違う
「不思議な色」を見てしまうなら、ひなたにとって
美桜は特別な存在、なのでしょうね。でも「色」を
見ているひなた当人には、そこまで考える余裕は
なかったりする、のかな? 「色」が見えても
見えなくても、ひなたは、それに美桜も、
かわいらしい恋をする女の子なのでしょうね。

・会長と副会長(袴田めら)
 自分の恋心を会長(藤)の前で口にしてしまった
副会長(梨塚)。絶望感にうちひしがれ、その場
から立ち去ろうとするが、藤は梨塚を引き留めた。
もっとよく話し合おう、と彼女は言う。
 あまりにも違いすぎる自分を、藤が受け入れて
くれるはずはない、と梨塚は考えていたのかも
しれません。でも藤の方は違う受け止め方を
したみたいです。彼女にも彼女なりの事情が
あるようですが、それが梨塚を傷つける可能性も
ありそうな感じもあります。藤ってこれまで
女の子とつきあった事ってあるのでしょうか?
 藤の本心がだんだん明らかになりつつある
雰囲気ですね。でも今回の彼女は、Vol.3辺り
で見せていたのと違う心情を持っているよう
にも感じられます。藤が求めているものが
わかる時は来るのでしょうか。

・HONEY CRUSH crush 10(椿あす)
 朝、制服に着替える恭子をじっと見る架夜。
みつはあわてて彼女の視界を遮るが、邪魔
された架夜と小競り合いに。みつはなぜ自分が
架夜を邪魔したのか、理解できなかった。
 架夜が現れなければ、みつは、恭子に対する
自分の気持ちについて考える機会もなく
過ごしていたかもしれません。彼女はまだ
自分の気持ちがどういう種類のものなのか
までは意識していないようですけれど、少し
ずつその辺りには気づいていくのかも。また
その時架夜がどうするかも気になりますね。

・「百合姫」レビューリストレビューセンター

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